学部・大学院

学部長挨拶

「ようこそ経済経営学部へ」

経済経営学部長 井出 健二郎 


新入生の皆さんに、大学での生活についてお話しいたします。

大学で学ぶ、生活するとは、高校までとどのように異なるのでしょうか?

1966年、本学初代学長の梅根悟が入学登録で大学教育について語っておりますので、その部分を引用します。

「諸君のこれまでの、小学校から高等学校までの学校生活では、いつも先生が親切に面倒を見てくださり、先生が諸君のそばまで足を運んできて、何くれとなく面倒を見、世話をし、小言を言って下さったはずですが、大学ではそれを致しません。そこで大学では諸君の方から先生のそばに歩いてゆく必要があるのです。先生の方から歩いて近よって下さるのを持っているような、受け身の態度で居たら大学生活は諸君にとって無意味なものになるでしょう。諸君の方から歩いて近づいてゆくという態度なしには大学らしい大学は成立しないのです。研究室でも、食堂でも、道ばたでも、どこでもいい、どしどし先生方に近づいて行って、そしてその先生から存分に滋養を汲みとるという積極性こそが、大学の成立条件、大学にとってのシネ・クワ・ノンだと言ってよいのであります。それなしには、自由な学習の場としての大学は成立しないのです。」(シネ・クワ・ノンとは、ラテン語で「不可欠なもの」という意味。)

 大学は、講義や教職員との緊密な関係をもとに、皆さんが物事について徹底的に突き詰めてみる、深く考えるという経験をできる場所だということです。

 また、和光大学では「自由な学習」を保障するために、皆さんにすすめたい講義や演習をできるだけ豊富に提供したいと考え、創立以来自由選択科目の幅を広くして、様々な科目を選択履修できるよう制度を整えてきました。

 冒頭に述べました「大学での学習とは高校までとどこが違うのか」という問いに戻るなら、次のようにこたえることも可能です。「高校時代はほぼ全員が同じ勉強をしてきた3年間」。これにたいして「大学は、それぞれが異なる学問をする4年間」であるということです。

 高校までは、みんながほぼ同じ科目を習ってきました。同じクラスであれば同一の時間割で1年間を過ごしたはずです。大学では、同じ学科でもすべて同じ科目を学ぶ学生はほぼいないでしょう。和光大学では自由選択科目を幅広く用意するだけでなく、学部学科を超え、他学部、他学科の授業を受けることも推奨されています。各自が興味や関心をもつ授業科目を選択することができるのです。

 和光大学では、皆さんにこうした自由をできるかぎり保障するよう努めてきました。しかし、こうした自由が「放縦や怠慢」につながる危険性についても触れなければなりません。大学での自由は皆さんが授業に遅刻したり、さぼったりすることを容認するものではありません。「学習の自由」を保障するために大切にされてきた伝統であり、これが「怠慢」につながらないよう各自が努めることが求められます。

 自由を与えられた者は、同時にそれを適切につかうことを求められます。それができないなら、自由は自ら壊れてしまうことを忘れないでください。

 皆さんにとり、これから始まる大学生活が実りある時間となり、当初の成果に結びつくよう頑張ってください。4年後には皆さんと修了証交付の会場でお会いしましょう。

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