学部・大学院

現代社会学科 わたしの学び方


奥村 郁也さん

東京都・大東学園高等学校 卒

研究を通じ、勉強の楽しさを見いだせました


社会学、おもしろいけれど、わけがわからない

私の学び方[現代社会学科] 奥村さん 画像(2019年度大学案内より) 社会問題に興味を持ったきっかけは、戦時補償でした。どうしてこんなにも問題が解決しないのか。社会の他の出来事に目を向けても、わからないことだらけで、そこに興味を覚えました。和光を選んだのは、社会学の世界で最先端の研究をされている方々が揃っていたからです。社会学を学ぶと意気込んで入学したものの、1、2年次は「おもしろいけれど、わけがわからない!」と思うことも少なくありませんでした。例えば、ジェンダーやグローバルという概念をきちんと理解しておかないと、授業がちんぷんかんぷんになるのです。自分の知識や、常識だと思い込んでいたことが実は意味が違ったり、もっと広い意味を持っていたりすることに気づかされることが多々ありました。それでも粘り強く学ぶうちに、社会学の作法のようなものがわかるようになったように思います。

感動ポルノとは、いったい何なのか?

私の学び方[現代社会学科] 奥村さん 画像(2019年度大学案内より) 社会学の中でも特におもしろいと感じたのは、社会調査の授業です。調査から見える事実を知ることがおもしろく、社会調査士資格に必要な単位もすべて取得しました。所属する米田ゼミでは、先輩や仲間と議論することのおもしろさを知りました。社会問題に対し「この理論で考えることができるな」と気づくなど、物事の考え方が大きく変わったように思います。卒業論文のテーマは「感動ポルノ」。この言葉、概念を知りたいと思ったのが出発点です。障がい学の先行研究に目を通し、そもそもポルノグラフィーとは何かを調べるうちに、そこにある権力関係、差別構造が見えてくるという考えにたどり着きました。いままさに卒業論文にまとめています。大学生活を振り返ると、勉強の楽しさを見いだせたことがいちばんの収穫かもしれません。


私の学び方[現代社会学科] 奥村さん(2019年度大学案内より)

「正解のない問い」と向き合い、
人間の幅を広げましょう

「現代社会学演習1」 指導教員:米田 幸弘先生

私の学び方[現代社会学科] 米田先生(2019年度大学案内より) このゼミでは、発表や文献購読などを通じてさまざまな「正解のない問い」と向き合い、共に考え、議論し合いながら知的能力・対話能力・共感能力を養うことを目的としています。知的能力とは、大量の情報を処理し、考え、表現する力。対話能力・共感能力とは、異なる価値観をもつ他者ともチューニングし、共感したり対話したりすることのできる能力です。人間的な幅を広げる機会として、ゼミを活用してほしいと考え、指導しています。

坂井 未来さん

神奈川県・平塚農業高等学校 卒

日本の当たり前を異文化から考え直す


きちんと本質を捉えて、書いているか?

 幼い頃、第二次世界大戦中の疎開船の悲劇について描かれたアニメを観て、衝撃を受けました。なぜ、国と国の都合で子どもたちが命を奪われなければならないのか。そう思ったことが第二次世界大戦に興味を持ち、国や社会について学ぼうと思ったきっかけでした。大学で学び始めた1年次、「プロゼミ」でのユ先生の指導は忘れられません。当時、Jリーグでヘイトスピーチが問題になっていました。私はスポーツ界での人種差別と捉え、メディアの取扱い時間などを調べ、発表を行いました。しかし、ユ先生の指導は「そもそもなぜ差別が起きるのか、その何が問題なのか、本質を捉えるところまできちんとやりなさい」という厳しいものでした。私は自分の思考や表現の甘さを痛感し、何度も何度もレポートを書き直しました。大変でしたが、これは鍛えられました。


親子とは血縁か?それとも共有時間か?

私の学び方[現代社会学科] 坂井さん 画像(2019年度大学案内より) 大学で学び進めるうちに、私の興味は異文化に辿りつきました。異文化は、自分の中にある規範や常識は日本社会で生きるためのものに過ぎないことを教えてくれ、そこにおもしろさを感じました。卒業論文は「現代日本社会における家族をめぐる観念と実践」をテーマに執筆しています。きっかけは、2年次に受けた社会学演習Dでパプアニューギニアとケニアでの親子関係のあり方について学んだこと。近年の日本社会では血縁関係が重視されますが、他国では地域や親戚単位で子どもを育てることや、遺伝的なつながりのない子どもを育てることが当たり前に行われているのです。そもそも日本社会の親子関係はなぜこうなったのか。親子を形作るのは血縁か、共有時間か。そのような疑問を文献調査、フィールドワーク、アンケート調査などを駆使して解き明かし、私なりの結論を導き出したいと考えています。

「当たり前」に囚われない、
構想力を身につけてほしい

「現代社会学演習2」 指導教員:馬場 淳先生

 私が専門とする社会・文化人類学。それは「当たり前」を揺さぶり、「今、ここ」を越える広い視野と想像力を育む知的ゲームです。そこで使われる/参照される資源は、人類がこれまで編み出してきたさまざまな社会や文化の実態です。人類が生み出す多様性や複雑性を見据え、ときに驚き、ときに笑いながら、考えていく。そして今・ここの「当たり前」に囚われることなく、さまざまな可能性を構想する力を身につけてもらえるよう指導しています。

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