現代社会学科

現代人間学部現代社会学科※2020年度をもって学生募集中止

現代社会学科では、4年間を通じて社会学の基礎力や応用力をしっかり養うことで、さまざまな背景を持つ他者を理解し、社会のしくみを見抜き、貧困や差別などの社会問題に向き合える「社会的知性を備えた実践者」の育成をめざします。

※2020年度をもって学生募集を停止しました。社会学・労働・ジェンダー・セクシュアリティ・福祉などの分野については、人間科学科のカリキュラムを充実させることで、2021年度以降の入学生にも学んでいただけます。詳細は人間科学科ページをご覧ください。

現代社会学科の特徴

  • 現代社会を理解する―――社会学を中心とした総合的な学び

    現代の社会が持つ多面的な現実を理解するために、社会学を中心とした専門科目群を用意しています。いずれも少人数でじっくり学びます。専門科目を学ぶ上で必要な基礎的な知識や考え方を習得するために必修科目がいくつかありますが、そこから先は、学生自身が自分でカリキュラムを組んでいきます。学科専門科目以外にも、関連する分野や自己の教養のために他学科の科目も自由に受講できます。自分の関心に合った科目はどういうものがあるのか、という相談には教員がいつでも応えます。気軽に相談に来てください。

  • 生きやすい社会のために―――異文化との共生、格差や差別を考える

    現代社会学科の専門科目は、AからFまでの6つの分野に分かれています。「A .社会学の理論と研究法」、「B .個人と社会」の2つの分野では、現代社会を理論的に読み解く力を身につけます。「C .共生・福祉」、「D .アジア・地域社会」、「E .文化とアイデンティティ・情報とメディア」の3分野では、変わりつつある現代社会で生じるさまざまな社会問題について、ジェンダー、階層、民族や文化の視点から複眼的に研究し、問題解決の方法を考えます。「F. フィールドワーク」では、日本と世界のさまざまな現場へ出かけて学びます。これらの科目の中から自由に選ぶことができます。

  • 地域から世界へ―――社会の「リアル」にふれるフィールドワーク、現場体験学習

    現代社会学科では、毎年、フィールドワークを行っています。現地に出かけ、さまざまな社会問題や人々の社会活動に触れることで、人間や社会に対する理解の幅が広がり、自分の生き方を考える手がかりにもなります。

    ●過去のフィールドワーク例

    2019年度 ヨーロッパ(ブリュッセル、パリ、ストラスブール)フィールドワーク[中力 えり]

    2018年度 沖縄・フィールドワーク[ユ・ヒョヂョン]

    2017年度 パラオ・フィールドワーク[馬場淳]

    ●過去のミニフィールドワーク(プロゼミ)例

    2018年度 子どものネット・スマホ利用を考える

    2017年度 米軍基地問題を考える

  • 資格取得をキャリアにつなげる―――教員免許、社会調査士など

    中学、高校の教員免許をはじめ、社会調査士や社会教育主事などの資格取得をめざせます。またジェンダー・スタディーズ・プログラムや 地域流域プログラムなどの規定の科目を履修することによって、大学が認定する資格(履修証明証)を授与します。

4年間の学び

  • 1年次

    プロゼミ

    ゼミ形式の場で、文章の読み方や書き方、文献の探し方や報告のしかたなど、大学で学ぶうえで必要とされるスキルの修得をめざします。

    社会学入門

    社会学の入り口となる授業。現代社会が抱える諸問題を批判的に考察できるように、社会学の基礎的な概念を身につけ、社会学的思考を養います。

    フィールドワーク(1~4年次)

    日本国内と国外(オセアニア・アジア・米国・欧州など)でフィールドワークを実施します。事前学習をしっかりと行い、夏休みに1~2週間程度の期間でフィールド(調査地)に出かけます。

  • 2年次

    2年次必修科目

    1年次の入門授業を復習したり発展させたりしながら、1年次に修得した基礎知識をさらに確実なものにすることをめざします。

    専門科目

    6つの科目群からなる学科専門科目の履修が本格的に始まります。

    社会調査実習(2~4年次)

    どのような問題・関心から調査を実施するのかを議論し、具体的なテーマを設定して、共同作業でアンケート調査を行います。実際に学生自身が1人で調査を企画・実施し、分析する能力の修得をめざします。

  • 3年次
     〜 
    4年次

    専門科目

    2年次までに培った基礎力を生かして、現代社会の考察をより専門的に行います。

    現代社会学演習/卒業論文

    文献講読や討論を重ねながら追究したいテーマに関する洞察を深めます。4年次には研究成果を「卒業論文」としてまとめます。

学生VOICE

石田 悠真さん(長野県・信濃むつみ高等学校 卒)

