学長のコトバ |  2015/04/08

4月3日(金)に行われた入学登録にて、伊東達夫学長より新入生に歓迎の言葉がおくられました。
一部抜粋して、ご紹介いたします。



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新入生の皆さん、本日は、和光大学へのご入学おめでとうございます。教職員一同、心より歓迎いたします。

和光大学は、教員、職員だけで作られているのではありません。君達ひとりひとりが、それぞれ役割を持って、大学作りに参加します。

サークル活動を中心にしたサークル連合や、大学祭の実行委員会、国際交流センター、学生支援部によるいろいろな懇談会や催し物が開かれています。たとえば、「障がい学生の学生生活に関わる懇談会」という会があります。これは障がいを持つ学生が、より良い学生生活を送るためにはどうしたらよいか、学生、教職員共に考えましょうという会です。自分は興味がない、関係ない、ではなくて、君達ひとりひとりが和光大学という共同体の一員であるという自覚のもとに、積極的に参加してください。

和光大学は創立以来、こうした考え方を大切にしてきました。
このことをしっかり認識して、一日も早く大学に溶け込んで欲しいと思います。

協働、joint-labor、協力し合って働くという言葉があります。ひとりひとりの営みをつなぎ合わせましょう、という言葉です。
言い換えれば、大学というのは小さいですが、ひとつの社会であり、皆さんもそれぞれ役割を持ち、社会のルールに従う社会人であります。
ひとりひとりの行動、活動をつなぎ合わせて、大学という社会の構成員であるという自覚のもとに、学生としての本分である学修活動に励んで欲しいと考えます。

4月は新しいことを始める時です。
皆さんも入学を機に、何か新しいことを始めたいと考えていることでしょう。皆さんの目の前には、無限の可能性が開かれています。

目の前にある可能性は、前途洋々でしょうか。あるいは、前途多難でしょうか。どちらも正解です。
苦しい時もあれば、楽しい時もあります。その両方を経験することが大切でしょう。苦しい時には何をなすべきか。楽しい時には何をなすべきか。それを教えてくれるのが、学問ではないかと思います。ストレートに学問と言われても、皆さんは困ってしまうかもしれません。けれども、難しく考える必要はありません。
学問とは、問題意識を持つことであり、その問題を解くことによって、社会の仕組みについて学び、自分の進むべき方向を発見することであると考えます。

現代社会においては、政治、経済、文化など、あらゆる事柄が複雑に入り組んでいます。迷路のように入り組んだ道を進むのは容易ではありません。ですから、途中で迷ってもかまいません。転んでもかまいません。辛抱強く、自分が納得のいくまで、答えを追い求めてください。諦めないでください。
答えを追い求めるという努力が、自分自身を作り上げる大きな力になるはずです。社会で求められる人間像として、しばしば挙げられるのは、
行動できる人、広い教養を身につけ他人の立場が理解できる人、はっきりと自分の意見を持ち、多様な文化をもった人々とコミュニケーションの取れる人です。
このような人間には一朝一夕にはなれません。本を読み、人類の営みとしての歴史を学び、現場へ出かける、すなわち学問をしなければなりません。

明日から、君達は、学問という大きな扉を自分の手で、開かねばなりません。大きな扉ですから、それなりの力が無いと跳ね返されてしまいます。その時は、周りの友達、教員、職員などに助けを求めてください。図書・情報館には、その助けになる書籍などがたくさん揃っています。

繰り返しますが、君達は、大学に入った、ということを自覚して、学問に励んでください。大学は基本的に学問をするところです。覚悟を持って、4年間を学び切って欲しいと思います。

和光大学では、本年、創立50年を迎えます。
1966年4月の開学以来、「自由な研究と学習の共同体」を標榜して、理想の教育を求めていく中で、多くの教員、職員、学生諸君がここまで築き上げてくれました。
私たちは、その伝統と文化を受け継ぎ、さらに未来へと発展させて行かねばなりません。大学は常に改革を求められています。そのための力を君たち学生諸君にも貸して欲しいと思います。

そして、建学の精神をより良く理解するために、「異質力」という言葉を創りました。人間ひとりひとりが内に秘めた固有の力、それを「異質力」と表現します。でも、これは皆さんのどこに隠れているか誰にも分かりません。それを引きだすのが、学問の力であり、友達同士の対話であり、教員との学習活動と考えます。学び、問うことによって、多くの書物を読み、キャンパスから出てフィールドワークや現場体験をして、自分を磨きましょう。そしてもうひとりの自分に気がついて欲しいと思います。隠れていた個性、独自な存在感を育てて、社会で活躍できる大きな力に育てましょう。

和光大学には、多様な国籍、性別、年齢の人々がいます。
自分とは違う多様な人々を受け入れ、さまざまな人々とコミュニケーションをはかり、共につながりを持つことによって、君の個性は輝きを発揮するでしょう。
そのためには、多彩な共通教養科目や学部・学科の壁を低くしたカリキュラムが大いに役立ちます。
芸術学科の学生が経済学を学んでもいい、経済経営の学生が心理学や教育学を勉強してもいい、ひとつの狭い学問領域に留まるのではなく、広い視野から自分の進むべき学問の道を切り開いてください。それが、4年後には、他の人には無い自分だけの大きな「異質力」となります。

今日から始まる大学生活は、皆さんにとって、長い人生のうちでかけ替えのない貴重な時間であります。
もっとも楽しい4年間になるように大切にしっかりと使っていただきたい。学生時代の経験は、一生ものです。
一生ものの自分を作ってください。目標実現のために主体的に行動してください。現状に妥協しない、自分の潜在力を引き出す努力を惜しまず、自分を高める努力をしましょう。そして皆さんの内に秘めた人間力を鍛えて下さい。

最後になりましたが、本日会場にお越しのご家族の皆様、ご入学、心よりお喜び申し上げます。
これから4年間、大学では可能な限り、学生を全面的にサポートしていく所存です。
この中には、今日から一人暮らしをされる学生もいます。生活面を含めて、学生支援部を中心にサポートいたします。
しかし、大学のサポートだけでは限界がありますし、できること、できないこともあります。
そこで、学生生活の大半を過ごされるご家庭における支えは欠くことができません。
学生は、これから大学の学修活動はもちろん、サークル活動、アルバイトなど、これまでの高校生活などでは想像もつかないほどの幅広い活動領域の中で行動します。
学生がどのような学生生活を送っているのか、安全に通学しているのかなど、ご家庭で学生とコミュニケーションを密にとってください。
ご家族の支えがあれば、大学としても、より力強く学生をサポートすることができます。そのようなサポートによって、学生の皆さんが、充実した有意義な学生生活を送れますことを願ってやみません。よろしくお力添えいただければ幸いです。
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