教職員から |  2014/03/22

日本エズラパウンド協会第35回大会が、3月15日(土)に、和光大学で開催されました。
総合文化学科・遠藤朋之先生(専攻:英米詩)から大会の様子が届きましたので、ご紹介します。

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日本エズラパウンド協会第35回大会が、3月15日に、本学で開催された。

エズラ・パウンドといえば、日本の俳句を英語圏へと移植し、それが21世紀の現在でも
強烈な影響を誇っており、20世紀最大な詩人として、つとに有名である。エンドウの授業を
受けていれば、この名前、一度は聞いたことがあるだろう。そしてその畢竟の大作、
The Cantos には、ギリシャ語、ラテン語、ペルシャ語、エジプトのヒエログリフ、はたまた
日本の能のせりふなどがちりばめられ、おまけに漢字がそのまま出てくる、という、
エドゥアール・グリッサンのことばを借りれば、「世界の響き」と呼べる書物だ。

研究発表は、アメリカ詩人マリアン・ムアーとパウンドの関係をめぐる、上野葉子先生(活水女子大学)、
パウンドの The Cantos の後期詩篇をめぐる、高市順一郎先生(桜美林大学名誉教授)の
お話。

その後で、エンドウと山内功一郎先生(静岡大学)による、 The Cantos の巻頭詩、
"Canto 1" の翻訳についてのワークショップ。

上記のどの発表においても、活発な意見の交換がされたことを記しておこう。

そして特別講演。本学で長年英語を教えていらっしゃる、マイケル・フェスラー先生に
お願いした。フェスラー先生を知っている学生には、「えっ?!」という反応しか
ないだろうが、じつはフェスラー先生、英語で俳句を書く詩人、というか、
「ハイク・ポエット」なのだ! 

パウンドが英語圏に広めた俳句(というか、 "Haiku")は、少なくとも、英語圏には
定着している。そのパウンドが俳句を英語の詩に導入したのは、1913年。
それから100年が経過した。その成果を世に問うアンソロジー、その名も
Haiku in English-The First Hundred Years という書物も出版されている。

そしてフェスラー先生、上記の書物に名を連ねている、れっきとしたハイク・ポエットだ。
いつもユーモアたっぷりのフェスラー先生らしい作品が掲載されている。
学生だけでなく、教員の方々にも、ぜひ、読んでもらいたい。

講演も、楽しい、しかし詩人ならではのご意見を交えて、パウンドを語っていただいた。

その後の懇親会も盛り上がり、全体に盛会であったが、エンドウの発表、そして
フェスラー先生の講演、そして会場校、さらに、10T、エンドウゼミ生のSさんに
お手伝いをお願いし、和光の存在感をアピールした会でもあった。

事実、「良い会だった!」とのおことばを、数多くいただいた。

和光の良さを発信できるのは、このような学会でもありえる、そのことを
再認識した一日であった。

総合文化学科 遠藤朋之

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