お知らせ
経済学科必修科目「キャリア研究」にテリー伊藤さんをお招きして特別授業「なめてかかって真面目にやる! ―大学での学びと「働く」ことについて―」が行われました!
2024年11月20日
2024年11月12日(火)の経済学科必修科目「キャリア研究IIIb(※)」(永石尚子先生担当)に、テリー伊藤さんをお招きし、「なめてかかって真面目にやる! ―大学での学びと「働く」ことについて―」と題した特別授業が行われました!
▲授業後の集合写真
演出家、テレビプロデューサーやタレント、執筆活動など幅広く活躍されているテリー伊藤さん。
当日は、授業を履修している学生のほか、学生・教職員などが参加し、貴重なお話の数々に、皆熱心に耳を傾けていました。
冒頭では、就職せず街をさまよっていた時代を経て、「エンターテイメントの世界で生きたい」と強く思った出来事などが語られました。
終始、テリーさん"らしさ満載"の語り口で、「人をよく観察する」ことから会話の糸口をつかむというお話や、「自己プロデュース力を磨く」「2を10にして話すテクニックを持つ」などといったアドバイスをいただきました。
テリーさんは、2017年に慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程に入学し、その後、2023年3月に同大学院を修了されています。
68歳の時に大学院を目指すと決めたそうですが、その背景には、学びたいものを学ぶことが自分にとって最も充実感があるという気づきがあったそうです。
これまで「真実とそうで無いものを見分ける力」「嫉妬と向き合う力」「自然や芸術を親しむ力」という感性を大切にしてきたからこそ、学び続けることに充実感があるのだと気づけたと言います。
終盤には質疑応答が行われ、「人と話すことが苦手な人が自己プロデュースするには」「極度に緊張する場面はどのように乗り越えてきたのか」「テリーさんの原動力とは」など多岐にわたる内容にお答え、とても盛り上がりました。
▲テリー伊藤さん、科目担当の経済学科・永石尚子先生
授業終了後に履修学生から提出されたコメントには、次のような内容がありました!
・「なめてかかって真面目にやる」という言葉が最も印象に残っています。私は、何かを始める時、いろいろ考えてしまう性格のため、実際に手を動かすまでに時間がかかってしまう場合があります。考えること自体は必要だと思うのですが、まずは深く考えずに「なめてかかる」という姿勢で始めてみて、そのなかで真面目にやるという考え方が、今の自分に必要な考え方だと感じました。
・テリーさんの言葉の一つひとつが響きました。特に印象に残ったのは、「自分自身のアドバンテージを書き出すことが大切」とおっしゃっていたことです。ちょうど、自己PRを作成しているのですが、長所よりも先に短所が思いついたり、長所を聞かれてもすぐに答えられないことがあります。この講演を機に視点を変え、他者から褒められる点を長所として捉えるだけでなく、自分が時間を忘れて楽しんでいることは何か、そこから派生させて、アドバンテージを見つけていこうと思いました。
・これから就活を始めるにあたって、大切なのは「自分の長所を広げる」ことと思っていましたが、今回の講義を受け、「他の人が持たない体験(自分しか知らないこと)をアドバンテージにするべき」という言葉に感銘を受けました。
・知識にとらわれずに想像力を膨らませて発想を転換し、今の時代に何がハマっているのか、今後どのようなものがマッチするのかという視点で考えることが大切だと思いました。多くの人が想像できたり、皆が憧れることよりも、自分でものを考え、自分しか知らない奇抜なもののほうが、アイデアとして面白いということをおっしゃっていて、なるほどと思いました。
・終盤の質疑応答で、テリー伊藤さんに『緊張している時はどうするか?』という質問がありましたが、その回答がとても印象的です。テリーさんは『緊張をポジティブに捉えると、それだけ真面目に一生懸命取り組んでいるということなんだ』とおっしゃっていました。人前で話をする際に緊張してしまうのですが、勇気づけられました。
(※)経済学科の必修科目「キャリア研究」は、IからIIIまでを3年間かけて履修する仕組みになっており、この「キャリア研究IIIb」は、進路決定(就職活動やライフキャリア)に直結する授業構成となっています。