生きるための多様な知識・価値観を学ぶ。

共通教養科目

「専門性」と「総合性」の両立を重視する和光大学ならではの「教養」を身につける科目。
「教養」とは難しい知識を知っているということではなく、社会生活の中で、仕事の人間関係の中で、悩んだり迷ったりしたときによりどころになるベースのようなものです。ものの見方や考え方を学び、人生を生きるための多様な知識・価値観を吸収してください。

共通教養科目の3つの領域

人間・自然・文化・思想など、多岐にわたるジャンルから学ぶ。

共通教養科目は、「創造的知性の触発」「批判能力の醸成」「世界観の形成」の3つの考え方で構成されています。学べるジャンルは、人間、自然、身体、歴史、現代、文化、表現、思想など多岐にわたり、教室の外で学ぶ授業も豊富にあります。

  • 創造的知性の触発

    創り出す力や切り拓く力、柔軟に生きる力を養います。枠にとらわれず発想の転換を誘発したり、新しいことに挑戦したりと、自ら考え行動を起こすきっかけとなる授業が多く、表現者やアスリートの創意工夫に学ぶ授業も設けています。

    地域デザイン、タウンマネジメント、20世紀文化論、俳句づくりを楽しむ など

  • 批判能力の醸成

    認識する力、判断する力、現状を把握する力を養います。現代社会のさまざまな問題や課題を発見し、客観的な根拠に基づいて、合理的・論理的に思考し省察する力を身につけます。技術者や指導者、専門家の現実感覚に学ぶ授業も豊富です。

    現代思想の地平、性とジェンダー、日常からの科学論、キャリアデザイン など

  • 世界観の形成

    つなげる力や関わる力、世界をわたり歩く力を養います。世界の歴史や古典をふりかえり未来を描く、あるいは、生命・自然・宇宙と個人を結ぶなど、思想家や科学者などに学ぶ科目を用意。思想などを鍛え、自らの基礎となる世界観の形成をめざします。

    地球環境問題の科学、疫学とは何か、アジアとはなにか、企業と人間、理科を楽しむ など

「創造的知性の触発」 科目

地域デザイン / タウンマネジメント / 20世紀文化論 / 俳句づくりを楽しむ / くらしとデザイン / 身体表現とパフォーマンス / 点字の世界

教育の考古学/子どものための歴史/テーマ講義(テーマ「市民」「住む」「時間」「食」など)/現代の日本語/現代の編集と出版/サブカルチャーで学ぶ現代史/文学の創造性/数で読む世界/哲学史/心の不安と宗教/宗教と文化/子ども学/子ども理解と学校づくり/人間形成の社会史/ソーシャルワークと生活/生活のなかのデザイン/ユーラシアの歴史/情報基礎科学/コンピューターを学ぶ/短歌づくりを楽しむ/連句づくりを楽しむ/歌遊び・パネルシアターを楽しむ/音と楽器のミンゾク学/身体表現論/手話の世界/クリエイティブ・ダンス/スポーツ文化

「批判能力の醸成」 科目

現代思想の地平 / 性とジェンダー / 日常からの科学論 / キャリアデザイン / メディアから読みとく社会 / 青年心理学 / 人づきあいのスキル

地域社会とスポーツ/国際社会とスポーツ/反発達論/現代社会と文学/精神分析の地平/映像表現の地平/青年心理学/沖縄の歴史/日本近代のもたらしたもの/近代日本の市民と軍隊/海外留学の歴史/平和心理学/環境と食糧/法と人権/法令の読み方入門/現代社会と憲法/法と社会の諸問題/現代世界が直面する諸課題と国際社会の対応/情報と現代/キャリアデザイン/キャリア発達論/「親になること」とは/保育実践と保育者の専門性/自殺学/発達障がいと大学/生活と気象/日常からの科学論/文化・芸術と経済/人づきあいのスキル/共生社会とスポーツ/地域文化と身体教育/健康づくりとトレーニング/健康づくりとボディワーク

「世界観の形成」 科目

地球環境問題の科学 / 疫学とは何か / アジアとはなにか / 企業と人間 / 理科を楽しむ / 動物と人間の関係史 / ギリシア神話を読む / フィールドで学ぶ足もとの自然

和光大学とフィールドワーク/和光大学の歴史と現在/大学マネジメント論/フィールドで学ぶ山村社会/里山保全の理論/里山保全の実際/東南アジアの文化とことば/自然環境を詠む/歴史と遺跡/火と人間の文化史―原始技術史入門―/世界美術の歴史/グローバル化する現代の世界と経済/天文学/科学技術の営みと世界観/沖縄の自然/流域を知る/循環型社会/基礎から学ぶ原発・エネルギー論/生物の多様性/先端科学と私たちの社会/科学技術社会論/疫学に学ぶ/エスノグラフィーの世界/自然活動/身体のはたらき/アジアの身体

ここがよかった!共通教養科目

中村 旭伸さんの場合経済経営学部 経営学科3年(神奈川県・相模田名高等学校 卒)

地域デザイン

農業体験を通じて、ビジネスヘの気づきや自分への新たな発見も。

「地域デザイン」は、もともと興味があった農業を体験できるとともに、農業・製造業・小売業などの産業を総合的に学べる点に魅力を感じました。
体験農園でサツマイモを育て、地域の方々を対象に収穫の体験イベントを実施。畑を耕し、種をまくことからはじまり、農作物の手入れや雑草の除去。作物がうまく育たない苦労もありましたが、できたサツマイモを地域の子どもたちが楽しそうに収穫する姿に、農業のやりがいや喜びを感じました。
この授業を通じて他にも経験できたことは、ひとつの商品ができるまでにどのような人々が関わり、どのような苦労があるのか、といったつくり手側の努力や商品の裏側にあるプロセス。たとえば、パッケージやPOPのデザインが商品をアピールする重要な情報伝達ツールであることを知りました。また、自分たちでつくるとコストや手間もかかることがわかり、スーパーの食品がなぜあんなに安価で販売できるのか、どのように利益を生み出す仕組みがあるのかなど、専門の経営学の面からも興味が広がりました。