さまざまな仕事が姿を消し、そしてたくさんの仕事が生まれてくる現代。大学で学んだ「知識」は、将来にわたって安定した職をみなさんに保障するものではありません。経営学科では、だからこそ、学んだ「知識」をみずから活用し、更新していくことができるビジネスパーソンを育成しています。そのためのカリキュラムが4年間のゼミナール必修。ゼミナールでは、共同研究や共同学習、企業や地域社会との連携活動、ビジネスプランコンテストへの出場などを通じ、卒業後に本当に役に立つ実践力を培っています。ゼミ生同士の深いつながりや学生と教員との近しい人間関係を通じ、あらゆる仕事の基本となるコミュニケーション能力も高められていきます。
経営学科の特徴
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経営学、簿記・会計学、ICT(情報通信技術)を中心に基礎から体系的に学び、多様な業種・職種に通用するマネジメント力を養った上で、専門科目を深く学びます。
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1年次のゼミは担当教員が初年次教育を行い、2~4年次は一貫して取り組むゼミナール活動で専門性を追究。仕事の基本となるコミュニケーション能力も高めます。
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毎年、複数のフィールドワークを開講。海外のビジネスの現場のほか、国際協力活動など、異なる地域、異なる文化の中で多様な価値観と出会い、大きく成長します。
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地域や企業の方と連携し、地域振興、新規事業、商品開発などに関わるプロジェクトやコンテストに参加。経営学、簿記・会計学、ICT を実践的に活用して取り組みます。
4年間の学び
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1年次
キャリアプランを見据える
『ゼミナール1 』の担当教員が履修計画を丁寧にアドバイス。3 領域( 経営学、簿記・会計学、ICT )の基礎を学びながら、ビジネスで活用できる各種スキルも身につけます。
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2年次
3領域を専門的に学び始める
『ゼミナール2』からは、3年間同じ担当教員、同じゼミ生との学習がスタート。3領域の専門的な学習とともに、共通教養科目などにより幅広い知識の修得もめざします。
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3年次
学内外で実践的な学びを展開
『ゼミナール3』を中心に専門性を深めます。地域連携活動、産学連携活動、ビジネスコンテスト、フィールドワークやインターンシップを通じて実践的に学びます。
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4年次
卒業論文とキャリアの実現
『ゼミナール4』では卒業論文に取り組むと同時に、進路を決定。多忙な中でもゼミの最上級生として後輩の指導にあたることにより、組織で信頼される人格も養います。
CROSS TALK
岡 佳恵 さん 経営学科 4年(神奈川県 横浜修悠館高等学校 卒)
大野 幸子 先生 経営学科教授(専門:マーケティング論 ほか)
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私は商品開発がずっと夢でした
私から分析もアイデアも太鼓判ですマーケティングの学びを活かして
岡 大学に入ったら「商品開発」を学びたい。それが私の夢でした。
大野 ちゃんと実現させましたね。
岡 やっぱりいろいろ動き出したのは、2年次に大野先生のマーケティングゼミに入ってからです。
大野 2年次はゼミのほかに、『マーケティング・リサーチ』(調査の手法)と『マーケティング・コミュニケーション』(プロモーション活動の手法)があったので、木・金は連続でよく顔を合わせていましたね(笑)。
岡 マーケティングを学んで、実際に世の中で売れている商品の「売れる仕組み」を知り、自分が何を作りたいかではなく、「多くの人に買ってもらう」ためには何が必要かと、客観的に考える習慣がつきました。
大野 岡さんたち2年生だけのチームが、産学連携の大学対抗コンペで部門大賞を受賞したことは快挙でしたね。
岡 学んだマーケティング分析を使って考えたことが評価され、自信がついて次の挑戦につながりました。 -
ビジネスコンテストから現実に
大野 次の地域のビジネスコンテストでも、77組のうち6組の受賞者に選ばれて、2年生チームすごいな!と。
岡 日本酒の製造工程で廃棄される酒粕を活用するというテーマに対して、地元で人気のクレープ屋さんの生地に使ってもらい、SNSで広めるプランを提案し、初期投資も宣伝費もゼロで、テーマ提供企業にも評価していただけました。
大野 そこからがまた本番でしたね。
岡 はい。その後、飲食店の限定メニューで出してみないかと具体的なお話をいただき、今度は食品開発になるので、食べることも作ることも大好きな私が、個人的に開発を任せていただくことになりました。
大野 苦労したところはありますか?
岡 酒粕を使った生地はパサつきやすく、焦げやすいところです。試作を重ね、米粉と合わせてもっちり食感を出しました。あとは価格。小さめのパンケーキ状にして500円以内に抑えました。
大野 本当においしかったですよ。
岡 発売日にはお店まで来てくださってありがとうございました。長い試作期間も、先生が応援してくださり、安心して最後まで取り組めました。その経験をもとに食品業界への就職が決まり、商品開発の道に進むことになりました。また食べていただけるようがんばります! -
私のチャレンジ!実践的な学びのカタチ
自分たちの実力を試す『ビジネスコンテスト』
一般的に開催されるビジネスコンテストは、大学で学んだことを活かしてチャレンジする機会です。学外で、自分たちのアイデアや調査・分析力、プレゼンテーション能力が試されるため、不安もありましたが全力を尽くしました。
1つ目は、10大学10ゼミ32チームが参加した一般社団法人 社会的健康戦略研究所主催の「大学対抗『健康』×『マーケティング』コンペティション2021」。“大学生の健康意識”に関する課題に取り組んだ6チームの中で大賞いただきました。2つ目は、77組の参加があった「まちだ未来ビジネスアイデアコンテスト2021」(現在は実施されていません)でファイナリスト6組に選ばれました。結果に手応えがあるだけでなく、挑戦の過程で多くのことが学べるのでコンテストへの参加はおすすめです。
研究(卒業論文)テーマ例
- ・サッカー日本代表戦の集客要因
- ・インターネットを利用したインドネシアの日本人観光客の動向に関する調査
- ・日本のスマートフォン市場の展望
- ・フェアトレードのビジネス化の要件と機能に関する一考察
- ・新規ビジネス提案 Green Clean
- ・新たなコンビニスイーツの商品企画
- ・Apple社の製品開発戦略に関する研究
―機能とデザインの関係性を中心として― - ・SNSが私達の生活にもたらすもの
- ・自動車メーカー(販売店)のブランド・イメージに関する研究
- ・無印良品の経営改革
取得できる資格
- ・高等学校教諭一種(商業)
- ・高等学校教諭一種(情報)
- ・学校図書館司書教諭
- ・図書館司書
- ・博物館学芸員
- ・社会教育主事(社会教育士) ※1
- ・社会福祉主事 ※2
※1:社会教育主事課程を修了することにより「社会教育士(養成課程)」の称号を得ることができます。
※2:厚生労働大臣が指定する科目のうち3つ以上を履修して卒業した場合に取得可能です。
学科の学びと関連する資格
- ・日商簿記検定
- ・経営学検定試験
- ・情報処理技術者試験
- ・リテールマーケティング検定(販売士検定)
大学認定プログラム
- 和光大学独自のプログラムとして、3つのプログラムがあります。 地域・流域プログラム ジェンダー・スタディーズ・プログラム言語研修プログラム