人間科学科では、「いのち=生命」「からだ=身体」「まわり=環境、社会」というキーワードを(遊戯やゆとりのある連携という意味での)「あそび」概念でつなぎ、それぞれの切り口から現代社会を読み解きます。人間どうしの共生のみならず、人間と人間以外のものとの共生を含め、広い視野から「人間とは何か?」を探求します。
私たちは、自由な学びの中で横断的知性を身につける意欲と生命や身体、共生、社会に関心のある学生を求めています。
「横断的に考える力を身につけて、自然環境や社会の問題に向き合いたい」
「生命、身体文化、社会学について学んでみたい」
「より良い生き方や社会のために、行動力を身につけたい」
「保健体育科の教員免許を取得したい」
カリキュラムの拡充によって社会学系科目が学べるようになります
2021年4月からカリキュラムを拡充することで、人間科学科で社会学系科目が学べるようになります。授業紹介
社会学系
![]() 「現代社会とジェンダー」 (担当教員:杉浦 郁子) 「ジェンダー」とは、ある社会における「性」(性別、性愛、性差など)に関する知識の総体のことをいいます。この授業では、ジェンダーに関する現象を理解するための基本的な概念、「性差」と「性役割」について学びます。これらの概念を用いて、現代日本で観察されるジェンダー現象を解きほぐし、その問題性について考察を深めていきます。 <他の担当科目> 「セクシュアリティをめぐる諸問題」 「ジェンダーとメディア」 ほか |
![]() 「貧困の社会学」 (担当教員:打越 正行) この授業では、貧困を経済的な困窮としてだけでなく、社会的実相から考えます。貧困ゆえに孤立し、排除され、自信を失い、時には犯罪、暴力につながります。また貧困は学校を通じて固定化され、それは女性や子どもなどの周辺に生きる人びとにより強く表れます。そして貧者は貧困について多くを語りません。これらの貧困の社会的事象について理解し、それをもとに考える講義です。 |
身体文化系
![]() 「スポーツ方法学実習(ストレッチング&ダンス)」 (担当教員:大橋 さつき) この授業では、中学高等学校で保健体育の「ダンス」を指導するにあたって必要な知識を身につけることを目標としています。ストレッチングやダンスムーブメントの基礎を体験し、実際に自らが心身を解き放してリズムやイメージの世界に没入する喜びと解放感、他者と共に創り表現する面白さを体感しながら、指導者として必要な実践力を養い、指導方法を身につけます。また、グループワークや課題を通して、指導者としての表現力や責任感を身につけていきます。 <他の担当科目> 「ムーブメント教育・療法」 「身体表現論」ほか |
![]() 「スポーツ人類学」 (担当教員:今福 龍太) サッカーは現在もっとも世界的に広範な競技文化を持つ世界化されたスポーツです。そのことによって、サッカーを論じ、批評することは、限りなく「世界」そのもののありようを俎上にあげ、分析・批評することに近づきます。この授業は、サッカーにおける原初的な運動性の深みへと潜行し、人間の遊戯的身体のもっとも創造的な発現としてのサッカー的身体を通じて、現代スポーツの置かれた窮地と可能性を展望します。 |
生命系
![]() 「生命倫理学」 (担当教員:堂前 雅史) 現代社会では、先端医療技術の発達と、過剰な情報によって、その身体観、生命観に大きな変動を来しています。この授業では、そうした医療技術の概略と実態を把握して、そうした変動が社会にどのような影響を与えうるかを冷静に考察するセンスを身につけることを目指します。あわせて、日常生活の中で自らの身体を捉え直し、現代福祉社会の生活者として誕生、病気、障害、老化、死とつきあう姿勢を自律的に考察することを目的としています。 <他の担当科目> 「生物の多様性」 「地域流域社会論」ほか |
![]() 「発育発達論」 (担当教員:制野 俊弘) この授業では、人間の心身の発育と発達について考えていきます。特に、幼児期から学童期にかけての発育発達を中心に、現代の子どもたちの「育ちそびれ」について考えます。はじめに「発育とは何か」「発達とは何か」を説明した上で、幼児期、学童期、青年期(前期・後期)それぞれの特性を学んでいき、例えば幼児期であれば、認知能力と運動能力の発達について解説します。また、体力低下問題やいじめ、ひきこもりなどについても取り上げます。 |
人間科学科で取得できる資格
中学校教諭一種免許(保健体育)