授業風景 |  2020/03/31


 「フィールドで学ぶ(国外)」の授業の一環で、20199月初旬から
14日間の日程で、ヨーロッパでのフィールドワークを実施しました。
滞在したのは、ベルギーのブリュッセル、フランスのパリとストラス
ブールで、参加した学生は、1年生7名、2年生4名、そして4年生1名の
12名でした。

 今年度のフィールドワークでは、「戦争の歴史とヨーロッパ統合を
考える」をテーマとして掲げ、事前学習では①ヨーロッパにおける
世界大戦を中心とした「戦争の歴史」について調べる班、そして
②「ヨーロッパ統合」の過程とEUの仕組みや課題について調べる班に
分かれて準備をしました。

 現地では、世界大戦の際のさまざまな出来事の舞台となった場所を
訪ね、そうした歴史を記録・記憶し、継承する記念館も見学しました。
また、ヨーロッパ統合の過程、そしてEUの現状と課題について、
知見を深めてきました。

☆パリとその近郊

 
(左) シャンゼリゼ通り 凱旋門に向かって移動中
(右) 凱旋門にある無名戦士の墓 (第一次世界大戦)

  
▲ヴェルサイユ宮殿 鏡の間
1871年のドイツ帝国の成立宣言や第一次世界大戦の講和条約の調印が行われた


 
▲1942年にフランス警察がユダヤ人を大量に検挙したヴェルディヴ事件で
犠牲になった子供たちの記念碑。名前と年齢が記されている。

 
☆シルメック [アルザス]


▲ナッツヴァイラー強制収容所跡


☆ブリュッセル

 
(左) ブリュッセル 欧州議会の議場
(右) Parlamentarium  EUについてマルチメディアを使って紹介


 
(左) 欧州理事会・EU理事会の本拠地「ヨーロッパ・ビル」内の記者会見場 
(右) 欧州歴史館 (House of European History


☆ストラスブール 
 
(左)  欧州議会の本会議を傍聴
(右) トラムで国境を越え、ドイツの隣町ケールへ


 
(左) ストラスブールとケールを結ぶ「ヨーロッパ橋」で国境を跨いで立つ
(右) 橋の中央にある国境を示すプレート 左のDがドイツ、右のFがフランス



▲ストラスブール大学日本学科の大学院生と交流  


 滞在中はさまざまな出来事にも直面しました。例えば、パリでは
大規模ストライキで公共交通機関が大幅に乱れたため、移動するのに
苦労した日もありましたが、それもまた良い経験になりました。
 電車に乗ったり、買い物をしたり、ただ街を歩いたりするなかでも、
さまざまな気づきがあったと思います。非日常のなかで、常にどこか
緊張しながら過ごした日々でしたが、多くのことを吸収することが
できたフィールドワークとなりました。  


中力 えり(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2020/03/28

プロゼミでは、前期に大学生活で学ぶための基礎的なスキルを学んだあと、後期では具体的なテーマを設定し、ディベートを行ったり、調べ学習を行い、ミニフィールドワーク(現場体験学習)に出かけることになっています。そして最後に、プロゼミ合同発表会で後期の学習の成果を発表してもらうことになっています。

 今年度の各クラスのテーマは、以下のとおりでした。
 ・日本の政党をつかむ(担当:米田先生)
 ・犯罪と裁判のリアリティ(担当:小野先生)
 ・現代の選挙権(担当:佐伯先生)


▲ニュースパークにて(米田先生のクラス)


▲個人発表の様子(小野先生のクラス)
 ミニフィールドワークは東京地方裁判所に行き、裁判の様子を見学しました。


▲市川房枝記念会女性と政治センターにて講義を受ける学生たち(佐伯先生のクラス)

 今年度のプロゼミ合同発表会は2020年1月8日(水)の5限に開催され、各クラスから興味深い報告がなされました。担当についていない教員も学生たちの1年間の成長の跡が感じられるひとときでした。また、学生たちにとっても、クラスの違う同級生が半年間どのようなことに取り組んだのかを知るよい機会になったはずです。これが、学生間での切磋琢磨につながっていくことを願っています。


▲プロゼミ意見交換会

 そして、なんと今年度は、発表会の後に意見交流会を開催しました(写真:上)。これは初の試みです。
 実に、(クラス以外の)教員や同級生で話し合う機会は、新入生交流会(4月上旬)を除いて、ありません。今回、現代社会学科の全教員と1年生全員が一年間を振り返るとともに、遠くなりがちな学生と教員の距離を縮める機会をつくりました。これは、今後の大学生活にも活かされることでしょう。もちろんそれは、教員についても言えることで、学生たちの(本音とまではいえないかもしれないが)普段なかなか聞けない話(後期でつまづいたこと、これからの不安、大学・教員への要望など)は、今後の指導に活かされることでしょう。

 おまけとなりますが(前期アップできなかったので)、プロゼミ関連で一つ報告を追加しておきます。昨今の大学の潮流ではあり、他学科ではすでに導入済ですが、遅まきながら現代社会学科においても初年次からのキャリア教育を意識的に取り入れていく必要性を感じています。大学卒業後を見越して、計画的かつ有意義に4年間を過ごしてもらいたい……そんな思いから、前期のプロゼミではキャリア支援室の職員さんと連携して、初年次キャリア教育を組み入れてみました(写真:下)。来年度は、すべてのプロゼミ(前期)にも入れていきたいと思います。


▲キャリア意識を高める学生たち(前期プロゼミ/担当:馬場)

馬場 淳(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2020/03/28

2018年度のフィールドワーク実習は、沖縄に行ってきました(ユ・ヒョヂョン先生担当)。

報告が遅くなりましたが、すでにFW報告書『沖縄を、そして沖縄から日本と世界を考える』ができています!興味のある方はぜひ手に取ってみてください。




 馬場 淳(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2019/09/19

馬場ゼミ(現代社会学演習2)は、9月3日〜5日にかけてゼミ合宿を行いました。

今年の舞台は、大学ゼミ合宿の定番、伊豆高原!


宿泊施設は、温泉つきの「ルネッサ赤沢」です。こちらからのいろいろな要請に柔軟に対応していただき、ありがとうございました(^_-)-☆


▲施設の中心となる「センターハウス」


▲複数の会議室があり、ゼミ合宿にもってこいの施設でした!

3日間、快適な環境(かなり本格的な会議室!)のもとで、発表と議論が活発に行われました。内容は、前期中に消化できなかったゼミのテキスト(親密な関係)の一部とその関連論文(上野千鶴子「選べる縁・選べない縁」『日本人の人間関係』所収)のほか、2つの個人研究(テレビドラマの女性学、コンテンツツーリズム)。それに加え、全3年生は「夏休み中、興味関心にもとづいて取り組んだ課題」を発表し、4年生がそれにコメントするかたちで、卒論への意識を高めました。

1日目の夕食は、3つのグループに分かれて、(ゼミ長念願の)バーベキュー!






なお、2日目は館内レストランでのバイキングでした。 

ところで、2日目の午後(4時間ほど)は、恒例の「外へ出よう」。
18人が城ケ崎海岸へ向けてぞろぞろ歩く!


