和光大学芸術学科学生によるアートプロジェクト「サトヤマアートサンポ 2022」を開催致します。
2015年から6年間、川崎市麻生区黒川地区、岡上地区で開催された「サトヤマアートサンポ」は、地域の皆様のご理解も得られ、好評を博しました。一昨年度、昨年度はコロナ禍の中でやや小規模に開催することになりましたが、今年度は従前通りに規模を拡大し、岡上の丘陵エリアを回遊するルートを設定し、鑑賞ツアーも予定しております。岡上梨子ノ木緑地・営農団地など、岡上地区に合計10点の作品を展示予定です。
和光大学の位置する岡上、岡上の秋景を発見し、アートと地域が出会う場をお楽しみください。
なお、鑑賞ツアーにつきましては、予約制といたします。ご予約フォームからご予約下さい。
名 称 | 麻生区区制40周年記念 サトヤマアートサンポ2022 in 岡上 | |
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会 場 | 岡上営農団地・岡上梨子ノ木特別緑地保全地区・岡上地区 | |
鑑賞にご予約は不要です。公開予定のマップをご参照の上ご自由に散策して下さい。 | ||
鑑賞ツアー | 鑑賞ツアーは11月17日(木)、19日(土)、23日(祝) 各12:00より開催します。 | |
※各開催日とも、前日の22:00までに以下の予約フォームからお申込み下さい。 | ||
集合場所はマップの【B】地点、花壇とベンチのある広場です。 | ||
こちらをクリックすると鑑賞ツアーご予約フォームがひらきます。 | ||
開催期間 | 2022年11月12日(土)−23日(水・祝) 10:00−18:00 | |
主 催 | 和光大学地域連携研究センター | |
後 援 | 川崎市麻生区 | |
協 力 | 岡上町内会 岡上営農団地管理組合 セレサ川崎農業協同組合 岡上のみなさま (順不同) | |
*取材をご希望の方は、和光大学地域連携研究センターまでご連絡ください。 |
小田急鶴川駅から梨子ノ木緑地までの行きを青色の線、帰りを緑色の線で表示しています。
このルートで散策すると全作品をご覧頂くことが出来ます(所要時間はおよそ2〜3時間)。
賽の神付近に設置予定の作品9は分かりにくい場所にあります。
ウェブ上のマップでポイントにあるあずま屋を目標にして下さい。
尚、設置場所は私有地ですので、ご配慮の上、お静かにご覧下さい。
神奈川県川崎市麻生区に属する地域。四方を町田市と横浜市に囲まれ、川崎市のいずれの地区とも接していない飛び地となっている。小田急電鉄鶴川駅から徒歩でわずかな距離にあるが、宅地が広がる一方で豊かな緑地・田園・水源にめぐまれ、季節ごとに多様な光景をみせる。和光大学は岡上を敷地の一部としている。地域の歴史と地理については鈴木勁介著『私編岡上風土記稿』(八月書館)に詳しい。
町田市の北部、多摩丘陵を水源とし東京湾に流込む河川。古来の氾濫で岡上の住民を悩ませてきた。おおむね町田市と岡上の境界を形成しているが、幾度かの河川改修の結果、岡上を川の両側に分断、現在は本村橋、睦橋、大正橋などいくつかの橋が両岸をむすんでいる。橋上からは水辺に生活している貴重な動植物を観察することが出来、カワセミが遊ぶ姿が見られることもある。和光大学の学生教員有志が、川岸の整備や雑木林の間伐、貴重な動植物を守る環境保全活動を行う。
川崎市は全国有数の工業都市だが、その北端の麻生区には豊かな田園や里山が残る。岡上には7箇所の特別緑地保全地区が指定されている。岡上梨子ノ木特別緑地保全地区は和光大学と営農団地のあいだの雑木林をNPO法人が整備し、保全活動を行っている里山。起伏に富んだエリア内は小径やベンチが整備され、散策するひとびとに親しまれている。
戦後の高度経済成長下でも農業の重要性を意識してきた岡上では、地元の人々が農地を守ってきた。1972年に営農団地推進協議会が組織され84年に完工。面積は35.6ha。温室での野菜栽培、露地野菜、いも堀・柿もぎ・りんご狩りなど、都市近郊型の観光農業も行われおり、2007年6月に国の登録記念物に指定された禅寺丸柿の古木が随所に見られる。手入れの行届いた丘陵は川崎市の事業「ふるさと麻生八景」にも選ばれている。
祭神は日本武尊、健御名方命、大山昨神、稲倉魂命。明治42年(1909年)3月、岡上村中にあった五つの神社(諏訪神社、剣神社、日枝神社、宝殿稲荷社、開戸神社)が合祀された。敷地は村の中央にある諏訪神社に決まり、村民融和のため村名を取り岡上神社として祀られている。また、境内には金勢大明神がある。高さ95cmの石碑で、子孫繁栄の御利益があると言われている。嘉永4年(1851年)建立。
1933年に成城学園から分かれ、父母や教師を中心とした有志によって東京・世田谷に建てられた和光学園を母体とし、1966年に創立された大学。初代学長である梅根悟は「大学は自由な研究と学習の共同体」であるとうたった。開学以来、各学問の研究分野や社会的な活動分野の第一線で活躍している教師が数多く在籍する。
URL: http://www.wako.ac.jp
和光大学ビジュアルアートゼミナール
Visual Arts Seminar, Wako Univ.
