さまざまな仕事が姿を消し、そしてたくさんの仕事が生まれてくる現代。大学で学んだ「知識」は、将来にわたって安定した職をみなさんに保障するものではありません。経営学科では、だからこそ、学んだ「知識」をみずから活用し、更新していくことができるビジネスパーソンを育成しています。そのためのカリキュラムが4年間のゼミナール必修。ゼミナールでは、共同研究や共同学習、企業や地域社会との連携活動、ビジネスプランコンテストへの出場などを通じ、卒業後に本当に役に立つ実践力を培っています。ゼミ生同士の深いつながりや学生と教員との近しい人間関係を通じ、あらゆる仕事の基本となるコミュニケーション能力も高められていきます。
経営学科の特徴
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基礎・標準・展開 1年次に基本経営学と入門簿記、2年次に経営基本管理の必修講義科目を用意。丁寧な授業で基礎を固め、多様な業種・職種に通用する標準的な内容を学びます。さらに、さまざまな専門科目へ学習を展開する手がかりとなる知識を修得します。
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フィールドワーク 毎年、複数のフィールドワークを開講。ニューヨークでファッションやアート関連のビジネスの現場を体験、インドネシアで国際協力活動に参加など、現場に臨み、人々と交流し、教室で得た知識を確かめ、理解を深めます。
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簿記・会計・金融・為替・暗号資産 企業の財政に関わる技術体系・学問体系である簿記・会計学の領域には、入門簿記をはじめ充実した科目群を用意。また金融ビジネスや国際財務、暗号資産など多様な側面からおカネを学びます。
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地域連携・産学連携 地場産品を構想・製造・販売する地域振興や企業の新規事業・商品開発に深く関わり、経営学、簿記・会計学、ICTを実践的に学習。地域や企業の方々とともにプロジェクトに取り組むという自覚と主体性が求められる授業です。
4年間の学び
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1年次
大学生としての学習・生活基盤を確立
「ゼミナール1」の担当教員が一人ひとりの学生に対し、めざすキャリアに応じてどのような授業を履修すべきかといった学習面から、生活面にいたるまでをサポート。1年次には、経営学科の学びの3領域である経営学、簿記・会計学、ICTの基礎を学ぶとともに、実践的なビジネス・スキルの習得をめざします。
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2年次
多様な領域で専門的な学習を開始
「ゼミナール2」では、3年間同一教員のもと、同じ仲間と行う研究と学習がスタート。人間関係を確立する大切な1年です。卒業論文や就職活動について、先輩ゼミ生から有意義なアドバイスを受けることも可能。3領域の専門的な学習とともに、共通教養科目などを通じた幅広い知識の習得もめざします。
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3年次
学内外で実践的学習を展開
「ゼミナール3 」を中心に、引き続き専門的な研究・学習を行います。地域連携活動・産学連携活動、複数大学参加のコンテストや報告会を通じ、学習成果を学外において実践的に確かめていくクラスもあります。さらにフィールドワークやインターンシップを通じ、ビジネスの現場を実践的に学んでいきます。
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4年次
卒業論文の執筆とキャリアの実現
「ゼミナール4」では、4年間の学びの集大成「卒業論文」の執筆だけでなく、ゼミナールの最上級生として後輩の指導にもあたります。縦・横のつながりの中でともに学ぶ経験は、就職活動だけでなく、社会人生活にも生きるもの。卒業に必要な単位の修得後も学びを続け、幅広く知識を吸収します。
学生VOICE
小澤 江梨奈 さん 3年(神奈川県・橘学苑高等学校 卒)
後藤 美優 さん 3年(神奈川県・菅高等学校 卒)
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社会人として活躍するための土壌を育めます。
小澤さん:私たちの所属する小林猛久ゼミでは、農家や地元の企業と連携して、生産、加工、販売など農業の6次産業化を体験し、地域の活性化を実践的に学んでいます。大学の近くの畑で農作業を体験するところからはじまり、さまざまな課題をゼミ生たちと解決していきます。 私は和光大学に入る前まで、主体性はあっても協調性や傾聴力はあまりなかったように思います。しかし、チーム内でいろんな意見を交わし、議論する中で相手の視点に立つ大切さや柔軟性など、社会人として大事な力が身についたと感じています。
後藤さん:私が印象深かったのは「香山園リニューアルプラン構築プロジェクト」です。鶴川にある古民家をリニューアルし、新たな地域の魅力を発信したいという依頼を町田市役所から受けました。コンセプトから考えて、プレゼンまでを行いましたが、実際のビジネスなので、途中報告では何度も指摘を受けながら修正しました。社会の厳しさを感じながらも、達成感があり深い学びとなった貴重な経験でした。将来は商品企画の仕事に就きたいと考えていますが、このゼミでの学びは役立つと思います。
研究(卒業論文)テーマ例
- ・サッカー日本代表戦の集客要因
- ・大学生のインスタグラムの利用状況と今後の可能性
- ・インターネットを利用したインドネシアの日本人観光客の動向に関する調査
- ・日本のスマートフォン市場の展望
- ・フェアトレードのビジネス化の要件と機能に関する一考察
- ・新規ビジネス提案 Green Clean
- ・新たなコンビニスイーツの商品企画
- ・Apple社の製品開発戦略に関する研究
-機能とデザインの関係性を中心として- - ・SNSが私達の生活にもたらすもの
- ・自動車メーカー(販売店)のブランド・イメージに関する研究
- ・フェアトレードに関する研究
- ・無印良品の経営改革
取得できる資格
- ・[商業]高等学校教諭一種
- ・[情報]高等学校教諭一種
- ・図書館司書
- ・学校図書館司書教諭
- ・博物館学芸員
- ・社会教育主事(社会教育士)
学科の学びと関連する資格
- ・日商簿記検定
- ・日商電子会計実務検定
- ・日商リテールマーケティング(販売士)検定
- ・日商ビジネス英語検定
- ・ファイナンシャル・プランニング技能検定 など
大学認定プログラム
- 和光大学独自のプログラムとして、3つのプログラムがあります。 地域・流域プログラム ジェンダー・スタディーズ・プログラム言語研修プログラム