学長のコトバ |  2014/04/23

4月2日(水)に行われた入学登録にて、伊東達夫学長より新入生に向けた歓迎の言葉が送られました。

一部抜粋して、ご紹介いたします。

 



 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員一同、心より、歓迎いたします。和光大学は、教員、職員だけで作られているのではありません。君達ひとりひとりがそれぞれ役割を持って、大学作りに参加します。

 和光大学には、「障がい学生の学生生活に関わる懇談会」という会があります。これは障がいを持つ学生がより良い学生生活をおくるためにはどうしたらよいかを学生、教職員共に考えましょうという会です。自分には興味がない、関係ない、ではなくて、自分との関係を見つけて積極的に参加していただくことをお願いします。  
 和光大学は創立以来,こうした考え方を大切にしてきました。大学とは、そのような場であるということを、しっかり認識していただきたいと思います。
 言い換えれば、大学は小さいですが、ひとつの共同体であり、皆さんもその中では、それぞれの役割を持ち、社会のルールに従う社会人であります。大学という社会の構成員であるという自覚と同時に、学生としての本分である学修活動に自覚を持って励んでいただきたいと考えます。

 2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。15000人を超える人々が亡くなり、3000人にのぼる人々が未だに行方不明になっています。
 そのような状況のもとでの高校3年間、君達はこの未曾有の大震災という経験を通して、何を学んだでしょうか。何を考えましたか。そこで何が起こっているのか、見たり聞いたり読んだり、その全てが経験です。
 しかし、見たり聞いたりする経験は同じであっても、そこから得る「学び」はひとりひとり違います。経験からの学びはある意味で、ひとり善がりです。その経験から得られた学びを頭の中で整理していかなければなりません。それが理論です。「学び」には、経験から得られる「学び」と、理論から得られる「学び」の2種類があると思います。どちらも大切です。

 21世紀に求められる人材は、経験をもとに実践、行動ができる人であり、そしてその行動に理論の裏付けがある人です。「経験と理論の積み重ね」が君達の価値を高めます。自分には、「これがある」、「4年間にこれをやった」というものを示して欲しいと思います。4年後には、「私は4年間にこれだけのことをやりました」というものを君達のサポーターである保護者の方々や先生方に示してください。

 教えてもらう、を待つだけであれば、これほど楽なことはありません。高等学校までと何ら変わりません。和光大学の教育は、学生自身の学びから始まります。私たちは君達の学びに対し真正面から対応し、全力でサポートいたします。

 もうひとつ、お話したいことがあります。自動車通学禁止、バイク通学の禁止についてです。
 和光大学では原則としてバイク通学を禁止してきました。しかし、実際には、学生の自主性を尊重する立場から、一方的な禁止措置を控えてきました。その結果、通学路において、事故を起こし、また事故に巻き込まれ、学生生活を台無しにしてしまうという悲しい出来事が起こりました。さらに地域の皆様にも騒音や迷惑駐車などで、大変ご迷惑をかけて来ました。大学としてまことに残念であり、反省しました。そこで、4月より、これまでの反省の上に立ち、安全という原点に立ち返って、バイク通学禁止を徹底することにいたしました。大学は大学だけで成り立っているのではありません。地域社会の中に存在し、地域とのつながりの中で成り立っています。また、君達の安全な学生生活のために、肝に銘じてください。

 和光大学は、2015年創立50年、半世紀を迎えます。開学当初から、身体的に支援を必要とする学生を多く受け入れてきましたが、そのころはエレベーター、スロープもない時代でしたので、みんなが助け合ってきました。和光大学にはボランティア精神の伝統があり、ノートテイクやさまざまなボランティア活動の形で引き継がれています。小さな大学ですが、理想の教育を求めていく中で、多くの教員、職員、学生諸君がここまで築き上げてくれました。私たちは、その伝統を受け継ぎ、さらに将来に向けて発展させて行かねばなりません。大学は常に改革を求められています。そのための力を君たち学生諸君にも貸して欲しいと思います。

 君たち学生は、学生の本分である学問をしなければなりません。和光大学を選んで入学した理由に、和光は自由である、自由に何でもできる大学だ、と考える人もいると思います。けれども、実際、自由ほど重い責任はありません。責任をはたすことの重みをしっかりと考えながら、大学生活を送って欲しいと思います。今日から始まる大学生活は、皆さんにとって、長い人生のうちでかけ替えのない貴重な時間であります。もっとも楽しい4年間になるように大切にしっかりと使っていただきたい。学生時代の経験は、一生ものです。一生ものの自分を作ってください。自分を高める努力をしましょう。そして皆さんの内に秘めた人間力を鍛えて下さい。


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