インスタレーション 木材、金具、絵具
2022
岡上の5箇所に点在
―あらすじ―
王禅寺で発見された禅寺丸柿の「柿太郎」は、ある日の水害で岡上まで流されてしまった。果たして柿太郎は流れ着いた岡上で何を知り、何を成し遂げるのか…。という雰囲気の、岡上と禅寺丸柿をモデルにした創作物語です。ルート上の5箇所に看板が立っていますので、ぜひ足を止めてごらんください。
田中佑佳 Yuka, TANAKA
インスタレーション 竹、土、水 テープ、鏡
2022
岡上公会堂向い側の空地
「清く明るいものは上にたなびきて天となった、重く濁ったものは下に積もって地となった」日本書紀にある原始の力。私たちの中で発生している力。一人の人間の中で共存する上下に向かう心と左右に揺らぐ考え方。それは一定でなく絶えず揺らいでいる、ノイズは消すのではなくどう付き合うか…。一人の人間の体の中で起きている営みと同じ事が集団の中で世間で世界でおきている。私たちは地球という胎児の中の一つの細胞にすぎない。
GEN
インスタレーション 畳 板 火
2022
岡上公会堂向い側の空地
畳は日本の生活を古くから支えてきた。それはまさに日本そのものを育ててきたと言っても過言ではない。それはまるでモノリスの様な力を持っている。畳は日本の行く末を床からひっそり見ている。
渡邉 碧
インスタレーション 木材 ペンキ ブロック 植木鉢 アクリル板 植木
2022
岡上営農団地ガラスハウス
ただの日常が実は大切なものだということを、それが過ぎた後でないと気づけないことが多い。そういったものは掬いあげたと思っていても、指の隙間から逃げられてしまう。 あなたの記憶の中に誰かがいるように、誰かの記憶の中にもあなたはいて、それの行く末が忘却であったとしても、存在していた事実は変わらない。 100万年後もあなたがここにいたということを忘れないために。それが誰かの一部でありますように。
関根秀樹 Hideki, SEKINE
彫刻 木の枝
2022
岡上梨子ノ木特別緑地保全地区
神社の鳥居は古代には鳥の造形が止まっていたから鳥居と呼ばれ、韓国では竿の上に鳥がいるソッテ(鳥竿)を村の境界に立てる。タイのアカ族の村の入り口には日本の鳥居そっくりのがあり、木の鳥が止まっている。 枝分かれの木を使ったフラクタルな鳥は異界との境界・入口に立って両界をつなぐもの。
関根秀樹
サウンドモービル 金属、糸、木
2022
岡上梨子ノ木特別緑地保全地区
風で動き、ゆらめいて触れ合うことで心地よい音を響かせるモビール。無風のように見えても頭上ではかすかな空気の流れやゆらぎがあることを音で可視化し、音が響いたあとの静寂や、かすかな葉擦れの音で森の気配を頭上から浴びる。
中村龍馬 Ryoma,NAKAMURA
彫刻 新聞紙、和紙、アクリリック
2022
岡上梨子ノ木特別緑地保全地区
自然の中でワガママが言いたい。叫んでみたい。決定権は必要ない。 語る言葉は不自由。 異質、天才、異常、非常識、鬼才、放蕩者、悲劇、道楽者、世捨て人、瘋癲、かぶき者、変人、奇人、努力家、サイコパス、異色、変態、酔狂人、破天荒、天然、異端者、傍若無人、不適合、天の邪鬼、浮世離れ、 あなたは何ですか?
ビジュアルアートゼミナール
インスタレーション フィルム
2022
岡上梨子ノ木特別緑地保全地区
岡上の緑豊かな緑地において、フィルムをダイナミックに木々に張り巡らせた作品。自然の象徴とも言える「木」をモチーフとして、人工的な「フィルム」を表現素材として使用し、「自然×人工」という対称的な要素のアプローチから作品へと展開した。目的としては、木と木の繋がりを視覚的に見えるようにすることで、普段通り過ぎている景色を意味のあるものにし、自然への新しい価値観を提供したいという狙いがある。
青山仁希
インスタレーション 塩化ビニール
2022
あずま屋
文学と自然の融解を目指す。自然と芸術は本当に相入れないものなのか、人と人とは関わり合わなければいけないのか、人と人が関わり合わなければ芸術は生まれないのか、文学と芸術は初めは同じところから、自然の中から生まれて来たのではないのか、芸術とはどこからどこまでが芸術なのか。山積みの疑問の中で、わたしたちは芸術を作る。それは誰に止められるものでもない、生きるために必要だと、信じて疑わないから。
*この作品は分かりにくい場所に設置されています。
ウェブ上のマップ等でポイントにある東屋を目標にして下さい。尚、設置場所は私有地ですので、ご配慮の上、お静かにご覧下さい。
和光大学映像メディアゼミナール Visual Media Seminar, Wako Univ.
バス停(あずま屋) 竹、木材、ワイヤー、LED 他
2022
和光大学スクールバス大正橋停留所(赤荻酒店横)
現状の簡素な大学バス停に対し、里山に豊かに生い茂る竹を使った装飾のバス停を提案するプロジェクトです。大学へのアクセスする学生や訪問者に加え、サトヤマアート散歩の観客が、会場途中への足を休める場として、光や音を意識した素材感のある心地よい空間演出を試みます。
和光大学 地域連携研究センター
〒195-8585 東京都町田市金井ヶ丘5丁目1-1
TEL: 044-989-7478 電話受付時間 平日9:00~16:00
和光大学 表現学部芸術学科
〒195-8585 東京都町田市金井ヶ丘5丁目1-1
TEL:044-988-1431(代)
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