東西南北1997

 中国は昨年の2月15日をもって大陸のみで12億人に達したと宣言しましたが、国連中位推計によると2050年には16億人を超し、65歳以上の人口は3億人近くになり、またそれは年齢構造からいうと18%を超すとされています。

 中国は一人っ子政策を開始してまもない頃10億の人口でしたが、国家としての<適度>人口を考えたとき、6億5000万人に減らすという議論がわきあがりました。それは主に水問題などから算出された数値でした。ところがその直後の1982年7月にウィーンで国連の高齢問題世界会議が開催され、ここで初めて中国は21世紀には、一人っ子政策によって大変な高齢化が進むという問題に直面することに気付くのであります。

 その結果、当時65歳以上の人口比を、先進諸国のピークである23%前後に比べて、発展途上国としての中国は20%未満に抑えなくてはならないと認識するに至ります。そして高齢化をのりきるために逆算して出されたぎりぎりの数値は、16億になっても仕方がないというように認識を改めるわけです。これは先ほどの、1984年以降農村で行われた実質上の緩和策(第二子出産条件の拡大)とからんでいるわけであります。

 よって現在の路線からいえば、2050年に総数16億に達し安定化し、その後減少していくというのが一般的な認識となっております。
 (若林敬子『改革開放体制下の人口問題』より)

 

目次

シンポジウム◎二一世紀に向けて大学のあり方を考える

学長挨拶◎杉山康彦

問題提起1 大学改革と授業研究-教員の共同研究が切り拓いたもの◎梅原利夫

問題提起2 地域、社会に開かれた大学とは◎小林文人

問題提起3 大学の内と外から大学の未来を展望する◎新村洋史

ディスカッション 発言◎梅原利夫/小林文人/新村洋史 司会◎石原静子

シンポジウム◎中国の近代化と人間

開会の挨拶◎佐治俊彦

問題提起1 伝統文化による人権概念◎橋本堯

問題提起2 改革開放体制下の人口問題◎若林敬子

ディスカッション 発言◎若林敬子/橋本堯 司会◎佐治俊彦

研究活動報告◎

香港・YMCA・インド人◎松枝到

どうなる?家族法改正◎吉岡睦子

「アジアを知ること」と大学教育◎石原静子

計算機統計学の最近の動向-共分散構造分析の理論と応用◎伊藤武彦

研究報告◎

十九世紀末研究グループ 原田勝正/橋本堯/田中征男/松永巌

研究会報告◎

研究会報告

題字◎川添修司 画◎白石昌夫 写真◎渡辺千昭 デザイン◎柊 光紘

 


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