城ケ崎の吊り橋周辺を散策しました。







吊り橋付近でランチをとり(もちろん、ごみは持ち帰りましたよ)、崖を下りていきます。




大淀・小淀でしばし各々の時間を過ごす・・・





▲対島の滝展望デッキにて記念撮影
・・・でも、暑すぎて、写真撮ったらすぐにここを離れてしまいました(+_+)

大詰めを迎えた2日目の夜は、みんなで花火(手持ち花火のみです)を楽しみ・・・


そして宴会へ――


話題は、大学生活、就活、ケニアでの儚いトキメキ、恋や人間関係のこと・・・2時過ぎまで話していたね。
みんな元気ぃぃ・・・(先生はテレビの下で寝そべっています)
さすがに最終日(3日目)午前中のゼミは、みんなお疲れモードだったぞ( 一一)

以上、今年も、ケガや事故もなくゼミ合宿を終えて、安心しています。そして合宿を通して、ゼミ生たちの一体感がかなり醸成されたと実感しています。これが後期のゼミに活かされることを期待しています。

馬場 淳(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2019/02/09

19日(水)の5限に、毎年恒例となった「プロゼミ合同発表会」が開催されました。



1年生必修のゼミ(プロゼミ)では、後期に何らかのテーマでディベートを行ったり、
調べ学習を行ったりした後に、ミニフィールドワーク(現場体験学習)に出かける
ことになっています。
 
プロゼミは3クラス設けられていますが、今年度のミニフィールドワークのテーマは
以下の通りでした。
 ・子どものネット/スマホ利用
 ・「もやい」訪問から考える貧困問題
 ・寿町の現状



合同発表会では、それぞれが緊張しながらも、内容の濃い報告を行ってくれました。
各クラスが半年間どのようなことに取り組んだのかを知るよい機会になると同時に、
前後期のプロゼミ担当教員だけでなく、学生自身にとっても、1年間の成長の跡が
大いに感じられる場となりました。
 
中力 えり(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2019/02/09

1111日(日)の午後、プロゼミ(1年生必修ゼミ)の授業の一環で、
ミニフィールドワークに出かけてきました。
 
後期のプロゼミでは、まずディベートを行いましたが、テーマは学生が自ら
話し合って決めました。選ばれたテーマが「子どもにケータイは必要か否か」
だったため、学びを深めるようと「高津区地域教育会議 教育を語る
つどい委員会」の主催で開催された「教育を語るつどい 子どもを取り巻く
ネット・スマホの危険性と上手な利用法」に参加してきました。
 
つどいでは、まずジャーナリストの石川結貴さんの講演があり、その後
複数のグループに分かれての話し合いが行われました。


 


当日は、PTAの方々が大勢参加していたため、学生たちは、今まさに
子どものネットやスマホ利用の問題に直面している保護者の生の声を
きくことができました。その体験を通して、より現実的で身近な課題
としてこのテーマについて考える貴重な機会を得ることができました。
 
中力 えり(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2018/09/05

2018年8月26日から28日までの2泊3日、現代社会学演習2(担当教員:馬場)のゼミ合宿を行いました!

 合宿の舞台は鎌倉、宿は由比ガ浜に隣接したIZA鎌倉ゲストハウスでした。
















 合宿では、今年度のゼミ・テーマ(モノのエージェンシー、人とモノの関係)に沿って、『スーパーヒューマン誕生!』『モノ・サピエンス』を素材に議論しました。それに加え、全3年生は「夏休みに取り組んだ課題」を発表し、4年生がそれにコメントするかたちで、卒論への意識を高めました。





















 ▲ゲストハウスのラウンジでゼミ!

















 ▲定食屋「しゃもじ」にて
 ゲストハウスは朝食付き。昼・夕食は外で自分の好きなものを食べました。

 2日目の午後は、グループに分かれて、鎌倉を散策・満喫!
















 ▲由比ガ浜で夏らしい活動を楽しむ学生たち














▲海に入った学生たちの写真を撮るため先生も必死です(汗)
 もうずぶ濡れです・・・水着なんてもってきていないので、デニム・ハーフパンツのまま海に入っていたんですよ(+_+) 何よりも自分のスマホが心配!防水ではないため、ホントにヒヤヒヤしました・・・
 そんなとき、波にのまれて・・・メガネが海中に沈んでしまいました(+_+)
 とにかくこんなに頑張ったのは・・・ぜ〜んぶ、このブログのためなんだからっ!!!
 ちなみに、女子学生のピアスも海の底へ・・・






















 ▲鎌倉大仏の見学という王道コースを選んだ学生たち
 その後、骨董品めぐりやスイーツ食べ歩きなどを楽しんだようです。


















 ▲鎌倉の古本屋を回る学生たち
 3冊くらい買ったようです。そのうちの一冊が『文化人類学15の理論』だったことに驚きました。文化人類学を専攻する学生・院生は必ず読まねばならない本の一つです!

 ところで、2日目の夜には、サプライズがありました!
 実は、このゲストハウスのオーナーが音楽好きということもあって、周辺に住むミュージシャンたちがときどき集まって、音楽を楽しんでいるようです。ゼミ生の一人(川村さん)がそうしたミュージシャンたちとセッションをする約束をして・・・夜のゲストハウスはライブハウスの様相を呈しました。
















 川村さんのオリジナルソングの弾き語りから名曲(オアシスのDon’t look back in anger、ミスチルのTomorrow never knowsなど)まで、一緒に歌いながら、お酒を飲みながら、素敵な夜を過ごしました。先生も飛び入りで尾崎豊の「シェリー」を歌わせてもらいました(^_-)-☆














 ▲Aikoの「ボーイフレンド」を熱唱する男子学生

 それにしても、時間は夜の21時をとっくに過ぎている。1階に泊まっていた他の宿泊客は大丈夫なのか…と思っていると、子どもたちが何事かと眠たい目を擦りながら部屋から出てきて、見てました。ごめんね、安眠を妨げて…m(_ _)m
 スタッフによると、これくらいの時間まではいいとのことでした。すごいゲストハウスです。なおスタッフさんたちは明るく、ノリもよく(セッションに参加!)、気持ちのいい方々でした。お世話になりました。そして、ありがとうございました(^^)/

 合宿を通して、ゼミ生たちの一体感がかなり醸成されたと実感しています。これが後期のゼミに活かされることを期待しています。 


















 ▲深夜の花火(由比ガ浜にて)

馬場 淳(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2018/09/05

 2018年6月28日に、馬場ゼミ(現代社会学演習2)の3年生歓迎会を行いました。会場は、2年前にも利用した、第二体育館の隣のコンパ室です。























 この後、町田に向かいました。町田では、プリを撮って、カラオケに流れました。 










▲電車の中で自撮りする学生たち











▲町田でもハイテンション























▲カオスと化したプリ撮影
 そもそも2〜3人用のプリ空間(スタジオ)にみんなが入れるわけない!(笑)

 それにしても、女子がピンピンしている一方で、男子たちは…
「酒は飲んでも飲まれるな」とよく言いますが、男子の半数は完全に飲まれてましたね(苦笑)
今後は、お酒の飲み方、もうちょっと考えよー!

馬場 淳(和光大学 現代社会学科) 

授業風景 |  2018/09/05

 昨年度(2017年度)、このブログでも二回ほど紹介したパラオ・フィールドワーク(以下、FW)ですが、その成果報告書が刊行されました!(実は、2018年3月20日(修了証書交付式)に納品され、関係者に配布していたものの、ブログで報告しないまま今に至ってしまいました) 



 表紙のイラストは、学生たちがパラオ風に描いたものです。そこにはアバイ(男子集会所)、ストーンモノリス、サンゴ礁、カヌー、戦跡(海に沈んだゼロ戦)、そして月と海(パラオの国旗)が盛り込まれており、本FWのテーマを凝縮したイラストと言えます。
 このイラストについては、ある関係者から「子どもっぽい絵!」と言われたことがあります。しかしこれは、パラオのさまざまなところで見かける絵(3Dを無理やり2Dにしたような絵)を真似たものなのです。参考までに、下の写真を見てください。













▲パラオ入国審査場に立てかけられた絵

報告書の<目次>
 はじめに――海と空が出会う彼方の島々へ
 第1章 学習の軌跡 
 第2章 フィールドワークの概要 
 第3章 交流
 第4章 パラオ観光
 第5章 パラオの海とサンゴ礁
 第6章 伝統文化
 第7章 ダークツーリズム――戦争の記憶を辿る

 巻末には、各学生によるコラムも掲載されています。
 図書館で閲覧できるので、興味のある方はどうぞ!

