お知らせ
人間科学科3年・阿部克海さん、川田航大さんが所属するチーム「百足」が第33回全日本カバディ選手権大会において優勝しました!
2023年12月11日
2023年11月18日(土)~19日(日)に行われた第33回全日本カバディ選手権大会において、全23チームのなかから、人間科学科3年・阿部克海さん、川田航大さんが所属するチーム「百足」が優勝に輝きました。
▲左)阿部克海さん、右)川田航大さん
カバディは、1チーム7人で行うスポーツで、守備側と攻撃側に分かれて戦います。
「鬼ごっことドッジボールが融合したようなスポーツ」と考えると分かりやすいかもしれません。
競技は、各チームから攻撃手(レイダー)を1人出します。
まず、レイダーが相手陣地に入ります。相手チームの人間をタッチすることで、タッチできた人数によって点が入りますが、自分の陣地に帰ってきてはじめて得点となります。
相手チーム7人(守備(アンティ))はレイダーを捕まえ、陣地に帰れないようにすることができます。
レイダーが陣地に帰れた場合は、レイダーがタッチした人数分の得点が攻撃チームに入ります。レイダーがアンティに捕まってしまい、陣地に帰ることができなかった場合は、守備側のチームに点が入ります。
レイダーとアンティの激しい攻防の後、どちらの得点となるかが決まるため、ここがカバディの特徴でもあります。
また、レイダーは攻撃中に「カバディカバディ...」と息継ぎなしに繰り返し、途切れるとアウトとなります。
今回、阿部克海さんは、個人賞の男子MVPも獲得しています。
おふたりにお話を伺いました!
・カバディを始めたきっかけを教えてください。
(阿部さん)
中学生の時、どの部活に入ろうか迷っている時にカバディ部に体験入部したことがきっかけです。中高6年間をカバディに捧げたと言っても過言ではありません(笑)。卒業後もカバディをしたい、仲間と集まりたいという思いから同級生と「百足」を結成し、自分が代表を務めています。競技上の役割としては、最初は守備に力を入れていましたが、今はレイダーに注力していて、以前には日本代表の強化指定選手に選ばれたこともあります。
(川田さん)
大学入学後まもなく、同じ授業をとっていた阿部さんから「何かスポーツやってた?一度カバディをやってみない?」と誘われたことがきっかけです。小学校から高校までバスケ一筋だったのですが、今はバスケも忘れるくらい、カバディに夢中です(笑)。
・おふたりが思うカバディの魅力とは?
(阿部さん)
身体がぶつかったり、激しいスポーツだと思われがちですが、攻撃は個人プレー、守備はチームプレーというところに魅力があると思います。「攻撃手(レイダー)が相手陣地でタッチをして得点していく」と言うとシンプルなスポーツに思われるかもしれませんが、実際には、レイダーはアンティにタッチするために機敏に動き回る必要があります。レイダーの動きは「これが正解」というものはなく、本当に自由です。足によるタッチでもよいことになっているので、相手の動きを見極め、自分の手足を最大限活かす方法を考えてプレーしなければいけません。また、守備(アンティ)は、レイダーの技量とタイミングを読み、レイダーを陣地に帰さないように仲間と連携することが求められます。繊細な心理戦でもあり、そこも魅力ですね。
(川田さん)
長年バスケに打ち込んできた自分が、これほどまでにカバディにハマったのは、一言で表すと「究極に楽しいチームプレー」だからだと思います。守備(アンティ)はレイダーを陣地に帰さないように、仲間同士で手をつないでディフェンスしたり、声を掛け合って仕掛けていきますが、動きの読み合いが非常に面白いですね。「守備」といえど、アクロバティックな動きもあり、レイダーとアンティの攻防は迫力があると思います。
・今回の全日本選手権大会でのエピソードを教えてください。
(川田さん)
大会を通して絶不調だったためチームに迷惑をかけてしまっている中、でも試合は勝ち続けているところで、どう立ち回るのが正解なのかを整理することにとても悩み苦労しました。
ですが、カバディは最高のチームスポーツであるため、一人が落ち込んでいても周りがカバーする、みんなでやる、ということがこの状況下でとても鮮明に見えてきて、あらためて最高のスポーツ、チームに出会えたなと感じました。
(阿部さん)
準決勝で対戦したAKSは、今大会で一番苦戦した試合でした。一人ひとりのレベルがものすごく高いチームで、とても苦戦しました。
前半は相手にリードされ、後半に入ってしまいましたが、個々の力でぶつかってくる相手に対して自分たちはチーム力で対抗しました。一人ひとりの力なら相手の方が勝るかもしれませんが、みんなで攻めみんなで守り、味方を見捨てず、全員が全員のためにプレイしたことがラスト2秒で1点差をつけて勝利という結果につながったのだと思います!
・今後の抱負などを聞かせてください。
(阿部さん)
今年は全日本選手権の優勝を目指してやってきたので、目標は達成されました(笑)。日本代表に選ばれるように、今後も練習を続けていきます。
(川田さん)
2人とも保健体育の教員を目指しているのですが、その準備もしながら、これからもカバディを続けていきたいと考えています。