地域・流域共生フォーラム
【1/23】和光大学の坂下にある田んぼにて、本年も「どんど焼き」が開催されました。
お正月に到来された歳神さまを盛大な焚き火でお送りして一年の無病息災を祈るこの恒例行事も、今年で29回目となりました。これは、1996年に和光大学創立30周年記念行事として復活して以来、岡上川井田(かわいだ)地区・岡上西町会の方々と和光大学学生の協働によって毎年開催しているものです。本来ならば岡上の他の二地区同様に14日に行われるべきところ、和光大学が「共通試験」会場という事情からここだけ一週遅れというのも、この地域ならではの特色となっています。
先立つ準備作業は、1月6日(土)。地域の方々と和光大学生らが朝から地域の里山から搬入された竹木を使ってやぐらの組み立てを始め、お昼ごろには高さ約10メートルの「塞の神(さいのかみ、あるいは、せえのかみ)」と呼ばれるやぐらが立ち上がりました。今回も和光ポータルの「ボランティア募集」を見て来てくれた和光生もいて、大活躍でした。
▲やぐらの準備の様子
お焚き上げの日まで、夜は経済・経営学部伊藤隆治教授によるライトアートが塞の神を
美しく照らして、地域の名物になっています。
小田急電車の車窓からも、よく見えます。
▲やぐらを組み立ている様子(左)とライトアップされた塞の神(右)
本年も、点火は吉例の午後3時。このどんど焼き復活に尽力された会場の田んぼの地権者、宮野薫さんのご挨拶で始まりました。昔のどんど焼きは子どもの遊びで「やぐら」はここまで大きくなく、場所も今とは異なっていました。本学の社会学者、鈴木勁介先生(名誉教授、故人)が宮野さんのご自宅を訪ねて和光大学の記念事業としてのどんど焼き復活の相談をしたことから、それまで約30年途絶えていたこのどんど焼きが再生し、今に至っています。
▲点火当日の様子
*地域と、地域における大学の在り方を探究した鈴木勁介著『私編 岡上風土記稿』は、和光大学地域・流域共生センターで特別価格にてお求めいただけます。