教職員から |  2018/03/01

総合文化学科・津田博幸先生が、2018年3月10日(土)に開催される物語研究会のミニ・シンポジウム「言説分析と〈狂気〉」で研究発表をします。

ご関心のある方は是非ご参加ください。



〈ミニ・シンポジウム〉「言説分析と〈狂気〉」

■ 日時:3月10日(土)13:30〜17:30

■ 会場:日本大学 文理学部3号館3階3302教室

■ 交通:京王線「下高井戸」駅あるいは「桜上水」駅下車、徒歩8分。
 ※駅からの経路:http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/             
 ※大学構内マップ:http://www.chs.nihon-u.ac.jp/map/

■パネリスト:津田博幸・松岡智之・助川幸逸郎(発表順)

■趣旨
 三谷邦明は『源氏物語』を言説分析という方法で解読し、その果てに〈狂気〉としての文学を見出した。その文学研究および批評としての可能性を問い直しつつ、現代における言説分析・語り論・文学批評の新たな地平を切り開くことを目指す。
 なお、昨年度のミニ・シンポジウム「古代の日本語文学と主語・人称・待遇」では、日本語文学についてしばしば指摘される言説主体の重層性・あいまいさといった現象を、日本語のコードで説明できることと・できないことに腑分けしつつ考えようとした。本シンポジウムはその議論をさらに展開させようという試みでもある。
 【参考文献】
  助川幸逸郎「〈狂気〉に革命は不能である」(『日本文学』2008年4月号、日本文学協会)
  津田博幸「〈狂気〉という〈方法〉―三谷邦明との対話―」(『日本文学』2010年5月号、同前)
  松岡智之「「語り」論をいま考える」(物語研究会編『記憶の創生』、2012年3月、翰林書房)

■発表要旨
 津田博幸「祝詞の語り論的分析―中動態とシャマニズム―」
 折口信夫も三谷邦明も文学の言葉の原型はシャマンの狂気だと考えた。その直観はおそらく正しい。今、シャニズムをテキスト分析の方法として鍛えあげたい。そのためには、言語論とシャマニズム論との間を架橋する必要がある。本報告では、「中動態」という文法カテゴリーかつ哲学概念であるタームを敷衍しつつ祝詞を語り論(言説分析)的に分析してみる。祝詞は神に与えられた言葉で神を祭るという、自己言及の構造をもつ言説であり、その言葉の表れ方や構造には(哲学的な意味での)中動態的と言える面がある。そして、その中動態性はおそらくシャマニズムの本質とつながっているはずである。

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