男女平等の心理学
平和の文化と紛争転換のために


「男女平等」は平和の文化の8つのキーの一つです



●はじめに
 このホームページは、紛争転換の技法であるトランセンド研究会と、平和の文化をすすめるCPNNとの両方の計画を支持している伊藤研究室が、特に男女平等の問題を心理学的にとらえるための情報を提供するために開設しました。(2001年8月24日)

●日本における男女共同参画

1999年に男女共同参画社会基本法(条文)が制定されました。日本国憲法における個人の尊重と法の下の平等のもとで、男女平等の実現に向けた取り組みが、国際社会における取り組みと平行しておこなわれてきています。男女が、互いにその人権を尊重し、責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その発達可能性十分に発揮できるようにすることが重要な課題となっています。 このような状況にかんがみ、「男女共同参画社会の実現を二十一世紀の我が国社会を決定する最重要課題」(前文)として国や自治体の計画的な取り組みが進められています。

●男女平等の実現のための心理学の課題

男女共同参画社会の実現は、国や自治体だけでなく、我々一人一人が、差別を許さず、信頼関係に基づく男女関係の価値観・態度・行動様式をきずくことが土台となります。そのためには、男女平等の課題を心理学的に分析することが必要です。

また、男女平等の実現のためには、社会の様々な場面でみられる、男女の社会的・対人的コンフリクト(紛争・もめごと)を非暴力的・創造的に転換する必要があります。


●国や自治体による調査
 男女が平等な立場で協働できる社会づくりを具体的なものにするために、全国各地で男女平等についての意識調査が行われています。

内閣府男女共同参画局

男女共同参画社会県民意識調査(茨城県)

男女共同参画に関する県民意識調査(岐阜県)

男女共同参画意識調査(大分県別府市)


●男女平等に関する心理学的研究

青野篤子 (2001) ジェンダーと暴力・平和 心理科学研究会編 平和を創る心理学 ナカニシヤ出版 pp44-57

福富 護教授(東京学芸大学)

アメリカ心理学会女性心理学部会(英語のサイト)

アメリカ心理学会同性愛・バイセクシャル心理学部会(英語のサイト)

アメリカ心理学会平和・紛争・暴力心理学部会(英語のサイト)


●ドメスティック・バイオレンス(DV)

夫やパートナーからの暴力対応マニュアル(アジア女性基金)

『「ドメスティック・バイオレンス 夫・パートナーからの暴力」対応の手引き』(静岡県:pdf版)

●参考図書・資料青野 2001
○ 藤田達雄・土肥伊都子(編) 2000 男と女のシャドウ・ワーク ナカニシヤ出版
夫婦や恋人から見れば陰な部分の私的な関係を「シャドウ・ワーク」としてとらえ、私的な関係がいかに社会とつながっているかを、セクハラ、DV等の具体例をもとに解き明かした社会心理学的な著作

○ 鈴木裕子 1993 「従軍慰安婦」問題と性暴力 未来社
「従軍慰安婦」にされた女性たちは国家による強かん政策の犠牲者・被害者であり、この強かん政策を可能にさせたのは、日本国内における女性への性抑圧、性暴力であったというのが著者(女性史・社会運動史)の主張である。

○ 青野篤子・森永康子・土肥伊都子 著 1999  ジェンダーの心理学  「男女の思い込み」を科学する  ミネルヴァ書房

○ VAWW-NET Japan(バウネット・ジャパン) ホームページ
戦時・武力紛争下の女性への暴力をなくすために「女性の人権」の視点に立って、平和を創る役割を担い、世界の非軍事化
を目指すことを目指すことを目的として1998年に発足した「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(Violence Against women in War-Network Japan)のホームページ。

○ アリス・ウォーカー製作総指揮/プラティバ・パーマー監督 1993 戦死の刻印−女性器切除の真実(57分) 横浜市女性協会
女性器切除についての記録映画である。この映画の制作者であるアリス・ウォーカーは、「奴隷制度や子どもに対する虐待が文化でないように、女性性器切除も文化ではない」と述べている。


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(C) 2001 Tatsuya Tsukinoki & Takehiko Ito

Established on Aug. 24, 2001 Last modified : Sep 28, 2003