五十嵐ゆうやさん

自分を活かせる道は、
必ず見つかる。

ふんどしダンサー 五十嵐 ゆうや さん

表現学部 イメージ文化学科(現 総合文化学科) 2010年卒

profile

ダンサー、俳優、振付家、5.5等身、埼玉生まれ、長野、山形育ち。長すぎる赤い褌姿で日本の大自然の中舞う活動「ふんどし日和」がバズる。あらびき団、行列のできる法律相談所、世界の果てまでイッテQ!...etc、多数メディア出演。舞台「千と千尋の神隠し」に褌姿で出演など活躍は多岐にわたる。

あの授業との出会いは、衝撃だった。

中学・高校時代、人の前で何か面白いことをしたり、民俗芸能の舞台に立ってパフォーマンスしたりするのが好きでした。それは子どもの頃から抱いていたコンプレックスの塊のようなものを打ち破りたい、人と違う自分を表現したいという気持ちの表れだったのかもしれません。

和光大学に入ってからもその思いは変わらず、ストリートダンスサークルで活動し、2年次になった頃、サークルの先輩に誘われて「身体表現とパフォーマンス」の授業を履修したのです。最初は軽い気持ちだったのですが、これが圧倒的な体験で、まさに人生のターニングポイントでした。

身体表現の面白さに夢中になった。

大橋さつき先生の授業「身体表現とパフォーマンス」の当時の特徴を大まかに説明すると、前期は「創作ダンスの全国大会で上位入賞をめざす」、後期は「自分たちで身体表現の自主公演を立ち上げる」という内容です。つまり、一年中舞台のことを考えているような、とても大変な授業だったのですが、これが私の求めていた方向性にマッチしていました。何よりも自由度が高い。ダンスにはジャンルごとに型がありますが、私はその型に窮屈さを感じていました。創作ダンスは自分の衝動や直感を形にしやすいので、しっくりきたのだと思います。

一方で、ダンスは踊り手だけではなく、演出や照明といったさまざまな要素、それらを支える人々の力が集まって出来上がるものだということや、個性を発揮することと独りよがりになることは別のものなのだと身をもって学びました。わずか4か月の練習期間でしたが、全員で気持ちを一つにして練習に励んだ結果、全国大会で大賞を獲得できました。ダンスの奥深さを肌身で感じた経験です。

身体表現のおもしろさに夢中になった

ダンスは「うまさ」がすべてではない。

ダンスがうまい人は日本中にたくさんいます。でも大切なのは、うまさではないのです。自分にとっては欠点に思えることも、他人から見れば魅力になり、自分の持ち味になり得るからです。これはダンス以外にも通ずることだと思います。

私が今、ふんどしダンサーを名乗って写真作品を制作する時も、高校生たちに創作ダンスを指導する時も、「誰でも自分を活かせる道は必ずある」という気持ちを伝えたいと思って活動しています。この信念は、和光大学で過ごした4年間が教えてくれたものだと思っています。

五十嵐さんへ5つの質問

  • 01大学でやって良かったことは?

    現在の仕事につながるダンスや舞台芸術の魅力に出会い、熱中したこと。好きなことしかしなかった大学4年間でした。

  • 02逆に、大学でやっておけば良かったことは?

    興味あることや好きなことに対して、もっともっと時間をかけてやっておけば良かったと思います。

  • 03大学生活は、どんな時間でしたか?

    「面白いこと、楽しいことをやろうぜ」という自由な精神を持つ人に囲まれた刺激的な4年間でした。

  • 04和光大学での忘れられない思い出は?

    全国大会で味わった会場の熱気。いたる所で他大学の学生が練習する姿を見て奮い立った気持ちこそ私の原点です。

  • 05和光大学の魅力は?

    好きなだけ、好きなことに挑戦できる場所。「自由に彷徨いなさい」という当時の学科の先生の言葉が今も記憶に残っています。

後輩や受験生へのMESSAGE

真剣に好きなことを学び、真剣に遊ぶ。それが、未来につながる。

五十嵐さんのInstagramはこちらから