地域・流域共生フォーラム
【12/25.26】プロジェクトWET&WILDエデュケーター講習会を開催しました。(報告)
2019年12月25日(水)にプロジェクトWILD(ワイルド)エデュケーター講習会を、26日(木)にプロジェクトWET(ウェット)エデュケーター講習会を学内で開催しました。エデュケーターとは一般指導者のことで、国際的な資格です。例年、後期通常授業が一段落するこの時期に、地域・流域共生フォーラムが講習会を主催しています。
プロジェクトWILDは、国際環境教育プログラムです。アクティビティを通じて野生生物の生態や習性を学び、環境にやさしい行動を起こさせることを目的としています。例年同様に、(一般財団法人)公園財団の講師をお招きしました。今年は2名の参加者が熱心に受講しました。
様々な生きものの写真が貼られたカードを見せ合って両者のカードに貼られている同じ生きものを探すアクティビティ。
魚の特徴が描かれたカードを配りその特徴を使ってオリジナルの魚を作りその魚がどんな生活をしているか想像したり、実際にフィールドに出て痕跡を頼りにどんな生きものが見られるか予想したりして盛り上がりました。
▲プロジェクトWILDエデュケーター講習会の様子。
プロジェクトWETは、水に関する学びをアクティビティを通じて、より良い環境のために行動できる人材育成を目指した国際環境教育プログラムです。英語のWETには「濡れた、濡らす」といった意味がありますが、WaterEducation forTeachers(教師向け水教育)の頭文字でもあります。今年は5名の参加があり、本学堂前教授が講師を務めました。
まずは緊張を和らげるためのアイスブレイクとして「青い惑星」と呼ばれるアクティビティを行いました。アクティビティとは30分程度の体験的な学習の単位で、これらプログラムの特色となっています。参加者が輪になってビニール製地球儀を投げ合い、受け取った右手親指が触れているのが海か陸地かを確認しながらやり取りを繰り返していくうちに、地球の海陸比が理解できる仕組みです。
これに続き、地球上の水循環を模擬体験することのできる「驚異の旅」や、「水のオリンピック」など水の性質を利用したアクティビティを通じて指導者としての心得を楽しく学びました。講義後半では2班に分かれてお互いに指導者役となり、与えられた短い時間の中で相談しながら模擬アクティビティを実践しました。
▲プロジェクトWETエデュケーター講習会の様子
これらの資格を得ると、分厚いテキストに満載されているアクティビティを自分なりに工夫しながら、幼稚園児から18歳までの子どもたちを指導することが出来るようになります。両日とも無事に講習会が終わると、受講学生には修了証が授与されました。資格を得た学生諸君の、今後の活躍に期待しています。
今年は和光学園内の小学校、高校の先生方にもお越しいただいたので、教育現場の立場からの貴重なご意見をいただいて、どのように子どもたちに受け止めてもらうかについてディスカッションをしながら進行できる貴重な機会ともなりました。和光学園ならでこそのエデュケーター講習会ができました。