馬場 淳(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2017/12/31

 2017年4月3日のブログで予告した通り、パラオ共和国でのフィールドワーク実習に行ってきました。
 前期の「フィールドワークを学ぶ」で事前学習をしてきた学生たちは、2017年9月5日から9月13日までの9日間、実際のパラオでさまざまな体験をしてきました。
 参加者は教員(僕)と学生8人(男子学生1人、女子学生7人)。海外旅行がはじめての学生も多かったのですが、事前に入念な打ち合わせを重ねたせいか、みんなで一緒に行ったせいか、とにかく事故もなく楽しいパラオ生活を満喫したようです。
 教員としては、雨期のパラオでも、天候に恵まれ、予定通りの実習ができたことを嬉しく思います。詳細な内容は学年末に出来上がる「報告書」を見てもらうことにして、以下でフィールドワークの概要を報告したいと思います。


▲出発ロビー@成田空港で先生の自撮(まだ慣れていないため、自分の顔が切れている)

 飛行機はデルタ航空の直行便。みんな隣同士の座席だったということもあり、機内ではリラックスした様子でした。パラオ国際空港に到着したのは深夜1時。予約していたバスでコロール中心地のV.I.Pゲストホテルへ(日本からメールのやりとりを何度もさせていただいたここのオーナーはとても親切でした)。

▲好立地で価格もリーズナブルなV.I.Pゲストホテル

 空港での入国審査と税関、そしてホテルの受付や表示の使用言語・・・学生たちは徐々に日本とは別の世界に来たことを実感していったのでした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 6日の午前中は歩きながらコロール中心地の地理を学ぶとともに、英語の世界で暮らしていく準備をしました。とくに食事は自分(たち)で調達しなければならないので、どこにどんなものが売っているのか、地元の人に聞いたり、交渉したり、ドルで払って買う術などを覚えなければならないのです。



▲街の片隅に置かれた旧日本軍の戦車(左)
▲昼食をとったピノイ・レストラン(フィリピンの定食屋、右)

 午後は歩いてベラウ国立博物館へ。
 1階から2階にかけてパラオの創生神話から現代までの歴史が展示されています(館内は写真撮影禁止)。


▲右の建物がベラウ博物館

 外には、伝統的集会所のアバイ、伝統的カヌー、戦跡の一部が展示されています。博物館には、ギフトショップやカフェも併設されています。一通り見学して、休憩に入りました。炎天下の中歩いてきたせいか、疲れて寝てしまった学生も・・・・

▲博物館を案内してくださったJICAシニアボランティアの上田治男さんと記念撮影(後列左)

▲ココナッツジュースをシェアする学生たち(博物館のケアムカフェ)

 この日の夕食はみんなで「モグモグ・シーフードレストラン」へ。



 印象的だったのは、やはり「コウモリスープ」(写真中央)。パラオに来たら、これを食べないと・・・というわけで注文しました(30ドル)。これは一度に二つの味が楽しめます。一回目はフルーツバットからとった出汁とココナッツの煮汁でスープを味わう。二回目はコウモリの肉を食す。スープを飲み干すと、店員さんが一度下げて、厨房でコウモリを解体してくれるわけです。ただ再登場したコウモリの盛り付けにみんな驚嘆! そして爆笑! 写真わかります? コウモリの目に赤トウガラシをぶっ刺して、口に青トウガラシをぶち込んでいるんですよ。


 食後は、各自お菓子・飲み物の買い出しへ。ホテルの立地の良さ、治安の良さが夜の買い物を可能にしています。それにしても、でっかいアイスクリームをよく食べること!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 7日は、終日貸し切りバスでバベルダオブ島を回りました。
 コロール島とバベルダオブ島はニューKBブリッジ(日本の援助で建てられた日本・パラオ友好の象徴)でつながっています。

▲ニューKBブリッジ

 まず目指したのは首都マルキョクへ(2006年までコロールが首都だったのです)
 石畳の山道をゆっくり歩いて10分ほどでアバイに到着。中に入って、梁や壁面に描かれた絵の解説を受けました。 なお 午前中は雨が降っていたので、みんなカッパを着ているわけです。

▲石畳の道の先にアバイがある

 その後、新首都マルキョクにある新しい国会議事堂や大統領府へ。職員さんの厚意で、上院議会場内も見学させてもらいました。


▲この宮殿のような建物がバベルダオブ島のジャングルにぽつりとたたずむ

 あたかも海を渡っているかのように錯覚させられるオギワル州の「海の道」。このときには、もう雨がやんでいました。



 そこからアルコロン州のバドルルアウ石柱群遺跡へ。ここは、もうバベルダオブ島の北端です。



 神話時代、神々が石柱でアバイを建てようとしたときの跡と言われていますが、真相は謎のままです。
 ここから、来たときとは別のルート(フィリピン海側)で島を下ります。


 写真(左)は旧日本軍の高射砲陣地跡。その後方に掘られた地下道(写真右)はどこまで続いているかわからない・・・入ったところにべビがいたので、それ以上は探索しませんでしたが・・・(汗)
 途中、メインロードから逸れてパラオ台湾熱帯果樹技術園へ。ここでは、さまざまな熱帯果樹の栽培状況を見学することができます。おまけに、ドラゴンフルーツ二種類(赤、白)やスターフルーツなどの試食もさせてもらいました。



 こうして、バベルダオブ島を一周してきたのですが、それを可能にしているのはアメリカの援助でつくられた舗装道路、通称コンパクト・ロード(コンパクトとはアメリカとの自由連合協定)です。かつては海岸部に点在する村にボートで行っていたことを考えると(各村には桟橋が今もある)、便利になったものです。ただ、まさにこうしたアメリカへの依存からいかに脱却できるかが今後のパラオの課題と言えるでしょう。

 夜、日課のミーティングを終えた後、バベルダオブ島を案内してくれたガイドさん(インパックツアーズ)を招いて軽く懇親会を行いました。一部の学生は、この日覚えた噛みタバコ(タバコをビンロウジの実と石灰と一緒に噛む、軽い鎮静作用がある)を楽しんでいました。「ほどほどにしなさい」と言ったのに、かなり深夜まで噛んでいたようだ。そんなに好きなら、パラオに移住しちゃえば(笑)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 8日は午前中から昼過ぎまで、現地ツアー会社ストーンマネー・アイランドさんの協力のもと、カヤックを使って戦跡を巡りました。
 ニューKBブリッジのたもとにあるオフィスで簡単な説明を受けてから出発!
 巡る場所はバベルダオブ島の南部(アイライ州)。

▲練習時間があるので、カヤック初心者でも大丈夫!

