お知らせ
FPT大学の篠崎久里子先生(言語学博士)の講演が行われました
2023年8月22日
この度、和光大学はベトナムのFPT大学と交流協定(MOU)を結びました。これを記念して2023年7月28日、FPT大学講師の篠崎久里子博士をお招きして講演会が行われました。ご講演のタイトルは「アジアの新興国で働く意義」でした。
講演の冒頭、篠崎先生から自己紹介をいただきました。篠崎先生はイギリスのエクスター大学を卒業後、同国のグリニッジ大学とフランスのストラスブール大学のそれぞれで修士号を取得しました。その後、ストラスブール大学で博士号(言語学)を取得されました。
講演の中盤、篠崎先生は、現在の勤務先であるFPT大学日本語学科でのお仕事の様子を紹介されました。大学の講義では日本語を教えるのはもちろんのこと、ビジネス日本語や日本事情なども教授されているそうです。
こうした日本語教育に加えて、これまで日本語コンテストの審査員を務めたり、各種の教育関連イベントの運営にも携わってきたそうです。最近はFPT大生が日本企業へ就職するための指導や支援、さらには学生のために企業インターンシップ先の開拓にも力を注いでいるとのことです。
そして、講演の後半では日本で働くベトナム人たちのことが取り上げられました。とくに技能実習生として働く人たちを取り巻く厳しい環境についての詳しい説明がありました。また、日本国内の人手不足が深刻化するいま、インターンの在留資格が、若い労働力を確保するための方策として安易に使われていることなどが紹介されました。こうした現状に対して、篠崎先生は日本で働く人たちから聞き取り調査を行いながら、より良いインターンシップの仕組みを構築することに尽力されています。
上記のような内容を含む講演会は、参加した受講者らにとっては、日本社会の今後の国際化のあるべき姿やアジア諸国との付き合い方に関して考える大変良い機会となりました。