心理学と教育学を2 本の柱として、
基礎から実践領域まで探求する。

社会文化論専攻発達・教育臨床論コース※2021年度をもって学生募集停止

コースの特色

人間は互いに働きかけながら一生涯にわたって発達し、その過程で多くの問題に直面して生きています。人間の発達を心理的に応援し、教育に関わって発達を促す過程を研究することが、ますます重要になっています。このコースでは、発達を支援することや教育することに関わる、臨床的で現実的な諸問題を研究していき、専門的職業人、実践者の養成をめざします。

心理学と教育学を主要な軸として、基礎―展開―実践の3層で構成されています。

基礎領域

生涯に関わる学習と発達を基底にして臨床に関する心理学と教育学が置かれ、現代における課題を探究する。

展開領域

応用理論と演習から構成。応用理論では組織心理と教育課程の領域および認知と情動に関わる発達論を設定している。演習部分では心理・学校に関する文献研究やアクションリサーチが行われる。

実践領域

諸問題に精通し問題解決のための実践的なスキルを身につけられるよう、発達支援や学習援助論、心理査定や教育臨床、カウンセリングなどの科目を設定している。

履修モデル

  • 履修モデルA発達臨床分野

    健常と障害の境界領域の問題や、子育て支援・幼児虐待・家庭・保育・教育・福祉といった社会・文化的な状況と深く結びついた課題に対して、専門的な支援を提供するために必要な力量とスキルの獲得を目指します。

  • 履修モデルB学校教育分野

    学力問題、生活指導問題、学校経営問題など、学校教育現場で生じる実践的な諸問題に対して、その原理的な問題把握力を養うとともに、実践的な応用力を目指します。専修免許状(社会科系)の取得が可能です。

  • 履修モデルC学校に関わる心理関係分野

    学校教育に関わる心理教育アセスメント、カウンセリングおよび発達援助、教師・保護者および学校組織へのコンサルテーションなどへの心理教育的援助サービスに関わる知識とスキルの獲得を目指します。発達臨床心理士の資格取得が可能です。

  • 履修モデルD生涯学習分野

    生涯学習の原理と実践的、臨床的な学習理論を学び、さらに高度なスキルの獲得を目指します。

修了後の進路

発達支援に関わる職場:子育て支援センター、保健所、通園・通所施設、児童相談所・カウンセリング施設、保育所、幼稚園・学童保育所、学校(教師、学校心理士、発達臨床心理士)、生涯学習機関、NPOやボランティア組織  など