教職員から |  2016/12/03

総合文化学科の上野俊哉先生が寄稿した論集が英国で刊行されました。



Deleuze&Buddhism



 このDeleuze&Buddhism という著作は、フランスの哲学者ドゥルーズと仏教の関係を哲学的、思想史的に比較、分析した七名の研究者による論集です。

 寄稿したのはDeleuze&Guattari and Buddhism:Toward Spiritual Anarchism through Reading Toshihiko Izutsu’という論文で、日本の宗教哲学、言語哲学の碩学であった井筒俊彦とドゥルーズ(&ガタリ)を比較したものです。仏教徒ではないですが、一種の無神論にしてスピリチュアルである仏教には、この十年ほど関心を寄せており、このテーマについてはカナダのマッギル大学でも講義してきました。
 
 学生時代から読んできたD&Gと井筒をやっと比較検討できました。論文の後半では、現代人間学部の堂前先生や表現学部の遠藤先生がそれぞれの領域で問題にしているゲーリー・スナイダーというアメリカの詩人(京都に住んでいたこともある)も登場します。環境流域主義bioregionalismや生物多様性、仏教のアラヤ識(蔵識:無意識にも似た言語やイメージの層のこと)、心=精神のアナキズムなど異なった視角や概念の横断的な絡みあいを、まずしくせせこましい専門性の規律(しつけ)にしばられないような言葉の種子に託せたかどうか?お読みいただければと思います。

 上野俊哉



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