地域・流域共生フォーラム
【8/22~24、30】RACリーダー養成講座2023年を開催しました。
2023年8月22日(火)から24日(木)、および30日(水)に、「鶴見川流域ネットワーキング」からお招きした中原優人講師の指導により、学内および鶴見川を会場に「RACリーダー養成講座2023」を開催しました。
RACとは定評ある全国団体「NPO法人、川に学ぶ体験活動協議会River Activities Council」略称で、活動の一環として子どもたちが川で安全に楽しく遊び、自然体験を通じた学び体験を通じた学びを得るためのリーダー育成を行っています。今年は環境教育や自然ボランティア活動に関心のある学生が参加しました。
講習会初日は座学で、公害汚染の時代を経て環境浄化が進み、川に学ぶ体験活動が再注目されるに至った経過と政策動向、川の潜在的な危険と体験活動の意義、鶴見川流域の開発と洪水の歴史、治水のためのさまざまな取組の現段階など、多くについて学びました。
▲開会の様子(左)と座学の様子(右)
2日目、午前は大学のプールで救助の仕方を学ぶ予定でしたが、天候に恵まれなかったため、予定を変更し、AEDを用いた心肺蘇生法のレクチャーを実演して、溺れた人への対処法を学びました。そして映像教材を使った周囲の安全確認の学修では、川の事故ならではの配慮点への言及が印象に残りました。胸部圧迫には意外に力が必要なことも、体験的に学びました。
▲人形を使った心肺蘇生法のレクチャーの様子
3日目の午前は前日に行えなかったプールでの実習。救助のためのペットボトルフロートやロープワーク実習を行いました。さらに「Eボート」を空気に入れて浮かべ、操作やかじとりの指示の出し方、溺れた人への対処法、撤収のやり方を学びました。
▲プールでの実習の様子
午後は本学現代人間学部長の堂前雅史教授から、岡上地域や鶴見川への和光大学の関わり、地域・流域プログラムの取り組みの歴史などについての講義を聞いて、学生の主体性をこのRAC講習会も含め様々な形で応援する大学の姿勢への理解を深めました。
▲堂前教授による座学(左)と、岡上散策の様子(右)
日延べした鶴見川での生物調査と、川での安全な子ども指導を学ぶ回は、30日(水)に開催でした。「がさがさ」と投網により採集した生き物を同定して鶴見川の豊かな自然を再確認し、加えて岩盤のすべりやすさや川底の複雑な地形などの潜在的な危険についても実地で確認しました。こうして3日半に及んだ講習会は無事終了しました。
▲大正橋での実習の様子