お知らせ
(11/8) 人間科学科・上野俊哉先生がSGE シンポジウム2026「サッカーは誰のものなのか?―資本・ジェンダー・国家」に登壇します!
2026年10月22日
人間科学科の上野俊哉先生が、2026年11月8日(日)に開催されるSGE シンポジウム2026「サッカーは誰のものなのか?―資本・ジェンダー・国家―」の第1部に登壇されます。
上野先生から届いたコメントも、あわせてご紹介します。
皆さま、是非ご参加ください!
SGEシンポジウム2026「サッカーは誰のものなのか?―資本・ジェンダー・国家―」
SGE Symposium 2026 "Whose Football Is It? Capital, Gender, and the Nation"

(★上の画像をクリックすると、チラシをご覧いただけます。)
■ 日時 2026年11月8日(日)10:00~15:45
■ 会場 成城大学8号館
〒157-8511 東京都世田谷区成城6-1-20
成城大学へのアクセスはこちら
プログラム
第1部(10:00~11:45)
Against Modern Football ―サポーター文化、抵抗、情動的連帯―
現代サッカーの商業化や資本との関係を背景に、サポーター文化、抵抗、連帯のあり方について議論します。サッカーを支える人々の声や実践に着目し、サッカーの公共性や社会的な意味を考えます。
【登壇者】
Benjamin Perasović(イヴォ・ピラル社会科学研究所[ザグレブ]上級研究員)
上野俊哉(和光大学教授 セッションオーガナイザー)
小笠原博毅(神戸大学教授)
※使用言語:日本語・英語(日英同時通訳あり)
第2部(12:30~14:00)
誰がサッカーをすることができたのか?―日本女子サッカー黎明期を語る―
日本女子サッカーの黎明期を振り返り、女性たちがサッカーに参加するために直面してきた障壁や、競技の発展を支えてきた人々の経験について考えます。
【登壇者】
小林美由紀(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースアカデミーチーフ)
小野寺志保(神奈川サッカー協会日本代表OB・OG会/自治体職員/元なでしこジャパンGK)
ヨリス・ラスグイ(早稲田大学スポーツ科学学術院/日本学術振興会外国人特別研究員)
野口亜弥(成城大学准教授 セッションオーガナイザー)
※使用言語:日本語のみ(通訳なし)
第3部(14:15~15:45)
代表すること、帰属すること―サッカーと国家のあいだで―
サッカーと国家、ナショナル・アイデンティティ、帰属意識の関係を取り上げます。誰が国家を代表し、誰がその一員として認められるのかという問いを通じて、サッカーが持つ社会的・政治的な意味を考察します。
【登壇者】
井原正巳(元サッカー日本代表主将)
安英学(元サッカー朝鮮民主主義人民共和国代表)
山本敦久(成城大学教授 セッションオーガナイザー)
※使用言語:日本語のみ(通訳なし)
■ 参加方法
参加をご希望の方は、以下の登録フォームよりお申し込みください。第1部から第3部まで、参加を希望するセッションを複数選択いただけます。
https://forms.gle/bjRWn9Panex1oEzs8
※第1部では日英同時通訳をご利用いただけます。第2部および第3部は日本語のみで実施いたします。
■ お問い合わせ先
成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センター(SGE)
E-mail:sge[at]seijo.ac.jp
*メール送信時には[at]を@に置き換えてください。
詳しくは成城大学HPをご覧ください。
https://www.seijo.ac.jp/events/cvt4qu000001gsib.html
上野俊哉先生から今回のイベントに関するコメントをいただきましたので、ご紹介します。
来たる11月8日に、サッカー/フットボールをめぐって「サッカーは誰のものなのか?ー資本・ジェンダー・国家」というイベントをやります。
ベンヤミン・ペラソヴィッチは、上野の30年来の友人で、一時期はほぼ毎年、アムステルダムやザグレブ、スプリトなどで遊びや研究、フィールド調査を経験してきた。
彼には様々な顔がある。サブカルチャーやスポーツ(フットボール)のファンについて研究する社会学者としての顔、クロアチアの世界遺産の都市スプリトのフットボールチーム、「ハイドゥーク・スプリト」の熱狂的なサポーターとしての顔(四年以上にわたって、ファン、サポーターグループ代表のチームの公式ディレクターの一人として選手選定やチーム運営にも関与)、そして野外のテクノパーティやレゲエ・ダブのフェスティヴァルでの熱いダンサーとしての顔・・・・といった具合である。
何度か来日もしており、1998年には和光大学で講義をしたり、ホーチミン広場(B棟前広場)でDJをしたり、飲食したり学生たちとも交流を深めた。
しばらく前に、上野が文化系の学科からスポーツや社会学、共生論をあつかう学科に移籍する打診を和光大学から受けたさいも、彼とのそれまでのやりとりや未来のプロジェクトがたくさん頭に浮かび、悩むことなくあたりまえのように学部学科の移籍に同意した。
最近、彼は英国の有力出版社ラトレッジからAgainst Modern Football(現代サッカーに抗って)という論集を出版した。彼の30年来のフットボールファン(フーリガン?)経験、社会学、文化研究の理論的研鑽、ヨーロッパの様々な街角(ストリート)での音楽やスポーツのもたらす息吹と身ぶりを観察、解釈してきたいとなみが、見事に結実した一冊である。
ザグレブ大学や社会研究所のはからいで三たびの来日が認められたさい、これはもう「人間科学科」でシンポジウムをやらない手はないと思い、サバティカル中からはたらきかけたが、諸事情で和光でのシンポジウムは断念せざるをえなかった。途方にくれ、意気消沈していたところ、和光大学でもスノーボードの「横ノリ文化」などをキーワードにした人気の講義を非常勤で何年かやった、成城大学でスポーツ社会学を教える山本敦久さんに相談したところ、「成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センター」(SGE)でやろうという話になった。
当日はなるべく「学会」ではなく、あそび感覚のあるワークショップでいこうというアイディアを山本さんから聞きおよび、さすがは筑波大学の集中講義で山口昌男の薫陶を受けた山本さん、「わかってるなぁ」と感心、感謝したしだい。
感情や好き嫌いを土台に人々を全体に束ねてしまうファシズムに抵抗する建学の理念をもつ、和光大と成城大のスタッフが協働することには、この時代、少なからぬ意義もあるかもしれない。
今回はなんと元日本サッカー代表の井原正巳さん、元北朝鮮代表の安英学さん、元日本女子サッカーGKの小野寺志保さんの参加するセッションも行われる。サッカー/フットボール、スポーツ社会学、文化研究、ジェンダー研究、民族誌(エスノグラフィー、フィールド調査)などを学びたい、知りたいひとには絶対にのがせない集まりとなるのはまちがいない。
和光大学の「人間科学科」でスポーツ、あそび、ジェンダー、社会学・・・などを学びたい高校生や関心のある保護者にも、ぜひ足を運んでもらいたいとねがう。
上野 俊哉(現代人間学部 人間科学科)
