お知らせ
大学院社会文化総合研究科【社会文化論専攻(修士課程)】の募集停止について
2021年3月1日
和光大学学長 半谷俊彦
大学院社会文化総合研究科【社会文化論専攻(修士課程)】の募集停止について
このたび、和光大学は、大学院社会文化総合研究科に設置している社会文化論専攻(修士課程)について、2022年4月以降の学生募集停止を決定しました。
社会文化論専攻では、社会文化総合研究科の創設に伴い2003年4月に初めての入学生を迎えました。以来、「私たちの前にある現代社会と人間の諸問題を理解し、解決する道を探るために、既存の学問の枠組みにこだわらず、専門諸分野の協力によって総合的研究を進めること」を研究理念に掲げ、深い学識と専門的な能力を有し、変化する社会に対応できる人材の育成に努めてきました。
しかしながらこの間、大学院を取り巻く社会環境は大きく変わりました。全国における修士課程入学者数は2010年をピークとして減少に転じ、近年では、人文科学系や社会科学系の修士課程入学定員充足率は6割を切っています。そうした状況の中、本学の社会文化論専攻においても入学者数は残念ながら低迷を続けています。コースの拡充やカリキュラムの再編など教育内容の充実を図ってきましたが、今後も安定的に入学定員を満たすことは難しいと判断し、募集停止という苦渋の選択をするに至りました。
他方、2020年4月には本研究科に心理学専攻を新設しました。社会文化論専攻においてこれまでに育まれた知見や伝統は、心理学専攻に継承してまいります。心理学専攻では、公認心理師の資格を取得するための科目と学術研究を深めるための科目を併置することに加え、学部のカリキュラムとの連携を図ることにより、引き続き、広い学識に支えられた深い専門的能力を培う教育を目指していきます。
なお、当然のことですが、2021年度秋学期の入学者を含む全ての在学生が修了するまで、社会文化論専攻のカリキュラムを維持し、研究指導を継続してまいります。これまで社会文化論専攻の運営にご協力下さいました皆様に御礼申し上げますとともに、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
以上