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特集2 「少年」の現在




 近年、「少年」や「一七歳」が、時代のキーワードであるかのごとく、新聞、雑誌、テレビなどさまざまな場で論じられている。世の人びとの耳目を驚かす青少年犯罪の一方、ケイタイ文化に象徴される若者のあいだのコミュニケーションや人間関係の変化も激しい。彼らを取りまく環境に目を移しても、不況の慢性化や精神生活の内部にまで浸透する市場原理、さらにはこれらの事象とも相俟った「家族」自体の動揺もみられる。
 こうしたなかで、本来波乱に富んだ時期である「少年期」「青年期」のありようはどのようなものなのか。また、彼らの社会的環境の変化は何を意味するのであろうか。
 今日の日本社会(あるいは世界)において、強い関心を向けられている「少年」の現状や今後について、教育学や発達論、言語学などの側面から考察を加えてみたのがこの特集である。
 世紀末的空気が色濃く残るなかで、新世紀を担う「少年」の現況や精神の深層については、身近で切実な問題であるだけに今後のさらなる検討も期待される。






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