教職員から |  2014/04/23

4月2日(水)に行われた入学登録で、現代人間学部、表現学部、経済経営学部の各学部長より

新入生へ向けてメッセージが送られました。
一部抜粋にて、ご紹介いたします。

  



現代人間学部 矢田 秀昭
 
 皆さん! 入学おめでとうございます。
 皆さんの入学を心から歓迎するとともに、ご両親ならびにご家族の皆様には、心からお喜びを申し上げます。

 さて今日私は、皆さんに聞きたい事があります。皆さんは、大学ではどんな勉強をするつもりでしょうか。
 大学の勉強は、高校までの勉強と大きく変わります。勿論、授業に出席する、試験に通るということは、高校までの勉強と同じです。では、何が違うのか。それは、大学での勉強は、社会人として自立する準備をするための勉強である事です。大学の4年間は、短い期間ですが、自分がどんな人間になり、どんな生涯を描くかの設計図を作る、人生でもっとも大切な時期です。そこで、皆さんにいくつかお願いがあります。

 第1に、皆さんに心がけていただきたいことは、「自立すること」です。自立するために何が必要か。まず、孤独を知ること、人はひとりで生きなくてはならないことを実感することです。
 2つ目、いろんな事に挑戦してください。失敗を恐れないで挑戦をして下さい。
 それから3つ目として、大学生の間に幅広く深い教養を身につけることを心がけてください。哲学、古典文学、歴史をしっかり学んでください。人類の長い歴史の中で選ばれて今日まで残ってきたものです。その勉強は、皆さんの血となり肉となる知恵、生涯生きる知恵をもたらします。

 もう1点。しっかり語学を学んでください。自分を語ることのできる、日本文化の素晴らしさを語ることのできる能動的な語学力を身につけてください。そして、大学生の間に海外に出かけてください。孤独に耐えながら、自分の語学が通じるか、実際に試してください。失敗を恐れずに、挑戦をしてください。そして、多様な文化、価値観の違いを実際に体験し、自分の判断力を養ってください。
 その体験は、きっと皆さんの将来を助けるものとなります。



表現学部 浅見 克彦

 新入生のみなさん、 みなさんの入学を心から歓迎いたします。
 いま私は、「心から歓迎する」と言いました。 お定まりのフレーズです。ですから、こういう挨拶を聞くと、ときに「どうせきれいごとでしょ」と思ったりします。
 私はこの、「どうせ」というのがちょっと気になります。ただし、私が言いたいのは、この言葉が汚いとか、間違っているということではありません。

 「どうせ」という言葉には、少し投げやりなニュアンスがあります。ですから、この言葉は話す人の態度というか、物事のとらえ方を表わしてしまっています。何かを目指すのをやめて、積極的に関わるのを避けている感じです。

 みなさんは鈴木おさむさんという構成作家をご存知ですか。彼は学生時代から、構成作家になる夢をもっていたそうです。ところが、大学の同級生たちは、そんな彼を引いた目で見ていたようです。「夢を追うなんて今の時代には無理だよ」という「醒めた空気」だったわけです。
 ところが彼は、そんな空気をほとんど気にしなかったようです。ある日芸人さんたちにまぎれて、オーディションに応募し、そこで審査をしていた放送作家に直談判したんです。この積極性は、すごいと思います。
 鈴木さんは、周りの状況についても、かなり鋭い分析をしています。彼は、周りの人たちから小馬鹿にされていました。その理由を、ズバッと言い切っているのです。彼/彼女たちは、「ただ、空気を読みすぎて臆病になっていただけ」だと。

 「どうせ」と言って世の中を見限る、そして「余計な悪あがきはやめとこう」と言いながら、自分のバリアーの中に閉じこもる。これをやっていると、結局は自分自身を見限ることになっていくのではないでしょうか。

 「どうせ」の反対は何でしょう?
 いくつかあると思いますけれど、「思いのほか」というのが頭に浮かびます。
 「思いのほか」というのは、考えていたのとは違う何かが出てきたということです。つまりこれは、「どうせ」と違って、初めから決まっていない何か、ということです。
 
 「思いのほか」の出来事や展開を経験できること、これが大学ではとても大切だと思います。新たな自分が膨らんでいくきっかけになるからです。和光大学の教員と職員は、あなたがたが、たくさんの「思いのほか」に出会えるように、一生懸命努力していきます。
 けれども、「どうせ」と言っていたら、こういう出会いはできないでしょう。かりに出会えたとしても、それを素通りしてしまうわけです。大学にはたくさんの「思いのほか」がある。ただし、それを生かすも殺すも、ひとまずはあなた方の態度にかかっているということです。



経済経営学部 鈴木 岩行

 経済経営学部へのご入学おめでとうございます。学部を代表してお祝いの言葉を述べるとともに、和光大学の教育と経済経営学部の特色についてお話しさせていただきます。
 和光大学の母体である和光学園は昨年11月に創立80周年を迎えました。また、和光大学は再来年創立50周年を迎えます。
 初代学長梅根悟は大学は『自由な研究と学習の共同体』であるとし、大学には学問の自由が絶対に必要だと考えていました。和光大学では入学式と呼ばず、入学登録としています。これは高校までのように与えられたことをするのではなく、皆さんが自分の意思で和光大学に入学するという証しになるからです。入学登録により和光大学の一員となり、学問の自由を得ることができるのです。

 経済経営学部でも学園の建学の理念である自由教育の精神を取り入れています。他大学の経済・経営系の学部より必修科目を少なくし、科目選択の自由度を高くして、学生が自分の興味のある科目を多くとれるようにしています。
 その一方で、社会に役立つ人材を養成するという経済学・経営学の考え方から就職に直結する科目を多く配置しています。例えば、社会人にとって必要な資格取得のための授業を1年生から行っています。高校生の時には考えられないような自由な大学生活を送れるとともに、実社会で役立つ勉強もできるというのが本学部の特色です。

 この4月から消費税が8%に引き上げられました。せっかくアベノミクスで景気が良くなり、給料も上がってきたのに私たちの生活は今後どうなるだろうと思っている人も多いと思います。そもそもアベノミクスとは何でしょうか。経済学科で学べこれらのことを理解できるようになります。
 経営関係では、昨年前楽天の田中投手が天文学的な契約金で大リーグのヤンキースに入りました。どうしてそのような巨額のお金を払って球団経営が成り立つのでしょう。また、皆さんの中には外国に行ったことがある人がいると思います。海外へ行くのに正規運賃では10万円以上かかるところが、LCCという格安航空会社を使えば1万円以下で行くことができます。どうしてそのようなビジネスが可能なのだろうかと思っている人がいるでしょう。経営学科で学べばわかるようになります。

 本学部で基礎からきちんと学べば現実の経済・経営の問題を理解できるようになります。このように経済経営学部では大学の基本理念である自由な教育と社会に役立つ人材の育成を同時に達成することを目指しています。本日は教育に重点を置いてお話ししましたが、大学ではサークル活動など友人関係も大切です。今日から勉強はもちろんですが、趣味でもスポーツでも構いませんので、やりたいことを大いにやって大学生活を存分に楽しんでください。


最近の記事
月間アーカイブ
このページの先頭へ