卒業生の近況 |  2010/03/26


オープン・カレッジぱいでいあ講師の江渡英之先生と、法人事務局長の石山さんが3月13日から5日間北京を訪問し、1934年に和光小学校美術教師内山嘉吉先生が魯迅に送った児童の木版画画像CDを魯迅博物館よりいただいてきました。「和光学園50年史」では、贈られた児童版画に対する魯迅の礼状が紹介されています。第二回生であった吉田玄致さんが学園報(1989.3)でも語っています。「工作の内山先生は時折、中国風のシャツを着ていた。昨夏、全く忘却していた自作版画2点に、町田市の美術館でコピーながら再会した。53年振りでドラマチックな邂逅でした。伺えば、内山先生の兄、完造さんは上海で書店を営み、魯迅と交友があり、弟の先生もそのご縁から、和光の生徒の版画作品を魯迅に送られたと。この版画が魯迅博物館に大切に保存され門外不出の由。近代中国の高名な小説家が昔我々の版画を手にとり評を下していたとは。以下略」
1988年、町田市立国際版画美術館で展示されたコピー(20点ほど)はその後行方がわからず、幻となっていました。博物館訪問して3回目、地下室収納庫に案内され厳重管理の作品を白手袋の手に取り、やっと作品と対面ができました。実物を見て、作品の質の高さや表現の気品に心打たれました。内山先生が優れた版画指導を当時の小学生におこなっていたことがわかりました。研究員の夏さんが「魯迅は木刻の講習会でこの作品を参考にされていました」と紹介。魯迅は児童の版画であってもその値打ちを評価していたのです。今回、中野光先生(元和光大学教授)の友人である北京の先生方のお力添えで実物を見ることができ、画像を持ち帰ることができました。

3月16日、北京大学教授の張光珮、彭家声両先生と里帰り中の娘さんの彭浩先生(中央大学教授)、商金林先生(北京大学教授)、通訳の劉さん(綜舞北京舞台設計有限公司)と私たちで懇談と昼食をご一緒しました。そこで、今年の和光中学生、和光鶴川小学生の版画を見ていただきました。大変、興味をもたれ、一作一作食い入るように見てくださいました。これら、約40点は北京魯迅美術館にさしあげてきました。また、石原理事長の「和光燦燦」和光大卒業生金治憲著「盲学生」を北京大学に寄贈しました。
80年前に内山先生との縁で繋がっていた日中の文化交流が、これを機に新たな発展になるように願いながら帰国の途につきました。

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▲北京魯迅博物館正門にて

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▲黄喬生副館長よりCD―Rを頂く 通訳劉さん(左)、江渡先生(中央)

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▲和光中学生の版画と北京大学の先生方と懇談、会食

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▲北京魯迅博物館研究員夏さんに版画を渡す

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▲収蔵されている和光小学校児童の版画 パラフィン紙に包装されている


この情報は本学非常勤講師、オープン・カレッジぱいでいあ講師の江渡英之先生から寄せられました。

江渡英之先生は、オープン・カレッジぱいでいあ2010で、
「人物スケッチ入門1」を担当します。
詳しくはこちら⇒ http://www.wako.ac.jp/organization/open/alldata.html

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