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講演会 公開講演会「ラーニング・コモンズとは何か?」
2009年11月7日(土)に、当館主催による公開講演会「ラーニング・コモンズとは何か?―新し
い学びの場をつくる―」を開催しました。
この公開講演会は、2009年9月に図書・情報館3Fが「コミュニケーション・ゾーン」としてリニュ
ーアル・オープンしたのを機会に、今後の大学図書館における学習支援・教育支援のあり方
について、関係者の間で理解と交流を深めるために開かれたもので、本学教職員をはじめ、
大学図書館、公共図書館、関連企業、図書館学教員、卒業生、市民の方など、学内外から
57名の参加がありました。
講演では、茂出木理子氏(お茶の水女子大学図書・情報チームリーダー)より、「お茶の水女子大学附属図書館における学習・教育支援の課題と取組み~お茶大図書館改革の裏側」と題して、大学における教育改革の動きと歩調を合わせて同館が実践してきた様々な学習支援・教育支援の取組み(ラーニング・コモンズ、キャリアカフェ、学生ILL料金無料化、遡及入力、学生スタッフの活用など)の実際とその背景にある考え方について、お話しいただきました。
茂出木氏が強調されていたのは、ラーニング・コモンズは「ハコモノ」の問題ではなく、重要なのは、サービスを提供する側の意識改革=学生が社会に出ていくためにどのような力を身につけさせ、そのために大学図書館は何ができるのかを積極的に考え、実践していくことであり、それは大学図書館員が変革できるチャンスでもあるということでした。
矢野正也氏(丸善株式会社 学術情報SOL事業部ネットソリューションセンター長)からは、「学習環境デザインとラーニング・コモンズ~米国における動向を中心に~」と題して、大学図書館をとりまく現状と課題、米国の大学におけるラーニング・コモンズの動向、学習環境デザインの知見からみた今後の大学図書館における学習環境整備のあり方などについて、具体的なデータや事例をまじえ、お話しいただきました。
矢野氏は、米国の大学でラーニング・コモンズが登場した背景には、グループ学習を重視する授業スタイルへの変化があること、また、学習環境整備にあたっては、空間(場所)、人工物(道具)、活動(目的意識を持った学生またはその目的)、共同体(支援する組織・人)の4つの要素をうまく連携させていくことがポイントであると指摘されました。
お二人の講演の後、沢里冬子(本学図書・情報部部長)より、学生が読書習慣を身につけるために図書館として何ができるか、図書館を身近に利用してもらうために何をしたらよいかという視点で、当館がこの間行ってきた様々な取り組み(教職員のお薦め本を紹介する小冊子の発行、ロゴ・キャラクター募集、教員の研究法を紹介する冊子の発行、各種イベント開催、学生と図書館員による読書運動プロジェクトなど)の報告がありました。
その後、講師と報告者、フロアの参加者をまじえて行われたフリーディスカッションでは、図書館の中でのラーニング・コモンズの位置づけや図書館と教員とのかかわり、公共図書館での展開の可能性などについて、参加者と講師・報告者との間で、活発なやりとりが行われました。
終了後には、当館の見学会や講師をまじえた懇談会が行われ、参加者、講師、当館職員の間での交流を深めることができ、有意義なひとときとなりました。
- 公開講演会の記録については、後日ホームページ上に掲載する予定です。