▲零式水上三座機を格納していたジャパニーズ・ケーブと海から突き出たプロペラ


▲海の透明度からプロペラの下のエンジンや機体(別の場所)が見える

先生「みんな、ちゃんとメモってるか〜?」
学生1「水に濡れるので無理です!」
学生2「カヤックを漕ぐのに精いっぱいなので無理です!」

・・・って言ってるけど、本当は透明な海、マングローブ地帯、サンゴ礁でできた小さな島々や洞窟をゆっくりカヤックで巡る旅に酔いしれていたんじゃない?! 
「あれ?!」 カヤック酔い(?)しちゃった学生が・・・「大丈夫かっ!!」


▲火照った体を海で冷ましてみた

 15時から、パラオ・コミュニティ・カレッジで学生交流。
 講師は神戸大学に留学した経験のあるLoyola先生(通称ロイさん)。「政治学」の講義にお邪魔させてもらいました。当初の打ち合わせではロイさんの講義を聞くはずだったのですが(授業進度を妨害するようなことはしたくないし)、全体で意見交換した後、なんと二つのグループに分かれてディスカッションすることに変更! その準備はしてこなかったなぁ・・・



 全体の話は北朝鮮のミサイル問題を通したパラオとアメリカの関係、グループごとのディスカッションではパラオにおけるLGBTや伝統文化などいろいろ話題が提起されたようです。
 例えば、我が和光生・河内春香さん(2年生)が投げかけてはじまった会話はこんな感じ・・・

河内さん「パラオにはいろんな伝説や神話があるけど、もっとも有名なものは?」
パラオ学生1「ウアブの伝説・・・」
パラオ学生2「ああ、それはあまりにも有名! みんな知っているよ。」
河内さん「じゃ、ディズニーアニメの『モアナと伝説の海』って知ってる?」
パラオ学生(みんな)「ええ」
河内さん「その中で、パラオの伝説に似た要素があったんだけど・・・。最後の場面で、女神が倒れて島となるところ。それって、ウアブの伝説に似てないですか?」
パラオ学生3「モアナはポリネシア、パラオはミクロネシア。」
パラオ学生2「確かに、そうだけど・・・パラオも、タヒチも、ハワイの人々も、同じ太平洋にやってきた人の末裔だから何かをシェアしているんだろう。ウアブの要素を取り入れたかはわからないけど、似たようなものが出てくるのはわかる気がする。」

 ここで河内さんが聞いている共通点とは、いわゆる世界巨人死体化生神話のこと。
 ベラウ国立博物館で「ウアブの伝説」を学んだとき、河内さんは直感的に二つが共通していると思ったのでしょう。ここの場でパラオ学生に聞くとはなかなかです。とにかく、使用言語は英語でしたが、みんな頑張りました!


















▲学生交流の記念写真

夜は・・・僕1人、ホテルを抜け出してロイさんの家で食事をごちそうになりました。と、そこになんと著名なオセアニア研究者・須藤健一先生の姿が! 奥様もご一緒でした。つながりは明確です。何を隠そう、神戸大学でロイさんの修士論文を指導していたのが須藤先生だったのです。ミクロネシア・ヤップに行くトランジットとしてパラオに寄ったそうです。だったらロイさんは先生を呼ぶよね、先生も来るよね。それが自然。不自然なのは僕がここパラオにいること!(僕が個人研究としてフィールドワークをしているのはパプアニューギニアだから・・・)

須藤先生「(僕を見て)あれ、なんでここにいるの? 何してんの?」
僕「いや〜、学生を連れてフィールドワーク実習してるんです。」
須藤先生「えっ! なんでニューギニア行かないの?」
僕「ニューギニアはちょっと・・・・」

 とにかくその夜は、楽しい時間を過ごしました。
 ホテルまで送ってくれた須藤先生、ありがとうございました!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 9日は、学生が自身の問題関心に合わせて自由に行動する日です。
 結局、以下の3つに分かれました。
 (1)世界複合遺産のロックアイランド


 (2)バベルダオブ島内陸部のガラツマオの滝


 (3)ホームステイ


 ホームステイをしたのは、3年生の坂井未来さん。受け入れてくれたのは、前日に登場したパラオ・コミュニティ・カレッジの講師ロイさん。そんなことイキナリできるの?
 いやいや、僕が事前にロイさんと仲良くなっていたので、(まだ日本にいる時)試しにメールで打診してみたんです。そしたら、ロイさん、快諾! さすが太平洋の人!!
 1泊2日、坂井さんはロイさんの家で過ごし、貴重な体験をさせてもらったようです。翌日(日曜日)の夜、無事に帰ってきた坂井さんを見て、安心しました。
先生「電話がつながらないから、ちょっと心配しちゃったんだぞ!」
坂井さん「すみません、プライベート・ボートで海に出て、ピクニックしてました」
先生「なんだと!! すごいな! さすが大学の先生・・・よかったね(^_-)-☆」


▲フォー・ユー・フォー・ミー(ベトナム料理屋)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 10日の午前中はホテル移動。同じホテルにいると飽きちゃうし、中心街だけではなく、郊外も知ってほしかったので、コロール中心から離れたココロ・ホテルに移動しました。疲れて帰ってきたとき、わざわざ外に食べに行くのが面倒なときってありますよね。ここは大丈夫!最上階(宿泊部屋の一つ上)にレストラン(値段もリーズナブル)があります。コンビニも近くに2つあります。


▲ココロ・ホテル

 午後は休息に充てました。せっかくパラオに来たから・・・と僕が「ロングアイランド公園に行ってみない?」と誘ったら、なんと希望者多数(ホームステイをしている坂井さんと体調の悪くなった学生は除く)。みんな、若いね。エナジーがあふれてる!
 学生「はい、モンスター飲んでますから!」(僕はよくわからないが、珍しいMonsterが売っていたそうだ)


これが学生たちのパワーの源(らしい) って、買いすぎじゃね?!(笑)

▲ロングアイランド公園 


 学生はロングアイランド公園で、日が暮れるまで、手がふやけるまで、シュノーケリングを楽しんでいました。
  先生「これも、モンスターの力か?」
  学生「いや、若さです!!」



▲焼肉定食(ココロホテル・レストラン)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 11日は、いよいよクライマックス、ペリリュー島の戦跡巡りです。
 コロール島からロックアイランドを抜けてペリリュー島まで約1時間半。20人は乗れるであろうボートを借り切ったので、ぜいたくで快適な船旅でした(インパックツアーズさん、ありがとう!)。
 快適過ぎて学生の一部は寝ていました(笑) 朝早かったし・・・でもモッタイナイ! バリアリーフの良き観察機会じゃないか!! しかも、波の荒い外海に一時的に出た時も起きません。「よくこの状況で寝れるな!」と思ったものです。


▲ロックアイランドのなかの「おじさん島」

 ペリリュー島での移動はバス。下見に来たときは自転車を使いましたが(ガイドさんにペリリュー島を自転車で回る人なんてはじめてだと言われたほどありえない状況だったらしい)、さすがにキツイので(モンスターも飲んでないし)貸切バスで以下の所を回りました。
ペリリュー戦争博物館、日本海軍航空隊司令部跡、オレンジビーチ、ペリリュー平和記念公園、ペリリュー神社、ラストコマンド・ポスト、ブラッディ・ノーズ・リッジ、みたま(戦没者の墓地)、千人洞窟


▲西太平洋戦没者慰霊碑(ペリリュー平和記念公園)
 
 学生たちにとってキツかったのは、デスバレーを歩いて中川州男大佐が自決したラストコマンド・ポストまで行き(写真下)、そこからワイルド・キャット・ボウルという密林地帯を歩いて、一気にブラッディ・ノーズ・リッジの展望台まで登ったことでしょう。


▲ブラッディ・ノーズ・リッジの展望台にて

 これ以降、さすがにみんな疲労の色が出てきました。
 先生「(ガイドさんに向かって)じゃ、最後は千人洞窟ですね!」
 学生「まだ行くの・・・」
というつぶやきが背後から聞こえてきたほどです(笑)
 予想通り、帰りのボートでは学生の半分が爆睡(+_+)



 先生「お〜い、やっぱロックアイランド、きれいだよね〜」
 学生「・・・」

▲ココロ・ホテルの朝食(宿泊料金に含まれている)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 12日の最終日は、国際サンゴ礁センターおよび水族館見学です。


 国際サンゴ礁センターでは、本郷宙軌(琉球大学)さんに特別講義をしてもらいました。
 まず本郷さんたちがここで進めるプロジェクト(The project for sustainable management of coral reef and island ecosystem: responding to the threat of climate change、直訳すると「サンゴ礁と島嶼エコシステムの持続的管理運用に関する調査研究――気候変動の脅威への対応」)を紹介していただき、そのうえで本郷さんの研究テーマに関する講義を受けました。内容は、サンゴ礁を利用したグリーン・インフラストラクチャーの構築可能性。サンゴ礁の役割については大学で何度か学生に語ったのですが、今回はかなり専門的!(そりゃ、そうだ!)  個人的には非常に興味深かったです!!