  • ジェンダーを学問と活動の両面から学びました

    私が通っていた高校はとてもリベラルな学校で、さまざまな国や文化の違いを学べる環境でした。ジェンダーという概念、LGBTというキーワードを知ったのもその頃です。私は自分にも当事者性があると感じ、大学でジェンダーを学ぶために現代社会学科に進学しました。1年次に力を注いだのは大学で学ぶための基礎を身につけること。レジュメ作成やプレゼンテーションを学んだことはその後の学習や活動にとても役立っています。学外活動を始めたのは2年次からです。認定NPO法人ReBit で「LGBT成人式」の運営に関わったり、学校や行政、地域の勉強会で「多様な性ってなんだろう?」をテーマに発表を行いました。学内でも「WAKO LGBTs コミュニティ」というサークルを立ち上げ、自分なりに学びと実践を結びつけて活動しました。

  • なぜ、名前への違和感を感じるのだろう?

    3年次からは杉浦ゼミに入りました。思い出深いのは「震災×LGBT」をテーマにゼミ合宿を企画立案したことです。現地の学生や現地のアクティビストと座談会を行うなど、他人事を我が事とするための議論ができたと思います。卒業論文は、からだとこころの性が一致しないトランスジェンダーの「名前への違和感」についてまとめました。名前という概念の整理を行い、保険会社による名前ランキングを参考に名前がジェンダー化されていることを明らかにした上で、当事者の方々にライフヒストリー形式のインタビューを行いました。見えてきたのは、名前についてはさまざまな捉え方があること。私のように名前に違和感を感じる人ばかりじゃないと気づかされました。自分の「当たり前」を改めて疑うことができたのはとても良かったと思います。

飯島 央生さん(埼玉県・自由の森学園高等学校 卒)

  • 多くの人の気持ちに寄り添うことのできる教師になるために

    中学生の頃、僕は学校に通わない時期がありました。どこか人とちょっと違うという気持ちを抱いていたのです。将来、自分は何をしたら社会に貢献できるかと考えたとき、自分の経験を生かし、かつての自分のような人の支えになれるのではないかと考えました。それが教員をめざす理由です。資格が取れることに加え、さまざまな方と話し合いの機会が持てることも和光を選んだ理由です。特に印象に残っている授業は「現代逸脱論」。社会から逸脱してしまった人々が、社会の中でどのようにイメージをつけられていくのか、そのプロセスについて学びました。それまではいじめや不登校を中心に、目の前のことしか考えていなかったので、目から鱗が落ちるようでした。また和光は学生と先生との距離が近いので、疑問をいつでもぶつけられるのはよかったです。

  • 沖縄の人々を本当に理解するためには?

    ゼミではユ先生のもとで沖縄を中心に学んでいます。夏休みに西表島でアルバイトをしていたのですが、突然軍艦が寄港したことがありました。その時「本土」から来た人が示した反応が自分と異なることに違和感を覚えたのです。その違和感をきっかけに沖縄の米軍基地や辺野古で現地の人の話を聞いて回りましたが、聞けば聞くほどますます驚く状態で、これはもっと考えていかなければと思ったのです。ゼミでは沖縄の歴史を紐解きながら、私たちが沖縄の痛みを少しでも減らすためにはどうすればいいか、などを考えています。それ以来、沖縄に関わる問題に限らず、自分の無関心は他者への暴力にもなることを、常に意識するようにしています。現代社会の多くの問題は私たち個人と深く結びついています。それにいかに誠実に向き合うか、考え続けていきたいです。

※現代社会学の学生VOICEは2019年度の内容です。

研究(卒業論文)テーマ例

  • ・J-POPにみる若者意識の変化
  • ・奨学金がもたらす貧困
  • ・米中緊張:国家対立の再来
  • ・若者の人間関係とSNS
  • ・在日外国人のアイデンティティ形成
  • ・草食系男子の恋愛意識と恋愛行動
  • ・日本の食料自給率と食育
  • ・コミュニケーションとしての美容・服装文化

取得できる資格

  • ・[社会]中学校教諭一種
  • ・[地理歴史]高校教諭一種
  • ・[公民]高校教諭一種
  • ・社会調査士(社会調査協会認定資格)
  • ・学校図書館司書教諭
  • ・図書館司書
  • ・博物館学芸員
  • ・社会教育主事

現代社会学科情報誌『U WAKO』

 現代社会学科では、学科情報誌『U WAKO』を発行しています。

『U WAKO』第3号