学生生活

学生たちの活躍・サークル紹介

第12回 お笑い研究所

和光大学通信 No.120(2008.7.10)より

「高校の学園祭で、千人ぐらいの前で漫才をやってたら、実はマイクに電源が入っていなくて、気がつくと、みんなトイレに行っていた。そしたら、卒業式まで僕のあだ名は『スベリ野郎』になってしまいました(笑)」

これが、お笑い研究所・所長の熊谷修作さん(イメージ文化学科3年)がお笑いを志そうと思ったきっかけだそうです。

現在、部員は男子8人、女子5人の計13人、月1回のお笑いライブを軸に活動をしています。部室には芸人志望の学生、裏方をやりたい学生、お笑い好きの学生、雰囲気が好きで顔を出す学生らが集まり、大喜利ごっこをしたり、くだらない話で盛り上がったりと、日々を楽しく過ごしているそうです。

「退屈な日常が、どうしたらサイコーに楽しい時間になるか」を追求することが、このサークルの目指すところ。大学へ向かう道を歩きながら、「いま、あのオバちゃんが落とし穴に落ちたらおもしろいだろうなー(笑)」なんてことをいつも心の中で考えているのだそうです。「お笑い芸人のDVDを借りて、間とかテンポを繰り返し研究してます!」というストイック系部員もいれば、「ゆくゆくは、ドリフターズみたいにみんなでコントもやるし、バンドもやるし、ダンスもできる……みたいなチームをつくりたいですね。実はみんなのパートもこっそり決めてあるんです!」なんて、ウソかホントかよくわからないことを言う部員も(彼は即刻、部員全員からツッコミを受けていましたが……)。

いずれにしろ、彼らから伝わってくるのは「笑わせたい!」「ウけたい!」という強い思い。しかし、インタビューの最中、その試みの大半が「ハズレ」だったのも事実です。笑わせようと思って言った言葉が、受け入れられなかったときの虚しさ、惨めさといったら、相当なダメージです。そのダメージを瞬間、瞬間で被りつつ、それでもめげずにまた笑わせようとして……。一体、彼らはどれだけ打たれ強いのかと感じるほどでした。

それは、ネタを生み出す難しさにも通じているようです。ネタの探し方を聞く質問に「日常の延長線上で見つける」「日々思いついたことを、とにかく書き留める」「ある日突然、降りてくる」といった答えが。そして、それを台本にしていく過程では、「最初は、渾身のネタだ! と思って書くんですけど、練習するたびに面白くなくなっていく……。」「もう、夜しか書けないです」「おもしろくないことが分かっても、おもしろいものを書けるわけじゃない」と苦労をにじませます。しかし、「お笑いは深い。でも、深いからおもしろい!」と口を揃えます。

テレビに出てくるお笑い芸人たちは、すでに「おもしろい」という定評を持っています。一方、お笑い研究所のメンバーたちは、まだ「おもしろさ」と「おもしろくなさ」を併せ持つわけの分からない存在。それゆえに、彼らには、ゴールが分からない「おもしろさ」があるように思いました。

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