 ちなみに、ちょうど先日、本郷さんたちのプロジェクト成果報告論文集 Paradise of Nature: Understanding the wonders of Palau (直訳すると、「自然の楽園:パラオの奇跡を理解する」)をいただきました。オールカラーの素晴らしい本です(^_-)-☆

 と話を戻して・・・
 その後、水族館を見学しました。学生たちがハマったのは、ナマコやヒトデの手づかみ体験コーナー(写真)



▲ランチのステーキ丼。デザートもついてくる(アンティアス・カフェ)

 午後は、自由行動。要するに、お土産タイムですね。
 いろいろな店を回って大量のお土産を買い、そして自分たちでタクシーを使って郊外のホテルまで帰ってくる・・・みんな頼もしくなりました!


 帰りのフライトは深夜4時40分。2時40分頃、バスの迎えが来て、空港へ。



 ちなみに・・・
 パラオの出入国スタンプは、アバイとジェリーフィッシュ!
(僕のパスポートのなかでも群を抜いて)カワイイし、何よりパラオらしさが出ていてステキです(^^♪



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 そして後期、学生たちはそれぞれフィールドワークの成果を報告(発表)し、「あ〜だった、こ〜だった」とお互いの不足分を補い合い、ときに「またパラオに行きたい!」と叫びながら、報告書の作成に向けて頑張っています!

馬場 淳(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2017/12/30

1125日(土)の午後、プロゼミ(1年次必修ゼミ)の授業の一環で、
ミニフィールドワークに出かけてきました。

出かけた先は、早稲田奉仕園。
そこで「沖縄の基地を引き取る会・東京」が主催するシンポジウム
「沖縄からの声にどう応えますか?基地の押しつけをやめ、対等な
人間として出会い直すために」に参加してきました。
シンポジウムに参加するきっかけは、プロゼミで行ったディベート。
学生が話し合って決めたテーマが「米軍基地」だったためです。
ディベートでは米軍基地に賛成、反対の立場に分かれて議論しましたが、
沖縄の人の声を直接聞き、自分たちも当事者の一人としてこの問題に
ついて考えてみようと参加させていただくことになりました。

当日は、沖縄からいらした知念ウシさん(むぬかちゃー[ライター]
沖縄国際大学非常勤講師)、琉球新報東京支社報道部長の新垣毅さん、
「沖縄の基地を引き取る会・東京」の共同代表飯島信さんが、
なぜ沖縄の米軍基地の本土移設を主張するようになったのかを、
それぞれの経験をもとにお話しくださいました。ファシリテーターは、
『沖縄の米軍基地「県外移設」を考える』(集英社新書)等の著作が
ある高橋哲哉さん(東京大学大学院教授)が務めていました。



シンポジウムの後、登壇者との懇談の機会もいただきました。
学生たちは、お話をきいて疑問に思ったことや感じたことを物怖じせずに
率直にぶつけ、事前に調べたことをもとにした質問も積極的にしていました。



後日行った振り返りでは、沖縄に米軍基地が集中している現状に疑問を持ち、
無意識の植民地主義を見つめ直していく必要性が指摘され、米軍基地の問題を
沖縄の問題として捉えるのではなく、「本土」の人間が当事者として関与して
いるのだという自覚を持ち、(特に若い人が)考え、行動していかなければ
いけないという意見が複数あがっていました。
ミニフィールドワークを通して、書物やインターネットで調べるだけでは
わからない現実に触れることができたと述べる者も多く、学生たちにとって
大変貴重な体験になったことがうかがえました。

中力 えり(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2017/12/20

1年生の必修科目「プロゼミ」で
ミニフィールドワークを実施しましたので、
その様子を少しだけご紹介します。

訪問先は、横浜スタジアムや中華街にほど近い

ゼミで学習したディベートで
メディア報道の問題がテーマになりましたので、
ジャーナリズムが果たす役割について理解を深めようと
この施設を見学することにしました。

私たちは、社会でいま起こっていることを主にニュースを通して知ります。
新聞は、どのような現象に注目し、そこから何を切り取り、
どのようにして「ニュース」としてまとめ上げるのか。
現代社会を学ぶ学生にとって、そのやり方を知ることはとても重要です。

博物館の方に常設展示のあらましをガイドしていただいたあと、
ゼミ生たちは各々館内を見学。
気になった展示を撮影し、その写真にタイトルとリードをつけて
自分の体験を伝える、という課題に取り組みました。

記念にこんな紙面を作っていただきました。
遊び心のある、ちょっとうれしいサービスでした。


(※画像をクリックするとPDFで大きくご覧いただけます。)


杉浦郁子(和光大学 現代社会学科)

授業風景学生の活動 |  2017/10/01


学科情報誌『U WAKO』の最新号が発行されました!

最新号の特集は、「現代社会学科10年 卒業生はいま」です。
多くの卒業生が、いま、社会で活躍しています。
社会のしくみを学んだことが、いまにどのように活かされているのか。
卒業生からのメッセージを、是非読んでみてください。

他にも、これまで実施してきた国内外でのフィールドワークの様子や
「社会調査士」資格について取り上げています。

現代社会学科での学びを知り、あなたも、一歩踏み出してみませんか。



第3号 目次
 *特集 現代社会学科10年ー卒業生はいま:卒業生からのメッセージ
 *さまざまな「現場」での体験から学習する
   サンフランシスコ・ベイエリアでのフィールドワーク
   北海道浦河町でのフィールドワーク
   ハワイでのフィールドワーク
   北海道夕張市でのフィールドワーク
 *社会の「いま」をデータで読み解くー「社会調査士」を目指そう!

[バックナンバー] 
第1号 特集 目と足で社会をつかもうー多様な世界への誘い
第2号 特集 現代社会学科で「働く」を研究する。「生き方」を考える。

中力 えり(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2017/07/30

今回は、2017年度前期に僕が担当している授業で行ったイベントを二つ紹介します。
6月12日(月)、現代社会学科の専門科目「性の人類学」では、「ポルノ被害と性暴力を考える会」(PAPS)の世話人・宮本節子さんに『AV出演を強要された彼女たち―重たい沈黙の口がようやく開かれた―』と題する講義をしていただきました。



この講演には、当該科目を履修している学生の他、パイデイア受講生や学内の教職員の方々など、約120人が参加し、現場を見つめ続けてきた宮本さんの話に聞き入っていました。また来場者には、相談支援事業を行っている団体の連絡先が明記された啓蒙的漫画リーフレット『AVに出演させられそうになっている方へ』が配布されました。この講義の内容については、すでに僕がジェンダーフォーラム上で報告を書いているので、そちらを参照していただきたいと思います。
→http://www.wako.ac.jp/organization/gender/index.html 

なお宮本さんは昨年末(2016年12月)本講義と同名の著書『AV出演を強要された彼女たち』(ちくま新書)を刊行しておりますので、この問題についてより詳しく知りたい方・興味関心のある方は是非ご一読ください。

6月28日(水)、僕が担当するプロゼミで、岡上ウォークを実施しました。 



心理教育学科の岩本陽児先生と地域流域共生フォーラム・スタッフの齋藤さんの道案内のもと、学生寮から学外へ出て、和光山緑の保全地域を瞥見し、(この辺りでは一番キツイらしい)9番坂を上がって、梨子ノ木特別緑地保全地域へ。そこから土曜日は相当賑わう地元食堂KAMOKUDOを通って、田舎に瞬間移動したかのような水田地帯を歩き(写真)、鶴川―大学の学バスルートに降りてきました。「象の鼻のある蔵」(ど〜こ〜だ?)を見学すると、さすがにもう時間切れ。慌てて大学に戻ってきました。結構、日差しが強く、それなりの距離を歩いたので、汗かきました!

