学長のコトバ |  2016/04/11

4月4日(月)に行われた入学登録にて、

伊東達夫学長より新入生に歓迎の言葉が送られました。
一部抜粋して、ご紹介いたします。

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新入生の皆さん、本日は、和光大学へのご入学、おめでとうございます。
教職員一同、心より、歓迎いたします。

これから、三つのことについてお話しますが、どれも学生生活にとって大切な事柄ですので、しっかりと聞いていただきたいと思います。

一つ目は、和光大学を作る一人として、活動してほしいということです。
和光大学で学ぶことを選んだ君たちは、「自由な研究と学習の共同体」という言葉を聞いたことがありますね。今日から君たちは、「自由な研究と学習の共同体」である和光大学を構成する一員になります。
和光大学が共同体だとは、どういう意味でしょうか。それは、和光大学では、君たち学生と私たち教員・職員が、共に協力し合って、より良い学びの環境・研究の環境を作っている、ということです。和光大学では、大学を構成するひとりひとりが、それぞれ役割を持って、大学作りに参加します。学生は、お客さんではありません。君たち学生には、授業で活躍することはもちろん、サークル、大学祭、そして、地域との連携、国際交流、キャリア形成などの場で、生き生きと活動してほしい。学生が活躍してこそ、和光大学という「自由な研究と学習の共同体」が輝くのです。

ここで活動の場を二つ紹介しましょう。
たとえば、「障がい学生の学生生活に関わる懇談会」という会があります。これは障がいを持つ学生がより良い学生生活をおくるためにはどうしたらよいか、そのことを学生も、教員も、職員も、障がいを持つ人も持たない人も、ともに考えようという会です。今の和光大学にはスロープやエレベーターがあり、施設も整ってきました。50年前の開学当初は、そのような設備が無く、みんなで力を合わせて車椅子を2階、3階へと持ち上げた時代もありました。昔のことではありますが、大切なのは、そうした気持ちを持って活動しようと言うことです。この伝統を君たちに受け継いで欲しいと願います。

新しい活動の場としては、今年度から、地域連携研究センターが発足しました。和光大学の学びの場を地域に広げ、地域の市民の方々とともに活動し学び合い、その学びを地域への貢献と学生の成長に繋げていきます。センターでは、街づくりや地域での防災、教育支援など、学生と共に進める地域活動を企画していきます。
これらの活動に参加することによって、社会性を身につける事はもちろんのこと、実際に目の前に存在する問題に直接触れることができます。教室での学習と地域での活動によって、知識と経験の両方を深めることができるでしょう。

和光大学は創立以来、50年間、このような考え方を大切にしてきました。和光大学を作っているのは、学生や教員職員たちのこうした普段の活動の積み重ねです。
自分には関係ない、興味がない、ではなくて、君達ひとりひとりが、和光大学の一員、「自由な研究と学習の共同体」の一員であるという自覚のもとに、多様な活動に積極的に参加してください。そして、地域にも広がった共同体の中で、年令の離れた人、国籍の異なる人、ハンディを持つ人など、様々な人々と触れあい、語り合いましょう。

二つ目は、学問によって、社会の変化に対応できる底力、考え続ける力をつけてほしいということです。
今日、私達は、大きな変化の時代を生きています。地球温暖化、少子高齢化、情報技術の発達、グローバル化など、社会のあり方そのものを変えてしまうほどの変化です。しかも、さまざまな事柄が、複雑に入り組んでいます。迷路のように入り組んだ道を進むのは容易ではありません。

今、君たちは、現代社会は競争社会だ、だから競争しなければならないと思い込んでいないでしょうか。競争して頑張らないと落伍者になってしまう。負け組になってしまう、と考えていないでしょうか。生活のあらゆる場面に競争原理を持ち込むことがほんとうにいいのか、しっかり考えねばなりません。考え方はいろいろあります。簡単に割りきれることばかりではありません。世の中には、1+1=2,にならないことがたくさんあります。そのような難しい問題を解くための力をつけるために、学問はあるのです。答えを追い求めるという努力が、自分自身を作り上げる大きな力になるはずです。変化に対応するための底力とは、私の言葉では、諦めずに考え続ける力です。君たちには、大学でしっかりと学問をすることで、変化への対応力を付けていただきたい。途中で迷ってもかまいません。転んでもかまいません。辛抱強く、自分が納得のいくまで、答えを追い求めてください。諦めないで考え続けてください。

大切な事柄の三つ目は、自分の内に秘められた力を「異質力」に高めてほしいということです。
和光大学は、今年、創立51年を迎えます。1966年4月の開学以来、「自由な学習と研究の共同体」を標榜して、半世紀の折り返しを迎えました。理想の教育を求めて、多くの教員、職員、学生諸君がここまで築き上げてくれました。私たちは、その伝統、文化を受け継ぎ、さらに将来に向けて発展させて行かねばなりません。
そこで、建学の精神をより良く理解するために、「異質力」という言葉を創りました。君たちひとりひとりに、内に秘められた固有の力があります。それが和光大学という共同体で引き出されて、社会で活きる力に高まっていく、その高められた力を「異質力」と表現します。ひとりひとりの固有の力は、どこに隠れているのか、誰にも分かりません。それを引きだすのは、学問であり、友達同士の対話であり、先生方との学習活動と考えます。多くの書物を読み、キャンパスから出てフィールドワークや現場体験をして、自分を磨きましょう。そして、あなたの内なる力に気がついて、それを「異質力」に高めて欲しいと思います。

最後になりましたが、本日会場にお越しのご家族の皆様、ご入学、心よりお喜び申し上げます。これから4年間、大学では可能な限り、学習面、学生生活面などでサポートしていく所存です。新入生の中には、今日から一人暮らしをされる学生もいます。生活面を含めて、学生支援部を中心にサポートいたします。しかし、大学のサポートだけでは限界がありますし、できること、できないことがあります。そこで、生活の大半を過ごされるご家庭における支えは欠くことができません。学生は、これから大学での学修活動はもちろん、サークル活動、アルバイトなど、これまでの生活とは想像もつかないほどの、自由で幅広い活動領域の中で行動します。学生がどのような生活を送っているのか、安全に通学しているのかなど、ご家庭で学生とコミュニケーションを密にとってください。ご家族の支えがあれば、大学としても、より力強く学生をサポートすることができます。そのようなサポートによって、学生の皆さんが、充実した有意義な学生生活を送れますよう、願ってやみません。お力添えのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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