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学部長挨拶

「ようこそ経済経営学部へ」(2009年4月 入学登録 学部長挨拶より)

経済経営学部 学部長 鈴木岩行  新入生の皆さんに、大学での生活についてお話しいたします。
大学で学ぶ、生活するとは、高校までとどのように異なるのでしょうか?
1966年、本学初代学長の梅根悟が入学登録で大学教育について語っておりますので、その部分を引用します。
「諸君のこれまでの、小学校から高等学校までの学校生活では、いつも先生が親切に面倒を見てくださり、先生が諸君のそばまで足を運んできて、何くれとなく面倒を見、世話をし、小言を言って下さったはずですが、大学ではそれを致しません。そこで大学では諸君の方から先生のそばに歩いてゆく必要があるのです。先生の方から歩いて近よって下さるのを持っているような、受け身の態度で居たら大学生活は諸君にとって無意味なものになるでしょう。諸君の方から歩いて近づいてゆくという態度なしには大学らしい大学は成立しないのです。研究室でも、食堂でも、道ばたでも、どこでもいい、どしどし先生方に近づいて行って、そしてその先生から存分に滋養を汲みとるという積極性こそが、大学の成立条件、大学にとってのシネ・クワ・ノンだと言ってよいのであります。それなしには、自由な学習の場としての大学は成立しないのです。」
(シネ・クワ・ノンとは、ラテン語で「不可欠なもの」という意味。)
 大学は教員の講義や教職員との緊密な関係をもとに、皆さんが物事について徹底的に突き詰めてみる、深く考えるという経験をできる場所だということです。
 また、和光大学では「自由な学習」を保障するために、皆さんに学習をすすめたい講義や演習をできるだけ豊富に提供したいと考え、創立以来自由選択科目の幅を広くして、様々な科目を選択履修できるよう制度を整えてきました。
 冒頭に述べました「大学での学習とは高校までとどこが違うのか」という問に戻るなら、次のようにこたえることも可能です。「高校時代はほぼ全員が同じ勉強をしてきた3年間」。これにたいして「大学は、それぞれが異なる学問をする4年間」であるということです。
 高校までは、みんながほぼ同じ科目を習ってきました。同じクラスであれば同一の時間割で1年間を過ごしたはずです。大学では、同じ学科でもすべて同じ科目を学ぶ学生はほぼいないでしょう。和光大学では自由選択科目を幅広く用意するだけでなく、学部学科を超え、他学部、他学科の授業をうけることも推奨されています。各自が興味や関心をもつ授業科目を選択することができるのです。

 和光大学では皆さんにこうした自由をできるかぎり保障するよう努めてきました。しかし、こうした自由が「放縦や怠慢」につながる危険性についても触れなければなりません。大学での自由は皆さんが授業に遅刻したり、さぼったりすることを容認するものではありません。「学習の自由」を保障するために大切にされてきた伝統であり、これが「怠慢」につながらないよう各自が努めることが求められます。
 さらにこの自由を脅かす事件が昨今起こりました。大麻等薬物の利用です。残念ながら和光大学でも昨年大麻に関する事件が発生いたしました。すでにホームページ等でも明らかにしておりますように、和光大学では大麻等については厳粛に対処いたします。新入生の皆さんにも改めて注意を喚起いたしたいと思います。
 自由を与えられた者は、同時にそれを適切につかうことを求められます。それができないなら、自由は自ら壊れてしまうことを忘れないでください。
 私もこの和光大学で学びました。30数年前、和光大学の入学登録で大学生活をスタートした先輩として、和光大学の自由な学風に皆さんが積極的に参加され、その伝統を継承しつつ、多くの滋養を汲み取られることを期待いたします。
 皆さんにとりこれから始まる大学生活が実りある時間となり、当初の成果に結びつくよう頑張ってください。4年後には皆さんと修了証交付の会場でお会いしましょう。
 私たち学部スタッフ一同皆さんを応援いたします。

経済経営学部 学部長 鈴木 岩行

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