帰路、若干の疲労感から「う〜ん、もうオジサンだな」と思っていた私に、学生たちからクレームが・・・(◎_◎;) 誘い文句の「さわやかな散歩」とは言い難かったようです(笑) クレーム対処も教員の仕事!と奮起し、仕方なく16人分のアイスをおごってあげました(^_-)-☆
そういえば、去年もミニフィールドワークでこんなことあったなぁ・・・(*_ _)

馬場 淳(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2017/04/26

北海道・夕張フィールドワークに出かけた学生たちに、
「若者たちが見たイチ押しの夕張」を挙げてもらいました。
財政破綻だけじゃない、ここが素敵な夕張、をご覧ください。

北海道夕張市を知っていますか。2006年に財政破綻を表明、2007年、財政再建団体となり、その後の法改正で日本初の「財政再生団体」となるなど、財政破綻都市として知られるようになった自治体です。夕張市は約20年かけて借金を返すことを迫られ、2026年度まで、住民の税金の多くが借金の返済に充てられることになりました。夕張市のホームページを見ると、完済まであといくら借金が残っているか、を秒単位で刻んでいく「借金時計」が出てきます。

2016年度のフィールドワークは、同年で破綻10年目を迎えた同市に足を運ぶことでその原因を考え、また財政破綻が地域に何をもたらすのかを知りたいと企画されました。出かけてみてわかったことは、必ずしも住民が「税金を無駄遣い」したために財政が破綻したわけではない、という事実でした。1960年代、夕張の暮らしを支えてきた炭鉱という産業の柱が、「石炭から石油へ」のエネルギー革命によって失われました。代わりの産業をつくろうと、行政も住民もさまざまに努力を重ねてきましたが、国が旗を振った観光産業への転換政策に前のめりになったことから財政が破綻し、そのツケを住民が負担して借金を返済するよう国から求められた結果、新しいことを起こす公的な資金が足りない状態が続きました。もちろん、炭鉱という大産業があった時代の発想からの脱皮が、うまくいかなかったこともありました。調べていくうちに、政策の失敗のツケを、延々と住民の負わせることでいいのか、という疑問も、学生たちから出てきました。

そんな夕張が、破たんから11年たった2017年3月、借金を返していくだけの従来の財政再生計画を変更して地域再生事業に乗り出し、政府も「地域立て直し」のモデルケースと新しく位置付けて11・9億円を補助することになりました。新しい夕張市への一歩を前に、参加学生たちも、フィールドワークでお世話になったお礼に市の人々のお役に立ちたいと、「財政破綻だけじゃない、ここが素敵な夕張」として、若者たちお奨めの夕張を一人ひとつずつ挙げてみることにしました。

以下に掲げたのが、そんな「若者たちのイチ押しの夕張」です。

和光大学のみなさんも、参加学生たちの情報を参考に、ぜひ夕張に、一度足を運んでみてください。

(現代社会学科 竹信三恵子)

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

①廃校を利用したビニール栽培(若林一輝)

 私の一押しは、廃校を利用した、ビニール栽培です。夕張では財政破綻に伴って多くの学校が廃止されましたが、その設備を壊さずにほかの施設として利用する活動があります。ビニール栽培はその活動の一つです。ビニール栽培は体育館を利用して行われていました。見た目は普通の小学校とかわりませんが、廊下から体育館に入ると突然巨大なビニールハウスが現れることが強く印象に残っています。お金がない中で、施設を再利用するという取り組みは画期的だと思います。ビニール栽培だけでなく宿泊施設としての利用など、応用の幅が広いので期待できるからです。こういった今あるものを生かした取り組みが地域を盛り上げるきっかけになると思います。

◆廃校の中のビニールハウス


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

②なんといっても夕張メロン(菅野遥奈)

 私がイチオシするのは夕張メロンです。今まで食べたメロンの中で一番美味しいと私は思っています。夕張メロンは他のメロンよりも香りがいいので口に入れた瞬間、香りが広がるのがたまらなく美味しいです。
 なぜこんなに美味しいかは作っている農家さんの職人技にあると思いました。夕張メロンは天候に左右されやすいため、雪がたくさん降る夕張ではメロンを凍らせないためにボイラーを使って土を温めているそうです。夜はずっとボイラーを付けているので結構お金がかかるので大変だと農家の人は言っていました。さらに夕張メロンは鮮度がとても大事なので朝には収穫し、昼には配送しなければならないそうです。少しでも熟してしまうと商品としては出せなくなり、加工品として使われるので、見分ける力をすばやさも必要でまさに職人技だと思いました。
 私は夕張メロンが旬ではない時期に行ったのですが、2回も食べられるという幸運でした。そして、身近なスーパーで売っている夕張メロンとは違って、現地で食べた夕張メロンはとても新鮮で甘かったです。ぜひ現地で夕張メロン食べてみてください。

◆メロン


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

③廃墟となった遊園地の魅力(石井健太)

 私がオススメするのは、錦沢遊園地です。すでに廃業していて遊ぶことはできないが、廃墟になった遊園地を見られる。途中でコースが途切れているウォータースライダー、少しさびたSL館など当時から存在する物を見ることができる。逆にジェットコースターのレールを支える柱の基盤だけが残っていたりと、なくなってしまった物もある。さらに、遊園地から見える位置に炭鉱の入り口があり、石炭で栄えた夕張ならではだなと感じた。本来、楽しい気持ちにしてくれる遊園地が、廃墟になるとむなしい気持ちになった。普通の遊園地では味わえない気持ちになれるのは、錦沢遊園地(跡地)だけだ。

◆草におおわれた遊園地のウォーターシュート


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

④自然の中で遊べる保育園(中村翔太朗)

 私の夕張の一押しは保育園です。夕張市内での保育園の数はわずか3つしかありません。ですが、夕張の保育園にも都会の保育園より勝る部分もあると考えます。それは環境です。都会にはなんでもあります。おもちゃも豊富にあれば、そとで遊ぶための広いグラウンド、滑り台などの遊具などもどこの保育園や幼稚園にも当たり前のようにおいてあります。ですが、夕張にそれらは不足しています。お金がないからです。夕張にはなにもありません。だからこそ夕張はあるものを活かして子育てをしています。代表的な例をあげると山や森などの自然です。都会の保育園にいくら広いグラウンドがあるといっても所詮砂やコンクリートの床です。それにくらべて夕張は遊ぶグラウンドがないため山や森に入って遊びます。小さいうちから自然の中で成長できるというのは都会ではできない良い経験だとおもいます。なので私は子育てをするならばこういう環境でのびのびと成長できるところがいいのではないかと考え夕張の保育園を一押しします。

◆保育園を見学する参加者たち


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

⑤心温まる図書スペース(朝岡杏菜)

 私の一押しの夕張は市内にただ一つある図書館です。私は子供の頃から自分の町の図書館や学校の図書館をよく利用しており、どこか心が落ち着く場所でした。そんな図書館が夕張には一つしかないということで、悲しくもあるのですが、それがむしろプラスの働きをしているのかもしれないと訪れたときに感じました。アットホームな環境であって、とても心温まる雰囲気がしました。夕張の図書館は(事実上は図書館ではなく図書スペース)移転してから割と住宅地に近いエリアにおかれたため、小学校からも近く老若男女問わず利用者は訪れているそうです。私は図書館の雰囲気にも、もちろん魅力を感じましたが、何よりもその図書館を運営していらっしゃる平井さんの柔らかな人柄もここの図書館の魅力の一つといえそうです。中はこんなことを言ってはなんですが、本当に手狭で小学校の図書室のようなところであると感じました。ですが、小さい子供たちに読み聞かせを行えるスペースや、こどもたちが読書や自習できるようなスペースなどがありとても快適なように思えました。また、夕張の歴史書などを置いてあるスペースもあり、市民の必要最低限の知的データベースとしての活用もできる環境でもありました。読売新聞社からの寄贈で真新しい文庫本も、また寄贈でまかなえない文の新聞や雑誌類は市民方々からの寄贈で成りたっているとおっしゃられていました。そう考えると本当に市民のための市民による図書館であるなと思いました。私の地元の図書館とは違った温かさがありました。

