お知らせ
総合文化学科・飯田基晴先生 地域応援プロジェクト:映画「野本三吉のまなざし 横浜・寿町1972-1982」を開催しました
2026年3月31日
和光大学地域連携研究センター「地域応援プロジェクト」において実施された、総合文化学科・飯田基晴先生(専門 ドキュメンタリー映画)のプロジェクトについて、飯田先生から実施報告が届きました!
2026年3月28日に開催した映画「野本三吉のまなざし 横浜・寿町1972~1982」試写会は盛況で満席となりました。
今回上映したのは労働者編を中心にまとめた82分の作品です。参加者の反応からも、野本さんの写真と語りの、人を惹きつける力は、映像になっても衰えないことを再確認しました。 


2026年度は、これに子ども・女性・家族編のエピソード等を加えて、劇場版「野本三吉のまなざし」を制作します。
当日はそのためのカンパの呼びかけもさせてもらいました。ご支援下さった方々、本当にありがとうございます。
製作支援のカンパは引き続きお願いしていきます。
この映画製作のプロセスは、DOCSオープンミーティングで共有しています。
「映画を作る過程を地域に開く」というコンセプトで、毎月第4水曜日の18~20時に行っている集まりです。次回は2026年4月22日(水)です。 https://www.yokohamadocs.com/kotobuki_story
今回のプロジェクトは神奈川県マグカル展開促進補助金に加え、和光大学地域応援プロジェクトにより実施しています。
映画の撮影には本学学生の菅原珠己さんも加わっています。 本学学生の朝倉侑輝さんが丁寧な報告文を寄せてくれましたので、以下に転載します。
「野本三吉のまなざし」試写会感想
自らも日雇い労働者として働き、立場が変わっても、労働者たちと寿町でともに暮らし、ともに生きるために支え合った野本三吉さん。
その野本さんが撮った当時の写真を見つめる現在の野本さんのまなざしが、今も忘れられない。
映像後のトークでの野本さんの一言目は「動いていないけど、生きていた」だった。その言葉を聞いた時、野本さんがなにを見つめていたのか、すこしわかった気がした。
野本さんが写真とともに人間味あふれる仲間たちとの記憶をたどるお話は、人と人とのつながりが希薄な現在に生きる私の目には、美しく素晴らしいものに自然と映っていた。しかし、「いつだれが死ぬかわからないから写真を撮っておこう」といって撮られた写真に写る人たちの笑顔には、日々のさびしさや苦しみ、暴力や搾取と隣り合わせの日常を生きる、生のエネルギーが宿っている。そのエネルギーは、この社会、そこに生きる私へのまっすぐな問いでもあった。
今も世界は暴力にあふれている。寿町が時代とともに変わっていっても、あの笑顔に宿る問いは変わらない。この試写会は、あの時代に寿町で生きた、生き残り、生き切ろうとした人々からの「まなざし」を野本さんとともに受け取る空間だったように思う。
<関連記事>
(3/28) 総合文化学科・飯田基晴先生 地域応援プロジェクト:映画「野本三吉のまなざし 横浜・寿町1972-1982」完成試写会のお知らせ[2026年3月25日]
