お知らせ
心理教育学科・山本由美先生がレイバーノーツ2022年大会(シカゴ)に参加しました
2023年3月29日
心理教育学科の山本由美先生がレイバーノーツ2022年大会(シカゴ)に参加し、報告が届きました。
2022年6月17日・19日、シカゴ空港近くのヒルトンホテルで、コロナ禍で中止が続いていたレイバーノーツ大会が、3年ぶりに4000人参加で開催され、日本から5名のグループで参加しました。他のメンバーは全日本教職員組合の教師と全国労働組合総連合(全労連)の2人です。レイバーノーツは、ラジカルな労働運動のあり方を組合員や研究者が創造していくプロジェクトです。

コロナ禍を契機に、多くの若者が参加し、新たな組合が結成され、再び高揚を見せるアメリカの労働運動。写真のピンクの男性は、アマゾン・ドット・コム社で初の労働組合を結成した32歳のクリス・スモールズ、今回の大会のスターの一人で、最後の集会でスピーチをしました。これは大会終了直後の記念写真です。彼は、コロナで労働条件が悪化したニューヨーク州のアマゾン倉庫で、授業員の感染リスクを避け待遇改善することを掲げ、組合結成の投票で勝利したのです。
前夜祭や全体集会にはバーニー・サンダースや全米の労働組合リーダーがスピーチを行い、200以上のセッションが多くの会場で行われました。連日9時から11時過ぎまで参加していましたが、最高だったのはシカゴ教員組合(Chicago Teachers Union)と日本の教員組合の昼食時間のセッションでした。2012年に市民の支持を得た大規模ストライキを成功させてから、アメリカの労働運動を牽引しているCTUは、どうしてコミュニティや保護者と共同することが来たのか、コロナ禍でどのように当局とたたかってきたのか、日本の組合運動に多くの示唆を得ることができました。
山本由美