人類が創造してきた文化について、基礎的な知識を学び、深く掘り下げ、日常生活に実践的に生かす力をつけます。多様な領域から、自らの問いやテーマを見いだし、探究することにより、批評的な思考力と異なる文化や異なる表現に向き合う感性を育てます。
総合文化学科の特徴
-
多様な学び カリキュラムは「世界の多様な文化」「日本の文学と文化」「英語圏の文学と文化」「神話とファンタジー」「映像・演劇・音楽」の5つの柱によって構成されています。これらの領域を横断しながら自分独自の学びを追究できます。
-
「好きなこと」を「学問」に 例えばアニメでも、旅行でも、自分の好きな対象を追究。それらをどう分析し、何をどう考えれば「学問」になるかを教員が手引きします。学問を身につけることで、どんな仕事にも自信を持つことができるようになります。
-
広く深い文学の世界へ 小説やエッセイ、詩、和歌・俳句から、戯曲、評論、民話や神話、ロックの歌詞に至るまで、幅広い文学を掘り下げて思考し、人の文化や世界について理解し、自分自身の探究につなげます。
-
日本語も外国語も 言語文化や文法についての深い理解にもとづいた日本語研究と、英語・中国語・ドイツ語を中心とする実践的な外国語学習が可能。応用的な語学力を養成する「英語研修プログラム」「中国語研修プログラム」も用意しています。
4年間の学び
-
1年次
文化を多角的に考える
プロゼミでは図書・情報館の使い方、文献の読み方、発表方法、レポートの書き方など、大学生としての基本的な力とスキルを身につけ、オムニバス「総合文化」ではさまざまな専門の学科教員たちが、それぞれ1つのテーマのもとに、多角的に講義。教員の多彩な授業内容や持ち味にふれ、幅広く横断的な学びに導きます。
-
2年次
自分のテーマを探す
「作詩に挑む」「書道」「ファンタジーの作法」「地域・同時代を撮る」「劇を作る」「編集の現場」など実際に自分で表現し、制作することで技能を習得しながら文化や表現について考えます。「世界の多様な文化」「日本/英語圏の文化と文学」「神話・ファンタジー」など多彩な専門科目を学び、自分のテーマを探します。
-
3年次
ゼミナールでテーマを追究
各自の学問的関心に応じて、大学の醍醐味であるゼミに所属。本格的に専門分野について学び、卒業論文・卒業制作に取り組みます。幅広い分野に興味がある場合には、複数のゼミに所属し、横断的に考えることもできます。フィールドワークにも積極的に取り組み、発見と経験から学ぶ姿勢を身につけます。
-
4年次
卒業論文・制作で総仕上げ
大学の学びは、自分で問いを立て思索し表現するもの。卒業論文・卒業制作では大学での学びの総仕上げとして、学生が主体的でオリジナルな営みを行い、自立して考え表現する人になることをめざします。教員はそのインストラクターに過ぎません。講義バイキングはこのオリジナルな学びのためにあります。
学生VOICE
田口 裕太 さん 4年(東京都・松原高等学校 卒)
-
やりたいことがあったら、すぐ動きだせる人でありたい。
もともと舞台の脚本や演出に興味があり、高校では演劇部に入っていました。大学選びの際も「表現」や「戯曲」など創作系の科目を扱っている大学を探し、「表現学部総合文化学科」という、学びたいことを何でも自由に学べそうな学科への入学を決めました。
1年次はとにかく興味を優先し、シラバスに「映画」「演劇」と書かれた科目をひたすら受講しました。2年次からは少し視野を広げ、社会や文化について何となく気になっていたテーマを扱う科目を取り始めました。こういった異分野の学びに触れることで新しい物事の見方ができるようになり、表現や創作においても次々と常識が更新され、自分の幅が広がっていく経験をしました。この頃、講義で初めてドキュメンタリー映画をしっかり鑑賞しました。 演劇とは異なるリアリティと映像の説得力に衝撃を受け、その講義を受け持っていた小林茂先生のゼミに入り、以降ドキュメンタリーを中心とした映像制作に取り組んでいます。
とにかく、やりたいと思ったら、まず何でもやってみること。実際に自分で動き、経験を力に変えられる人になりたいと思います。
研究(卒業論文・卒業制作)テーマ例
- ・『ハリー・ポッター』における英語進行形の意味と用法
- ・ アメコミ映画とヒーローの多様性について
- ・ T・S・エリオットを読む
- ・ 村上春樹と新海誠の作家性の比較
- ・『蟲師』人が怪異に引き付けられる理由
- ・ 映画『プロメア』の世界観
- ・ ヒルコ神話の研究
- ・ ジェンダーから読み解く莫言文学
- ・ 神話における蛇と竜とドラゴン
- ・ 遊牧民の社会構造
- ・ 平安貴族の結婚観
- ・ 古代の水信仰について
- ・ 本のある空間―図書館構築の可能性
- ・ 英語学習における苦手意識の形成について
- ・ マンガ・アニメ聖地における聖性
- ・ アジア文化圏における異文化の定着についての考察
- ・ 中国語を母語とする人々のための日本語教育について
- ・ SNSにおける文末表現について
- ・ ネットスラング分析
- ・(制作)夜の女神
- ・(制作)心が落ち着く映像づくり
取得できる資格
- ・[国語]中学校教諭一種
- ・[国語]高等学校教諭一種
- ・[英語]中学校教諭一種
- ・[英語]高等学校教諭一種
- ・学校図書館司書教論
- ・図書館司書
- ・博物館学芸員
- ・社会教育主事(社会教育士)
大学認定プログラム
- 和光大学独自のプログラムとして、3つのプログラムがあります。 地域・流域プログラム ジェンダー・スタディーズ・プログラム言語研修プログラム