お知らせ
生成系AIの利用について
2023年5月16日
和光大学学部生・大学院生の皆さんへ
学長 半谷 俊彦
生成系AIの利用について
ICTやAIはめざましい発達を続けています。研究や学習の場においてよりよい成果を得るためには、これらの技術を積極的に活用していくことが不可欠です。 しかしながら、こうした技術は使い方を間違えると研究や学習に悪影響を及ぼすことがあります。
生成系AI(ChatGPT、Bard、Stable Diffusionなど)は、発展途上の技術であり、その利用においては特に注意が必要です。 生成系AIが作成する文章や画像は、インターネット上に公表されている情報を参考にしているといわれています。 生成系AIが作成した文章や画像をそのまま利用すると、他人の著作物の盗用や改ざんとなる可能性があります。 また、生成系AIが提供する情報は、必ずしも正しいとは限りません。 情報の出所や根拠を確認することなく利用すると、意図せず情報を捏造してしまうことになりかねません。 そして何より、大学の授業では、皆さんが自分自身で考え、論理を構成し、表現することが重要です。 その部分を生成系AIに頼ってしまうと、求める学習効果が得られなくなってしまいます。
なお、生成系AIに入力した内容は当該システムに蓄積され、利用される可能性があります。 個人情報を入力すると生成系AIを利用する第3者によって悪用される可能性がありますので、その点にも注意が必要です。
研究や学習においては、指導教員のアドバイスを受けながら適切に生成系AIを利用して下さい。 特に、試験やレポートで利用する際には、授業担当教員の指示を仰いで下さい。 今後、利用について大学として統一的な基準を設けた場合には、改めてお伝えします。先に述べたように生成系AIは発展途上の技術です。 私たち教員も必ずしもその活用法やデメリットを熟知しているわけではありません。共に考え、上手に活用していきましょう。
以上