お知らせ
経済学科 必修科目「キャリア研究2」において課題解決プロジェクト発表会が行われました!
2024年11月11日
経済学科の必修科目「キャリア研究」は、1から4までを4年間かけて履修します。
2年次で履修する「キャリア研究2」では、「キャリア研究1」で学んだ内容を踏まえ、「コミュニケーション能力」、「チームワーク力」、「プレゼンテーション力」、「論理的思考力」を高めることを目指しています。授業は、クラス別授業と全クラス合同授業とを織り交ぜて行われます。
各クラス別授業での3回の準備を経て、2024年11月5日(火)の全クラス合同授業において、課題解決プロジェクト発表会が行われました。
この「課題解決プロジェクト」は株式会社マイナビが行っているもので、さまざまな企業から提供される課題をテーマにした企画アイデアコンテストです。
今回、経済学科の学生たちは、日清製粉グループが提供したテーマ「世の中に『健康で豊かな生活を届ける』ために、日清製粉グループが持つリソースを活かした新しいソリューション・商品やサービスを提案してください。」に取り組み、6チームから次のアイデアが発表されました。
吉本先生クラス
「日清製粉食品を使用したレストラン事業の提案」
健康志向の既存商品をもとにレシピ開発を行う。まずは群馬県館林にある日清製粉グループの「製粉ミュージアム」にレストランを設置し、開発したメニューの提供を行い、検証をもとにレストランへの全国展開を視野に入れる。あわせて、既存商品の認知度の向上やミュージアム自体のPRも兼ねる。
清水先生クラス
「口に残らない粉薬の開発」
健康食品・医薬品を開発している日清製粉グループ「日清ファルマ株式会社」に着目し、子どもや高齢者など錠剤を飲むことが難しい方向けに、製粉会社だからできるリソースで新たな展開を目指す。具体的には、既存の商品「水溶化キューテン」の技術を応用していく。開発から流通まで約9~17年がかかることを見越し、全国の薬局で販売することを目指す。
合田先生クラス
「健康で豊かな生活を目指して」
食が細い人や、筋肉をつけて理想の身体づくりを目指す人たちをメインターゲットとした食品の開発を行う。健康食品事業と加工食品事業を新たに立ち上げ、フリーズドライ状の食品や、他社製品の湯戻ししなくても美味しいインスタント麺などを参考に、簡単で便利、そして健康で豊かな身体づくりのための製品を提案する。
加藤先生クラス
「スマホ一つで食品ロスを減らす」
日清製粉グループはDX推進とDX人材育成に取り組んでおり、その社内の仕組みと人材を活用する。具体的には、食品に二次元バーコードを付けるなどして、産地等の情報を知ることができるアプリを開発する。アプリで食品情報を一括管理することで、食品ロスを減らし、開発途上国と先進国の食の不均衡の是正に繋げ、企業のイメージアップを図る。
梶原先生クラス
「ストレス軽減小麦粉」
製粉技術を活かし、大豆などに多く含まれる有効成分トリプトファンを主軸に、ストレスを軽減できるパスタの研究開発を進める。テストとして日清製粉の社員食堂で提供した後、全国規模の展開も視野に入れて検討する。小麦の収穫を祝うフードイベント「麦フェス」やSNSで話題の「ぼーっとする大会」にも協賛し、プロモーションを行う。
岩間先生クラス
「アプリで発展する日清製粉」
他の企業と協力し、培養肉など小麦以外の製品を開発する。人口が増加しているアジアの需要を重視し、販路を拡大するためのルートを検討する。日本では、大企業がAmazon等の大規模なECモール上で食品を販売することが比較的少ないので、日清製粉の資金と技術力を活かし、大規模なネット販売にも取り組む。
全チームの発表後、審査員を務めた教員とマイナビの担当者から、各チームへ講評とコメント、アドバイスがありました。
続いて、審査員と学生がそれぞれ採点と投票を行い、清水先生クラスが教員の選ぶ優秀賞と学生の選ぶ学生賞とに輝きました!
製粉=食品と考えがちですが、製粉の技術を活かした粉薬の開発という、斬新な着眼点が高く評価されました。
清水先生クラスの発表チームメンバーには、表彰状が手渡されました。
▲左から経済学科・清水先生、同学科・坪井先生、発表チームメンバー
全体的に、研究や開発の部分だけでなく、プロモーションの方法まで練られていたことが印象的でした。
審査員の講評では、具体的な根拠となる数字やデータを交えたプレゼンテーションをすると、更に説得力のある提案ができるのでは、というお話がありました。
この後、各チームはコメントやアドバイスを踏まえて今回の発表内容を「企画書」としてブラッシュアップし、実際に課題解決プロジェクトへ提出して入選を目指します!
審査結果は来年1月末に発表され、企画書に対する結果のスコアとフィードバックコメントがマイナビから届く予定です。
前期「UIプロポーザル発表会」よりかなり難易度の高いテーマでしたが、各クラスからは非常にユニークなアイデアが提示され、今回の発表会に向けた準備を通し、学生たちが大きく成長したことが伝わってきました。
特に「プレゼンが怖い」といった意識ではなく「絶対に優勝を勝ち取ろう!」という強い意志を持って学生たちが発表に臨んでいたことは大変頼もしく「キャリア研究」での涵養を目指している「チームワーク力」などの向上は、しっかりと達成できたようです。
今回の発表会で育んだ力、自信、友情を誇りに、これからの学生生活をさらに充実させ、次年度以降の就職活動へ力強く臨んでくれることが期待されます。