お知らせ
総合文化学科・遠藤朋之先生の英訳がアメリカのWebマガジン「Poetry Daily」に取り上げられています
2023年5月9日
総合文化学科・遠藤朋之先生の英訳が、2023年5月3日付でアメリカのWebマガジン「Poetry Daily」に取り上げられています。
遠藤先生からメッセージが届きました。
22年9月にアメリカで出版なった城戸朱理さんの英訳詩集、Names and Riversから、"A Tiny Little Equation (「小さな数式」)" が、Poetry Daily というホームページに掲載された。
5月3日掲載である。すでにこの詩集に関してはいくつか記事を挙げているので、見たことのある学生もいるだろう。
訳者はエンドウ、共訳者として、ピュリッツァー賞受賞詩人のフォレスト・ガンダーさんを迎え、刊行になった書物である。表紙の写真は写真家、小野田桂子さんの手になるもの。本学旧文学科の卒業生。
A Tiny Little Equation - Poetry Daily (poems.com)
https://poems.com/poem/a-tiny-little-equation/
この Poetry Daily、その名の通り、1日に1篇の詩を紹介するサイト。
アメリカ、ヴァージニア州にある George Mason University と提携をしている NPO とのこと。実は2度目の掲載である。
前回は21年10月17日、 "Thousand Vowels (「千の母音」)" を掲載してもらった。このときは、ハーヴァード大学の文芸誌、 Harvard Review に掲載されたときに、Poetry Daily の目に留まり、掲載してもらったようだが、今回は Names and Rivers 所収の詩が眼に留まったようである。
A Thousand Vowels - Poetry Daily (poems.com)
https://poems.com/poem/a-thousand-vowels/
このホームページの「収録する詩のガイドライン」を読むと、「知り合いとか関係者ではなく、とにかく編集グループの眼に留まった良い詩を掲載する方針」とのこと。
もちろん、エンドウも先方とはまったく関わりがない。ということは、城戸詩は英語に翻訳されても「英語の詩」として通用することが証明された訳だ。訳者としては非常にうれしいことである。
さて、今回の掲載は、日本語も同時に掲載されている。
日本語を解さない英語話者には、アルファベットとは異なる日本語の字面の面白さを味わってもらいたいが、文学や英語に興味ある和光生には、この日本語と英語を比較・検討してもらいたい。そんな学生が出てくれば、こちらとしては非常にうれしい。
和光生よ、やってみれ!
総合文化学科教員 遠藤朋之