お知らせ
「映像と現代社会」授業内ゲストとして「『水俣』を子どもたちに伝えるネットワーク」の皆さんにお越しいただきました
2023年6月28日
2023年6月21日(水)に「映像と現代社会」(総合文化学科 小林茂先生担当)のゲスト講師として「『水俣』を子どもたちに伝えるネットワーク(略称:伝えるネット)」の皆さんにお越しいただきました。
この授業では、ドキュメンタリー映画や劇映画など、できるだけ多様な映画を鑑賞しながら、その社会的な背景を探り、社会を見る新たな視点の発見に力点を置いており、毎年、水俣病について取り上げています。
今年は、23年にわたって「水俣」を児童・生徒・学生に伝える活動をしている伝えるネットの田嶋いづみさんに出前授業を行っていただきました。
▲授業の様子
水俣病は、世界最大の水銀汚染による公害病です。住民の多くが公害によって病を発症し、体の機能にさまざまな障害が起こりながらも、希望を持って生きています。
田嶋さんは、「当事者でない者の人間的想像力を考える」ことをテーマとされ、なぜ「水俣」を伝えたいと思ったのか、「水俣」の現在地、当事者とは誰のことか、二度と水俣病を起こさない社会とは、真摯に語ってくださいました。
たくさんの写真も持ってきてくださり、チッソ水俣工場前で座り込みをしていた緒方正人さんの「人が人を人と思わなくなったその時から、『水俣』は始まった。」「水俣病のことを深く考えてみてほしい。皆にとっても大事なことを教えようとしている。」の言葉には、深く考えさせられました。
本学名誉教授・最首悟先生の言葉も紹介され、後半にはグループに分かれてお互いに感想を述べ合いました。「伝えるネット」の皆さんもグループワークに参加していただき、学生たちと語らいの時間が持たれました。
▲グループに分かれてそれぞれが感じたことを述べ合いました
▲授業終了後、伝えるネットの皆さんと小林茂先生
「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク
http://www.tsutaeru.jp/