お知らせ
芸術学科・椛田ちひろ先生の作品が『歴史的世界へのアプローチ』の装画に使われています
2022年2月1日
芸術学科 椛田ちひろ先生の作品「観測,2017.6.9」が、『歴史的世界へのアプローチ』(刀水書房)の装画に使われています。
みなさま、是非お手に取ってご覧ください。
『歴史的世界へのアプローチ』
春田直紀、新井由紀夫、D.Roffe 編
発行:刀水書房
発売日: 2022年1月20日
ISBN:978-4-88708-461-2
定価:6,500円(税別)
【概要】 ※刀水書房 書籍紹介ページから引用
本書は歴史研究者23名(日本14名,英米9名)が鶴島と共に「権威と権力」「社会とアソシエーション」「交通と貨幣」「記憶と史料」の四理念型を設定,多様な国や地域・時代の論文をこの四つの理念型に分類して,歴史的世界を照らし出した「世界初の共著」です。
【刀水書房 書籍紹介ページ】
http://www.tousuishobou.com/kenkyusyo/4-88708-461-2.htm
歴史学者・鶴島博和氏は歴史的世界を「漆黒の無限の闇のなかで、運動する無定形の実体」、また、「史料という灯りをかざすと、ぼんやりと浮かび上がってくる蠢くもの」と例え、それら無定形なものから時代と地域を再構成する試みが歴史学であると言ったのだそうです。この氏の言葉と椛田の制作コンセプトとに通ずるものを感じたことが装画に選んだ理由であると伺い、とても嬉しく思いました。今回表紙に使われた「観測」という作品は触れることのできない宙の世界の観測記録を元にしたものですが、観測という行為は、そのように考えれば歴史学を行うのと近い行為なのかもしれません。
椛田ちひろ