◆図書館


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

⑥町おこしへ再起、石炭博物館(田崎花梨)

 フィールドワークの2日目、石炭博物館に訪問しました。夕張市が炭坑から観光事業に転換する際に出来た箱ものという認識が強く、期待はしていませんでした。しかし今、この博物館を再帰させ、地域の町おこしに役立てようとする工事が行われています。坑道の修繕には現役や元炭坑夫さんらが携わり、当時の炭坑をより感じるいい展示になるとおっしゃっていました。日本の戦後の成長期を支えた石炭の歴史と、夕張の炭坑夫の生活感溢れる貴重な資料を見ることが出来る、唯一無二の博物館になることを願って、私のイチオシとさせて頂きます。

◆石炭博物館


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

⑦夕張の歩み、ズリ山で体感(芳賀萌黄)

 夕張には登れるズリ山があります。
 ズリ山というのは炭坑で出た工業廃棄物、つまり石炭くずを積み上げた山のことです。と言うと、あっても3mくらいの高さのものを想像するでしょう。しかし実際は、それこそ「山」という様相で、高いもので60mほどもあります。夕張にはこのズリ山がいたる所にあり、緑の山々の中に黒い影が混じっているのです。
 夕張市清水沢地区の最も高いズリ山には階段が付けられていて、登ることができるようになっています。細い丸太で作られた階段はしっかりしていますが、下をのぞくと結構高く、ズリ山からずり落ちるかも……なんて冗談のようなスリルが味わえます。足下にはくず石炭がごろごろと転がっていて、所々花が咲いていました。10分ほどで登りきれますが、道が細く急なので登りきった達成感が得られます。
 山頂からは清水沢の景色が一望できます。市営住宅や火力発電所跡、よく見ると坑口なんかも見えたりして、炭坑の歴史を眺めることができるのです。
 ズリ山はそれ自体が炭鉱の町としての夕張市の大切な遺産です。石炭博物館や炭坑巡りをして炭坑の歴史を学んだ後には、ぜひズリ山に登って、その足で夕張の歩みを体感してみてください。

◆ズリ山から見える炭鉱住宅の屋根


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

⑧ぜひ足運んで、「ぱれっとふぁーむ」(小関沙織)

 私のイチオシ夕張は「一般社団法人 ぱれっとふぁーむ」だ。
 ぱれっとふぁーむは、身体障害者の就労支援の活動を夕張市内の中学校で行っている団体。「できることも、できないことも個性の力」をテーマに、精神障害と知的障害を持つ職員12名とスタッフ3名で活動している。
 木の端材を使って作られたフクロウの置物や、丁寧で美しい切り絵、木を何度もヤスリで削って作られた精巧なバットやマグカップ。ここにあるものはすべてぱれっとふぁーむの方々の手づくりだという。とても私にはまねできない細やかな作品だった。
 そして、代表理事を務める長谷地孝一さんのお話がとても面白く勉強になった。
 夕張に来た際には是非ぱれっとふぁーむに足を運んでいただきたい。

◆ぱれっとふぁーむの長谷地孝一さん


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

⑨火力発電所、廃墟ファンにはたまらない(伏見和将)

 私の一押しの夕張は、夕張市の旧清水沢火力発電所である。この建物は夕張隆盛期に北炭(北海道炭礦汽船株式会社)が夕張市に建設した火力発電所である。現在は所有者である東亜建材工業が炭坑の記憶を思い出す目的として、「清水沢アートプラント」として一般公開されている。この跡地は廃墟ファンにはたまらない、また「生きている街」で暮らす我々の童心を刺激する場所なのだ。
 建物内はコンクリートむき出しで、発電所が使われていた頃の息遣いを感じさせる。また、所々風化などによって破壊されている場所があり、「廃墟」としての良さが滲み出ている。「ここで何があったのだろう」「この場所でどんな人間模様が繰り広げられたのだろう」と思いを馳せることができる。今は使われていないからこそ、その場所に眠る人々の「思い」が我々の心に響く。そんな場所が、夕張には残っているのだ。

◆廃墟となった火力発電所


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

⑩また会いたい夕張の人たち(川村楓)

 私の夕張の一押しは、夕張市民です。初めて夕張を訪れた私たちに、夕張の魅力をたくさん教えてくれました。先生が事前にアポを取って話をしてくれた人たちは、わかりやすいようにレジュメやパワーポイントをつくってくれたり、施設や廃墟を詳しく案内してくれました。通りかかった人やお店の人も親切でした。私は虫刺されがひどかったのですが、宿舎の人がお薬をくれました。とてもあたたかな気持ちになりました。また訪れたいと私が思ったのは、夕張メロンでも、かっこいい廃墟があるからでもなく、夕張の人たちにまた会いたいと思ったからです。ある場所を紹介するとき、特産物やご当地グルメ、観光施設に光を当ててしまいがちですが、それらをつくったのは、そこに生きる人たちなのだと知りました。

◆夕張の若者たちとの交流会


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

授業風景 |  2017/01/22

▲ワイキキビーチにたたずむアウトリガーカヌー(オアフ島)

「多島海社会/多民族社会ハワイの現在と伝統文化」をテーマに掲げた、2015年度のハワイ・フィールドワーク!
遅くなりましたが、「ハワイ・フィールドワーク2015 〜カウアイ島編」の続編です。

振り返れば、最初に訪れたカウアイ島で充実の日々を過ごした学生たち。
これでもう帰国するような感覚に陥っていましたが、それもつかの間、リフエ空港から向かったのは成田ではなく、オアフ島のホノルルでした。
ハワイ・フィールドワークは、ここからさらに7泊8日のオアフ島研修へと続いていくのです。

オアフ島の初日は、ハワイ大学カピオラニ・コミュニティ・カレッジでのキャンパスツアーから始まります。ここでは、キャンパスをめぐりながら、ハワイの航海文化やサステナビリティ(自然と社会がともに持続できるようにすること)の実践について学ぶことができます。

 
▲ガイドのVinceさんと一行            ▲巨大な「スターコンパス」

 
▲ミミズ堆肥システムの看板           ▲アクアポニックスの装置

つづく、Hoʻokipa Me Ke Alohaのワークショップでは、ハワイの伝統的な生活様式や世界観を学びながら、フラの練習も。振りつけだけでなく、詩の意味から教えてもらいました。

 
▲Saori先生によるワークショップ        ▲フラを楽しむ学生たち

午後はカリヒ(Kalihi)へ移動。
Kokua Kalihi Valley Comprehensive Family Services(KKV)という病院を訪問し、低所得の移民を主なクライアント(患者)とする多文化医療・福祉、そしてその背景にあるハワイの社会問題について詳しく学びます。
ちなみに、私が現在調査しているのもカリヒという地域です。

 
▲カリヒにあるKKV                ▲Roots Caféのメニューの一例

また病院内にあるRoots Caféでは、オーガニック野菜をふんだんに取り入れたランチもいただきました。Roots Caféで提供される食材の多くは、KKVのファーム(農園)で栽培されています。
クライアントのみならず、家族やコミュニティの健康管理のために、病院と農園が一体となって取り組んでいることがわかりました。

