日本から遠く、しばしば「アフリカ」とひとくくりにされてしまう巨大な大陸。その大陸の、ほんの片すみのひとつの街・ティカに暮らす「ストリート・チルドレン」たちを描いたのが、小林茂監督のドキュメンタリー映画『チョコラ!』だ。「チョコラ」とは、路上でものを拾うことをさすことばであり、映画は少年たちのもの拾いのシーンから始まる。そこに映し止められていく子どもたちは、不登校、家族不和、薬物中毒、環境破壊、エイズ…と「問題」に満ち満ちている。ときにどうしていいかわからずことばを失う子どもたち。遊び、食べ物を分け合い、「恵み」を乞う子どもたち。あまりに遠いケニアに、いま世界の子どもたちが共通におかれている困難がある。
和光大学現代人間学部現代社会学科では、市民に開放された文化企画を毎年開催してきた。今年度は、このドキュメンタリー映画の上映、監督とパネラーによる討論を通して、ケニア社会とその子どもたちへの理解、そして私たちの足元にある「日本」という社会の「いま」を解読する豊かな可能性を手に入れたいと考えている。
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