大学の取り組み

和光大学中期計画

和光大学中期計画(2025~2029年度)

 和光大学は「自由な研究と学習の共同体」を建学の理念とし、「学生にはそれぞれ独自の個性と能力と可能性が潜んでいると捉え、それを最大限に引き出し、実力と自信を獲得して社会に巣立って行くように指導する」ことを教育目標としている。しかしながら、学生や卒業生を取り巻く社会状況は常に変化しているため、教育目標を達成し続けるためには、その方法について不断の見直を行い、進化させ続けなければならい。和光大学では、そうした問題意識の下で中期計画を策定し、それに基づいて毎年度の事業計画や改善課題を設定している。「和光学園中期計画(2025~2029年度)」から大学に関する部分を抜粋し、文言を一部修正の上、「和光大学中期計画(2025~2029年度)」として以下にこれを示す。

方針

  • 建学の精神に基づく教育と研究のさらなる充実を図る。
  • 教持続可能な経営基盤を確立するため事業改革を実施する。

施策

教育組織・教育課程の改善

1.入学定員と専任教員定数の適正化

 周辺地域における18歳人口の推移と本学志願者の動向を踏まえ、入学定員、専任教員定数、 非常勤講師担当科目数の適正化を検討する。更に、専任教員定数の各学科への配分について も、共通教養課程、外国語課程、資格課程の担当状況を踏まえた調整を行う。

2.共通教養課程・外国語課程・資格課程を全学科で支える体制の強化

 共通教養課程における専任教員担当科目数の増加と非常勤講師担当科目数の削減、各学科の専任教員が担当する共通教養課程・外国語課程・資格課程の科目数の調整などを検討する。

3.学部・学科の改組

 社会の変化と18歳人口の減少を踏まえ、学部・学科の改組を検討する。

教育の向上

4.時間割及び学年暦の改革

 アクティヴラーニングや課題解決型授業を実施しやすい環境の整備を目的として、1時限の長さ、半期の授業週数、1日の時限数などの変更を検討する。

5.カリキュラムの適正化

 検討中の子ども教育専修幼児教育課程カリキュラムの改定を進め、履修登録上限単位数の引き下げを実施する。

6.キャリア教育の拡充

 共通教養課程に設置されているキャリア教育関連科目が安定的に運営されるような組織を整備し、各学科に設置されているキャリア教育関連科目を補完するようなキャリア教育体系を整えることを検討する。

学生支援の拡充

7.留学生受け入れ体制の拡充

 相談窓口やTA制度などサポート体制の導入、留学生課程の設置と留学生向け科目の開講、留学生コースの設置、留学生就業支援など、教学支援、学生支援、キャリア支援、国際交流に関わる施策を包括的に検討する。

8.学習サポート体制の拡充

 通学・対面授業が不得手な学生のサポート体制を、教学支援および学生支援の観点から包括的に検討する。

9.障がい学生サポート体制の拡充

 障がい学生からのサポート要請が増えていることを受け、サポートの在り方を改めて教学支援、学生支援、キャリア支援の観点から包括的に検討する。

10.卒業に向けたサポート体制の拡充

 卒業に向けたサポート体制の拡充を検討する。

11.キャリア支援体制の拡充

 キャリア支援体制の拡充を検討する(就職希望者の就職率を改善する施策を検討する)。

研究環境の向上

12.研究環境向上の推進

 サバティカル取得要件の緩和、科研費取得支援の拡充、学内研究組織の見直しと強化など、研究環境を向上させる施策を検討する。

経営基盤の安定化

13.新しいブランディング戦略の展開

 UI(ユニバーシティ・アイデンティティ)とFI(ファカルティ・アイデンティ)を中心とした広報活動を検討する。

14.事業スリム化の推進

 いくつかの事業を中止するなどして事業全体をスリム化することを検討する。また、委員会の合理化、履修システムの簡素化などを通じ、業務のスリム化も併せて検討する。

施設設備の維持

15.施設維持管理の実施

 キャンパスグランドデザインの実施が先送りになったことに伴い、新教室棟建設に先立って実施が必要となる施設の更新・修繕を計画する。

規程の整備

16.学則および諸規程の修正(大学設置基準改定対応)

 2022年10月の大学設置基準改定を受けて学則および諸規程の修正を行う。

以上