 
▲KKVのファームの入口             ▲タロイモを説明するガイドのKatさん

つづく。

挽地康彦(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2016/12/15

2016年12月14日(水)、3限から5限の時間を使って、プロゼミ2A(担当教員:馬場淳)では横浜市中区寿町でのミニフィールドワークを行いました。 

今年度後期のプロゼミ2Aのテーマは「現代の貧困を生きる人々」です。後期は、グループワーク形式で、このテーマに関する基礎を勉強してきました。それを踏まえてのミニフィールドワークでしたが、実際の現場を参与観察することで得られたことは多く、かつ座学で得た理解をより深められたのではないでしょうか。

ご協力いただいたのは、横浜市健康福祉局寿地区対策担当の職員さんたちです。本フィールドワークを許可していただいた課長の小田切巧さん、フィールドワーク全般を担当してくださった秋津透さん、ありがとうございました! 他の職員の方々にも格別の配慮を賜りました。

























ミニフィールドワークの内容を時系列的にかいつまんで言うと、次のとおりです。まず寿福祉プラザ相談室にて、町歩きのルートを確認したうえで、学生は2グループに分かれ、簡易宿泊所の林立する町を回りました。学生グループは、それぞれ小田切課長と秋津さんに解説・案内してもらいました。なんと贅沢なひととき!再びプラザ相談室に戻り、寿の歴史、高齢化が進む現状、健康福祉局寿地区対策担当の業務内容などを講義していただきました(写真上)。そこから浮かび上がってきたのは、「日雇い労働者の町」から「福祉ニーズの高い町」へ変貌した寿町の姿でした。 

なおこのブログで町回りの写真を掲載していないのは、部外者がカメラを向けることによって被写体を見世物化してしまう危険性への配慮から、撮影そのものを控えたからです。つまり町の写真は撮らなかったのです。もちろん、『毎日あほうだんす〜寿町の日雇い哲学者 西川紀光の世界』(2013年、キョートット出版)を書いたトム・ギルさんのように、そこに生きる人(々)とのラポールを築けば、話は別でしょう。ただそれには、長いお付き合いが必要です。なお上述した寿町の変貌は、トム・ギルさんの著書の「あとがき」でも触れられています。


ミニフィールドワークを終えて、僕らがどこに向かったかというと・・・クリスマス・ムードが漂いはじめていた横浜中華街でした。

僕らは、小籠包、餃子、フカヒレ饅、タピオカ入りのココナッツジュース/ミルクティなど、お決まりの食べ歩きを楽しんで、現地解散したのでした。

























たっくさんサービスしてくれたお店の「お姉さん」、ありがとぉぉぉ!
えっ、どこだって?
・・・自分で探してね(^_-)-☆ 

馬場 淳 (和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2016/08/10

86日から8日にかけて、現代社会学演習2(馬場ゼミ)の合宿が行われました。場所は、千葉県夷隅郡御宿町です。実は、ここ(御宿)は僕の母親の実家であり、幼少期から現在に至るまで、僕がほぼ毎年といっていいほど訪れているお気に入りの町なのです。

 

▲御宿の観光名所の一つ、メキシコ記念塔にて
 
今年度のゼミテーマは「モノの社会生活やエージェンシー」ですが、合宿では前期で扱えなかった文献(ガンプラ、バリの仮面、ゆるキャラなどのキャラクター)を中心に輪読しました。

勉強はもちろんですが、合宿の醍醐味はなんと言っても他者とともに生活する経験でしょう。仮想空間ですべて充足される今日、こうした生々しい経験を積んでいくことは貴重なものだと思っています。


 

23日の間一つ屋根の下で、学生たちは、相手の普段見られない姿を見て、夜遅くまで交流し、良いところも嫌なところも引き受けながら、一体感を醸成していきました(と僕は信じています)。これが、後期からのゼミ運営にいい影響を及ぼすことを期待しています。

馬場 淳(和光大学 現代社会学科)

授業風景 |  2016/06/25


本日(6月25日)2限、リレー形式の講義「性とジェンダーA」にてこのテーマを講じてきました。この講義では、ポルノグラフィ論におけるパラダイムシフトを踏まえて、AV作品がいかに「行為」するのかを社会人類学者A・ジェルのアート・ネクサス論を導きの糸にして論じてみました。
 
AVはいかに男たちのホモソーシャリティ(同性同士の社会的連帯)を喚起しつつ、再生産していくのか?

ネタがネタだけに「刺激的な」スライド(言葉や映像)の連発でしたが、実は結構マジメな話。しかも、それを記述・分析するジェルの理論は何気に難しい(+_+)

いろいろな意味で、学生のみんな、土曜日の午前中からよく頑張りました!
そして、あのムードで勇気を振り絞って写真(上)を撮ってくれた学生、ありがとう(^_-)-☆
 
えっ? 聞きたかった?
トランキーロ!(焦るなよ!)
来年度の「性の人類学」でまた講義するからさぁ・・・トランキーロ!
 
馬場 淳(和光大学 現代社会学科)
 
※トランキーロ(あっせんなよ)は、今をときめく新日本プロレス所属のプロレスラー・内藤哲也がしばしば使うスペイン語。

授業風景 |  2016/01/10

▲美しいサンセットを眺めながら、それぞれの時間を過ごすメンバー(カウアイ島ポイプ)

 


さて、カウアイ島もいよいよ最終日

 

午前中は、ハワイ語のみで教育するカワイキニ・スクールにお邪魔しました

わたし自身も楽しみにしていた訪問先のひとつです。


ここでは、敷地に入る前に、ハワイ語のチャントによる歓迎の儀式があります。

フラのチャントもすばらしいのですが、こうした儀式で“生きた”ハワイ語を聴くことなんてめったにないから新鮮です。


▲歌を贈り合った後は子どもたち全員とハグ  ▲ハワイ語で会話する子どもたちと戯れる



もっとも、古代ハワイの口承文化は一度衰退しているので、わたしたちが耳にしたハワイ語はかつての響きと異なるかもしれませんが、厳粛な雰囲気に包まれます。
歓迎してくれたお礼に、日本の童謡をみんなで歌いました。
 
つぎに訪れたのは、ラワイ・インターナショナル・センターです。

神聖な土地を保護する一環としてか、日本の四国八十八カ所巡礼を模した小さな祠もありました。なんともハワイらしい、ハイブリッドな信仰の形を見ることができます



▲寺院の代わりに祠を巡ります ▲目力がスゴイ謎の仏像も弘法大師なのかな?


ラワイで昼食をとった後は、カウアイ・へリテージ・ツアーに出かけます。
最初に向かったのは、マカウェリ・キャンプ。
かつてサトウキビ・プランテーションで働いていた日本人移民の集住地です。
ここでは、日系2世の方にも直接お話をうかがい貴重な調査となりました。

▲ガイド役のジェラルド・ヒラタ氏(右)   ▲当時のマカウェリ・キャンプの写真



つづいて、古代ハワイアンも眠る神聖な地に座すワイメア真言寺。


どうしてハワイに日本のお寺が?と疑問に思いますよね。

建立の背景には、やはり日本人移民の歴史が関係しているようです。

 

そして、一行はグラス・ビーチの脇にある日本人移民の墓地へ。

気が付くと、すべての墓石は一様に海を向いています。

その先にあるのは、故郷の日本…


▲ワイメア渓谷を背に真言寺の前で      ▲墓地を訪れた際には虹がかかりました

 

 


ハワイにおける日本人移民の歴史と現在を肌で感じながら、

最後はポイプで、ハワイアン・ミュージックとフラを堪能しました。

▲ポイプのホテルで、再びデニスさんの登場です(左)


興味深いプログラムが満載のカウアイ島フィールド・ワークでした。

コーディネートしてくれたKyokoさん、Mahalo nui loa !


次回は、オアフ島編です。



挽地康彦(和光大学 現代社会学科)


1 2 3
このページの先頭へ