教職員から |  2017/04/11

総合文化学科の上野俊哉先生著『増補新版 アーバン・トライバル・スタディーズ――パーティ、クラブ文化の社会学』が刊行されました。

上野俊哉先生からメッセージが届いていますので、ご紹介します。



『増補新版 アーバン・トライバル・スタディーズ――パーティ、クラブ文化の社会学』



 二〇〇五年に出版した『アーバン・トライバル・スタディーズ――パーティ、クラブ文化の社会学』の増補新版がこのたび月曜社から刊行されました。新たに原稿用紙で二百枚ほどの序章、巻末には参考文献のブックガイド、新たなあとがきなどがついています。ちょうどアムステルダムでの研究休暇中に書き、ヨーロッパ各地のパーティや都市についてもふれています。

 もう二〇年ほど、毎週クラブや野外(山や海、島など)で踊ったり、DJをしたりという文化のシーンに顔を出しており、もはやフロアでも裏方でも最年長組ですが、この本はそうした現場のフィールドワークにもとづく考察や研究の成果です。

 「都市の部族」urban tribesとは、それぞれの文化(音楽、映像、スポーツ・・・)のシーンにおける特定の身ぶりや習慣を共有する小集団のことを指す、社会学(民族誌)上の概念で、この二〇年ほどは英語圏でも学問的に使われている言葉です。

 二〇〇〇年代初頭までは、クラブや野外で「センセ〜、こんなところで何してるの?」と講義やゼミの学生に出くわすことが多かったのですが、最近の和光生はめっきりクラブ遊びやフェス通いをしないらしく、ほとんど学生に会うことはありません。逆に、DJやアーティスト、デコレーター(会場の美術)、オーガナイズやサウンドエンジニアのなかに、和光の卒業生があちこちにたくさんいるのも事実で、この変化が何なのかを考えています。

 新序章では野外のキャンプでの食べ物のことや、エコロジーや日蝕など自然環境にまつわる話題も多くなっていて、かならずしもビートのきいた音楽に関わりのない人にも読める内容になっています。

 これを機会に学内でのパーティも再開しようかと企んでいます。

上野俊哉




みなさま、ぜひお手に取ってご覧ください。

【月曜社 作品紹介ページ】

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