| 野村 忠央 | T. D. ミントン『ここがおかしい日本人の英文法』(全三冊) | 研究社 |
| T. D. ミントン(安武内ひろし訳)『ここがおかしい日本人の英文法』1999年、研究社、1,500円 T. D. ミントン(青木義巳訳)『ここがおかしい日本人の英文法U』2002年、研究社、1,700円 T. D. ミントン(水嶋いづみ訳)『ここがおかしい日本人の英文法V』2004年、研究社、1,600円 英語学の教員としての推薦ですが、専門知識のいらない、でもためになる本として紹介します。この種の書名を見ると「本屋によく並んでいるような本だな、またか」と一瞬思うのですが、読んでみると非常にためになる本です。 一例を挙げると、よく英語の参考書には、未来のことを表す時に、willやbe going toのみならず、「現在形」や「現在進行形」も「近い未来」を表せる、なんてことが書いてありますが、よくわからないですよね。これらの根本的な違いがこの本を読むとよくわかります。例えば、その瞬間に思いついてやろうと思ったことにはwillが使われ、be going toは用いられません。中高では習わないことのような気がしますが、大切なことです。 また、我々が中高で「書き換え」や「イコール」の表現として習う多くの構文が「実はイコールではないこと」、「文法的に正しくとも、機能的に正しくない英文法の表現」など、非母語話者の我々には勉強になること大です。 PartTでは主に未来を表す表現、時制、冠詞、助動詞などが、PartUでは主に受動態、形容詞、副詞が、PartVでは比較、関係詞、話法が、それぞれ扱われています。Part Vまで訳されたこともなるほどと頷ける本です。 |
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