地域・流域共生フォーラム
【12/25.26】プロジェクトWET&WILDエデュケーター講習会を開催しました。(報告)
2024年12月25日(水)にプロジェクトWILD(ワイルド)エデュケーター講習会を、26日(木)にプロジェクトWET(ウェット)エデュケーター講習会を学内で開催しました。エデュケーターとは学校や地域で教育・普及活動を行う一般指導者のことで、国際的な資格です。
▲開催の挨拶の様子
プロジェクトWILDは、野生生物を手がかりに様々なことを学ぶ米国発の国際環境教育プログラムです。子どもたちにアクティビティ、すなわち30分程度にユニット化された教育内容の実践学習を通じて野生生物の生態や習性を学ばせ、環境にやさしい行動を起こさせることを目的としています。一般財団法人公園財団のベテラン講師をお招きし、3名の学生が熱心に受講しました。
取り組んだアクティビティには、様々な生きものの写真が貼られた講師手作りのカードを見せ合って両者のカードに共通のいきものを先に言い当てるもので大盛り上がりでした。体を動かしながら楽しく学ぶのが、アクティビティの特色です。受講生はこうしたアクティビティに参加しながら気づきを共有し、自分が指導者となった時のノウハウを学びました。最後に、グループに分かれてテキストから選んだアクティビティを実践し、講評を受けました。
▲講習会の様子
プロジェクトWETも同様にアクティビティをベースにした実践学習で、水に関する学びを通じてより良い環境のために行動できる人づくりを目指した国際環境教育プログラムです。英語のWETは「濡れた、濡らす」といった意味ですが、Water Education forTeachers(教師向け水教育)の頭文字でもあります。今年は5名の参加がありました。本学現代人間学部の堂前教授が講師を務め、過去に講習を受けた先輩が補助講師に付いてくれました。
アイスブレイクでは「青い惑星」と呼ばれるアクティビティを行いました。参加者が輪になってビニール製地球儀を投げ合い、受け取った右手親指が触れているのが海か陸地かを確認しながらやり取りを繰り返していくうちに、地球の海陸比が理解できる仕組みです。
続いて、地球上の水循環を模擬体験する「驚異の旅」や、水の性質を利用した「水リンピック」などのアクティビティに取り組み、エデュケーターとしての心得を楽しく学びました。午後からは前日同様に2班に分かれてお互いに指導者役となり、これらの資格を得ると、分厚いテキストに満載されているアクティビティを自分なりに工夫しながら、幼稚園児から18歳までの子どもを指導出来ます。両日とも無事に講習会が終わると、受講学生には修了証が授与されました。学生諸君の、資格を生かした今後の活躍に期待します。
▲講習会の様子