お知らせ
総合文化学科・酒寄進一先生 翻訳『ある晴れたXデイに』が出版されました
2024年5月9日
総合文化学科・酒寄先生が翻訳した、マリー・ルイーゼ・カシュニッツ著『ある晴れたXデイに』が2024年4月30日に出版されました。
みなさま、是非お手にとってご覧ください。
『ある晴れたXデイに』
<内容>東京創元社WEBサイトより引用
非行の果てに死んだはずの養子に怯え、戸締まりを厳重にする妻。夫との会話から見えてくる真実とは......(「雪解け」)。知らぬ間に手脚に痣や傷が増えていく会社員の女性。親指の付け根を切ってしまっても気づかず、すねを拳骨で打ってもまったく痛みを感じない。自己観察を続ける彼女の生活は、どんどん異様になっていき......(「火中の足」)。広告塔に大きな写真が貼られ、新聞でも連日報道された、行方不明の少年を探すことに取り憑かれた女性は、その少年を見つけたのだが......(「幸せでいっぱい」)。町が消え、家も、学校も、図書館も、なにもかもがなくなる。みんないなくなり、あとは地を這う人間の残骸がいるだけ。――世界が滅亡するXデイが気がかりで、ある母親はその日に起こるはずのことについて詳細な手記を執筆する......(「ある晴れたXデイに」)。
日常に忍びこむ幻想。
悲劇と幸福が結びついた人生観。
歪で奇妙な家族たち。
戦後ドイツを代表する女性作家による、『その昔、N市では』に続く全15作の傑作短編集!
著:マリー・ルイーゼ・カシュニッツ
訳:酒寄 進一
発行:東京創元社
価格:2,310円(税込)
ISBN:978-4-488-01136-9
【東京創元社WEBサイト 書籍紹介ページ】
https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488011369