学部・大学院

現代社会学科 わたしの学び方


<大学案内2018より>

鈴木 南津子さん

静岡県・第一学院高等学校 卒

K-POPアイドルから「男らしさ」「女らしさ」を考える

 私は、ジェンダーやセクシュアルマイノリティ、朝鮮半島と日本の歴史を中心に学んでいます。これまで最も刺激を受けた授業は「フィールドで学ぶ4」です。「サンフランシスコにおけるLGBTコミュニティの歴史と現在」をテーマに10日間のフィールドワークを行いました。LGBT当事者への取材、GLBT歴史博物館の見学、フードバンクでのボランティアなど現地でしか体験し得ない学習ができるとともに、自分の生きる日本社会の課題について冷静に見つめることができました。
 卒業論文のテーマは「K-POPアイドルとジェンダー表現」というものです。韓国のアイドルの中でも、性別のボーダーを軽々と超え、時にはバッシングを受けながらも一定のファンを獲得しているアイドルたちに着目しています。彼らの表現やそれを模倣するファンたちの実践から、ジェンダー平等社会の実現への手がかりを探っていきたいと考えています。


現代社会学科「わたしの学び方」現代社会学科「わたしの学び方」

LGBT・・・レズビアン(女性同性愛者)・ゲイ(男性同性愛者)・バイセクシャル(両性愛者)・トランスジェンダー(生まれたときの性と自分が認識する性が不一致の人)を総称する言葉。GLBTとも表す。

<大学案内2017より>

佐藤 亜沙美さん

福島県・磐城高等学校卒

社会学と心理学を結びつけて研究できました


人の心の動きは、自分では決まらない

 人の心の動きについて学びたい。一方で、世の中の出来事への見方も身につけたい。どちらも専門的に学べる環境がないかなと思ったとき、和光の存在を知り、ユニークな学び方ができることにひかれて入学を決めました。1年次から社会学と心理学を積極的に履修しました。平和心理学、青年心理学、発達心理学などを学んでいくうちに思ったのは、人の心の動きはその人の意志だけでは決まらないということ。1人の人間に対する他者の存在や社会の動きの影響に関心が向くようになり、社会学の方が私の志向に合っていると気づきました。自分の方向性が見えたのは、どちらの学問も学んだからだと思います。和光の環境じゃなければこうはならなかったでしょう。また心理学で学んだことは、社会学を学ぶうえで生きていると思います。

ダメンズ・ウォーカーとはどんな女性?
 3年次からは挽地ゼミに所属しました。このゼミは毎年研究テーマが変わります。2015年度のテーマは消費社会論でした。音楽や文化など、ゼミ生各自が選んだジャンルについて調べ、発表するというスタイルです。発表や議論を通じて、社会の変容に応じて、消費の形も変わり、私たちも知らず知らずのうちに変化していることに気づき、おもしろかったです。私独自の研究テーマは“ ダメンズ・ウォーカーとは何か”。まず心理学の方法論を応用して、この言葉の定義から考えました。調べていくにつれて、恋愛依存だけではない傾向が見えてきました。それはダメンズ・ウォーカーと言われる人ほど社会的には自立していることです。その背景にはフェミニズムの広がりがあると考え、卒業論文としてまとめました。最終的に心理学と社会学を学んだ成果をカタチにできて良かったです。

批判的かつ独創的な視点を
養うことに力を入れています

「演習―文化の社会学」 指導教員:挽地 康彦先生

 2015年度のゼミテーマは、社会学やカルチュラルスタディーズの諸理論の応用でした。研究を進めるうえで、学生がよくぶつかるのは、研究対象(“素材”)は発見できても考察・分析(“料理”)ができないという壁です。そうした点をふまえて、ゼミでは前述の研究手法や研究動向を検討しつつ、どのように研究を進めていけばよいのかを共有するようにしています。このゼミの特徴は、学生自身が運営することです。ゼミに対して自分がどのように貢献できるか、各自が考え、行動する文化が根づいています。学生にはゼミでの研究を通じて、とりわけ批判的かつ独創的な視点を養ってくれることを期待しています。

西村 玲奈さん

神奈川県・平塚ろう学校卒

世界の女性が抱える問題を追究したい


社会にはまだ知らないことがたくさんある

 私が現代社会学科に進学したのは、高校生の頃、高齢者の年金、生活保護などについて知り、世の中にはまだ私の知らない問題がたくさんあると思ったことがきっかけです。また、和光には、障がいのある学生が在籍しており、この大学なら聴覚障がいのある私でも大学生活を満喫できると思ったのも理由の1つです。1年次は講義バイキングを活用していろいろなジャンルにチャレンジしました。印象に残っているのは、女性学。DV、雇用などのジェンダー問題から、現代社会における女性の立場を詳しく理解できました。2 年次からは専門科目を多く履修しています。中でも開発途上国の諸問題とその支援に関心を持ちました。ただ助けるだけではなく、自立できるように支え合う。そんな関係の重要性を知り、学びを深めたいと思うようになりました。


“親密圏” から生まれる問題を学ぶ

 私が所属するゼミの2015年度のテーマは現代社会における“親密圏・親密性”から生まれる問題です。親密圏とは家族、友人、同僚など、人間の親しい関係性のこと。テーマに関連した文献を各自選択して読み、内容を発表。その後ゼミ全体で議論し、考察を深めます。私が担当したのは『「個性」を煽られる子どもたち』という本。仲間と同じことをして絆を深めようとし、仲間と異なることを恐れる若者たちに自分自身が重なるようにも思えました。身近な人に限らず、すれ違うだけの他人と私の関係性など、人と人の関わりについてより考えるようになり、社会への見方が変わった気がします。卒業論文では、世界の女性たちの問題、特にその中でも貧困について取り上げる予定です。先進国、途上国それぞれの貧困とその背景を調べ、貧困問題の本質を突きつめたいです。

「当たり前」にとらわれない
構想力を身につける

「演習―親密圏・親密性の社会学」 指導教員:馬場 淳先生

 私は、社会・文化人類学を専門としています。この学問は、人類がこれまで編み出してきたさまざまな社会や文化の実態を知ることを通じて、「当たり前」を揺さぶり、「今、ここ」を越える広い視野を獲得し、さまざまな可能性を想像していくところに、おもしろさがあります。学生たちには、このゼミを通じて、世界の辺境で暮らす人々や先進国の周辺に生きる人々の現実を知り、彼らへの感受性や想像力を持つようになってほしい。それは先進国中心・都市上層部中心の「当たり前」にとらわれない自由闊達な構想力を得ることにつながると考えています。

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