教職員から |  2018/02/27

この映画作品は、3月上旬からアイルランドのダブリンで開催される"Silk Road International Film Festival" の「ドキュメンタリー部門」の招待作品になっています。

遠藤先生からメッセージが届きましたので、ご紹介します。



吉増剛造。世界的に名高い詩人であり、2016年には、竹橋の国立近代美術館で、そして2017年には足利美術館でその展覧会が開かれるほど、ジャンル横断を体現している詩人である。
そして、半世紀以上も、日本の詩の前衛をひた走ってきた詩人だ。

その吉増さんが、東日本大震災の津波、そして京都が水の盆地であることにインスピレーションを受け、詩作品「惑星に水の木が立つ」を書き上げるまでを記録したドキュメンタリー映画が、『幻を見るひと』である。

詳細は、この映画のホームページ、


をお読みいただきたいが、エンドウはこの映画の英文字幕監修と「惑星に水の木が立つ」の英訳、そして作中に吉増さんが朗読する与謝野晶子の和歌を英訳をする幸運に恵まれた。
与謝野晶子の和歌は、本学で長いこと教鞭を執られてきた、詩人で英語で俳句を書くハイク・ポエット、マイケル・フェスラー先生との共訳である。

そしてこの映画、なんと、アイルランドはダブリンで3月上旬から開催される"Silk Road International Film Festival" の「ドキュメンタリー部門」での招待作品となった。
1500本もの作品から招待作品として最終ノミネートされたのは、18本。
そんな映画作成に関わることができたのは、非常に幸運であった。

この映画のワールド・プレミアがこの映画祭となる。

この映画全体のエグゼクティヴ・プロデューサーは、詩人の城戸朱理さん。
本学で「作詩に挑む」を担当なさっている野村喜和夫先生と共に、長いこと日本の詩壇の前衛として活躍してきた詩人であり、奥様は、本学の旧文学科の卒業生である写真家、小野田桂子さん。
小野田さんは、先年鬼籍に入られた山本和平先生のゼミで、オスカー・ワイルドの卒業論文を書いている。
プロゼミ担当は、小関先生。小野田さんも、この映画ではアシスタント・プロデューサーとして参加している。スチール写真も、すべて小野田さんの手によるもの。

そう、前衛、アヴァンギャルドなのである。「前衛」とは、誰からの評価も期待せず、とにかく自分の思うがままの表現活動をしてきて、その極北の表現活動に与えられた栄誉だ。
吉増さん、城戸さん、野村先生、そして小野田さんに与えられた評価は、その「前衛」をひた走ってきた後についてきた評価にすぎない。
エンドウは、そこに、英語というツールでもって前衛を前衛たらしめるべく、小さな力添えをしたまで。

どうだ、学生たちよ! やりたいことやっていたら、後から評価されてきた、そんな、未来を切り開くような前衛、やってみたいと思わないか?

そう、和光大学自体が前衛の大学なのだから、和光で前衛の精神を学べ!

そうするべく、まずは、今年中には封切になるであろう、『幻を見るひと』へと足を運ぼう!


総合文化学科・遠藤朋之

最近の記事
月間アーカイブ
このページの先頭へ