学生が取り組む地域連携

学生が取り組む地域連携

学生が取り組む地域連携

地域の特産物を商品化し、あらたな地域の魅力に

授業「地域デザイン」(共通教養科目)は
農業の第6次産業化を体験することで、地域の活性化を学びます。

  • 共通教養科目「地域デザイン」のデザインは、俗にいう色や形を意味するデザインではありません。次のような地域の仕組みづくりを体験する授業です。

    1.地域のリソースを「発掘」

    2.それらを「つなぐ」

    3.そして地域の問題を解決する

     具体的には、和光大学に隣接する川崎市麻生区岡上地域の主要産業である農業をテーマとして、各種地元企業や農家の方々と連携し、1次産業である生産、2次産業である加工、3次産業である販売を一貫して行う農業の6次産業化を体験することで、学生たちの想像力や発想力、コミュニケーション能力などを育成することを目的とした教育プログラムです。

    文系の大学だけれども農業も体験できるなど、“小さな実験大学”を標榜する和光大学ならではの授業です。始まりは、担当教員の一人である小林猛久先生(経営学科)が、都市農業の継続や活性化に取り組まれていた地元農家の方々から「和光生と一緒に何か活動を始めたい」という相談を受けたことでした。

    3学部からデザイン、経営、環境などを専門分野とする複数の教員が参画し、学生はそれぞれの知識を吸収しながら、農業の6次産業化の企画を立案して実践します。教室を飛び出し、ビジネスにまで展開する方法を学生自ら生み出すことができます。

    農作物の育成から収穫、加工食品の製造やパッケージ、販売などに関して地元農家や各種企業、行政、NPOなど多様な方々との協働をしています。まさに地域と一体となって実践する授業です。

    地域の特産物
    地域の特産物
    地域の特産物
    地域の特産物
  • 教室で学ぶ

    地元農家の方などを招き、岡上地域の農業や環境、歴史について学ぶ。

    畑で栽培・収穫を体験

    地域の農家にご協力いただき、地元の伝統野菜や学生の希望する農作物を植え、栽培から収穫、加工、販売までを体験する。

    製品化を考える

    地域特産の農作物を原材料として、どのような商品をつくるか、授業でディスカッションしながら、考え、決定する。

    製品をつくり、価格を決める

    製品化の支援をしてもらう企業や専門家を探し、協力の依頼をする。原材料の特性を生かした加工の方法などを協働して検討。少なくても必ず収益がでるように販売計画を設定する。

    売り方・パッケージを決める

    どのようなパッケージデザインにするか検討する。また、どこでいつそれを販売するか検討して、協力可能な企業等をあたって依頼する。ラベル貼りやパッケージは手作業で行っている。

    完成品を販売

地域デザインによりこれまで生み出した、主な商品<和光かわさきブランド>

岡上エール

岡上エール

川崎市麻生区岡上地域の果実や野菜を原材料につくった、クラフトビール。

ドライフルーツ

ドライフルーツ

学生が畑で収穫した、いちご、キウイ、ブルーベリー、柿などのバラエティ豊かな果実のドライフルーツ。

スパークリングワイン

スパークリングワイン

学生が畑で収穫した、洋なし、ブルーベリー、いちごを原材料としたスパークリングワイン。

ジャム

ジャム

学生が畑で生産した果実や野菜を使った、豊富な種類のジャム。
中でも、岡上地域特産の万福寺にんじんを使ったジャムなど、個性のあるフレーバーも商品化しました。

このほか、川崎市麻生区特産の万福寺にんじんを使ったキャロットケーキや、学生が収穫したりんごのシードルなど、さまざまな農作物の生産とともに、原材料を活かした商品開発に、数々挑戦しています! 商品は麻生区のJAセレサ川崎や大学キャンパス内の生協、近隣で開催されるイベントなどで販売しました。

和光大学かわさきブランドの商品を見かけたら、ぜひご賞味ください。

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