教職員から |  2015/12/05

11月26日(木)に、総合文化学科キャリア支援行事が行われました。
総合文化学科酒寄先生より、学生のコメントがとどきましたので、ご紹介いたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さる11月26日(木)、JULA出版局の厚意で、編集の現場を見学することができました。
参加した5名の学生は、編集作業のイロハと、絵本作りへの熱い思いを知る機会が得られて大いに刺激になったようです。
参加学生たちからも、熱いコメントが届いています。いくつか、ここに紹介します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「JULA出版局訪問」に参加して 
(総合文化学科3年O・K)
 今回の見学では、「絵本の編集とはどういうものなのか」の本質を観たように感じました。まず、部屋に入った瞬間、想像していたよりもこじんまりしていて、自分たちの身長よりもはるかに高い本棚に整理された絵本達に囲まれている仕事場で非常に驚きました。また、こじんまりとしているが故の、重厚感のあるしっとりした紙の匂いに包まれている空間がとても心地よく感じました。
 最も印象的だったのは、編集長である大村さんの「絵本は経験のひとつ」というお話です。自分達よりも未来を生きていく子ども達が生まれながらにもっている、育つ力。それを最大限に引き出せるように、適した時に適した物(本)、経験を与える。その経験のひとつに絵本が担う役割がとても大きい。という話でした。実際に、子どもに向けて作られた絵本でも、読みこんでいくと労働が主軸になっていることに気づかされるものもあります。よって、絵本は、子どもと広い世界とを繋げる架け橋のようなものであると思いました。また、しかけ絵本は、子ども達が“操作する”という役割をもって絵本の世界に参加できるというお話も印象的でした。

 私自身、小さい頃から読んでいた『プータンいまなんじ?』を製作された方々にまさかお会いできるとは思っていなかったので本当に貴重なひとときでした。
 ありがとうございました。


11月26日 JULA出版局訪問レポート
(総合文化学科1年S・M)
 私は子供の頃あまりしかけ絵本に親しまず、いわゆる“飛び出す絵本”くらいのイメージしかありませんでした。しかし、事前に大村祐子さんの講演録『子どもの本の編集者として』を読み、一口にしかけ絵本と言っても様々なものがあるのだと驚きました。そしてお話をうかがううちに目から鱗がぽろぽろ落ちていきました。
 しかけ絵本とは、ただしかけがあるのではなく、物語に関係していて、物語に深く入っていくためのしかけがある、つまり子どもがアクティビティを持てる本がしかけ絵本だ、とおっしゃっていて、“飛び出す絵本”しかイメージがなかった自分が恥ずかしくなるのと同時に本に対して能動的になる、ということが既に自分にとって予想外でした。そして、強く感じたのは編集者さん達の本に対する想いです。無名だからと、どこも出し渋った金子みすゞの詩集も大村さんの熱意がなければ、これ程多くの人に読まれることはなかったでしょうし、他の編集者の方々もどうしても出版の仕事がしたいと努力した末にここにいるのであって、(絵)本を受動的にのみ受け取っていてはこの様な努力と覚悟はできないなと痛感しました。
 今回色々なお話を聴かせていただき、自分を省みて考えさせられ、とても良い経験になりました。この経験を糧に自分の中の本を読む感性を能動的に育てていきたいと思います。

追記・図書館で子ども担当をしている母とJULA出版局で聴いた話で色々と話ができ、それも良い経験になりました。


(総合文化学科2年N・H)
 出版社訪問をしたのは今回が初めてで、出版社=ビルというスケールを勝手に想像していました。JULA出版局に訪問した際に、そんな想像とは裏腹に、近所の家に紛れてその出版局がありました。行く道では印刷機のガシャガシャという製本する音が聞こえ、「あ、今本ができている」というこの環境に強く惹かれました。
 話を聞くと、JULA出版局は年に1〜2冊程本をだしているということで、大村さんは「一冊一冊本を丁寧に作っている。」「30年前くらいに作った本を読んでいた子供たちが今、親になって自分の子供に読ませている、というのを聞くとうれしいですね。」と、本一冊に対し、とても長いスパンを持っているのだと知りました。私も小さい妹に自分のお気に入りの絵本をあげた事があります。そういう事もあってから、本がずっと読まれていくことを考えなければならない、その時限りの本を作ってはいけないな、と考えました。
 まだほかに出版社には行った事がなかったからこそ初めにこのJULA出版局に訪問できて良かったです。ありがとうございました。


最近の記事
月間アーカイブ
このページの先頭へ